仕事始め
4日が初出という人も多かっただろうが、
今日が初出という人も多かったでしょう。
むかし、建設会社(ゼネコン)に務めていた。
ゼネコンは『総合請負業』の訳が示すように
仕事をいただかないと、何にも始まらないので
日本社会のカーストでは最下層に位置していた。
発注先を『お施主様』と呼ぶのはこの業界だけであろう。
だから、初出は4日だった。
今年のように4日が金曜日だろうが、とにかく
『お施主様』への年始回りが最優先されるので
仕方がなかった。
ただし、そういうことであたふたするのは
営業の人や、えらい人なので
私らのような設計、しかも支店の人間はあまり関係なかった。
初出では朝、社長の訓示を聞き
(本店では中継、支店は社報を読むだけ)
あとはよろしくよろしくといいあって
午前中から酒を飲むのである。
私のサラリーマン時代はほぼ90年代に重なる。
経済的なバブル崩壊は91年だそうだが
当時の実感では95年くらいまで
世間も会社も、かなり甘かった。
そのころの話です。念のため。
なにしろ初出の日には
会社から振舞い酒の一升瓶が出るのである。
それを飲むと、
部長以下、三宮に繰り出す。
店も心得ていて、
この日だけは午前中からやっている。
普通の日なら3次会までやったような気になって外に出ても、
まだ夕方だったりする。
その後神戸から東大阪までタクシーを飛ばし、
部長の家にお邪魔してまた飲んだ。
もちろんタクシー代はチケットで処理した。
夜12時くらいまで飲んで、
結局この日は12時間以上飲んで
次の日みんなへろへろだったと思うのだが、
よくおぼえてない。
ただ部長が休んだことだけは
おぼえている。
会社名は死んでも言えねえな。
まあ、
そんな時代もあったよね
と、いうことで。
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コメント
初めましてキクチと申します。
先日はご訪問くださりありがとうございました。
仕事始めの記事を拝見し
かつてOLだった頃のことを思い出しました。
上司のお供でお得意先を回り
ヘロヘロになって帰社してたあの頃。
・・つい、遠い目をしてしまいました。
今なら考えられないことですね。
懐かしい時代でした。
投稿: キクチ | 2008年1月 7日 (月) 22時44分
昔の景気の良い時代の仕事初めは皆どこの会社も午前中挨拶して午後から飲み会だったもんなぁ・・・
今そんなことしているの職人さんくらいじゃないの?
昔が懐かしいです。
投稿: konchan | 2008年1月 8日 (火) 12時38分
ゼネコン設計部、憬れだったなー。
ま、仮に私が入社できてても、バブル崩壊後
真っ先にリストラされてただろうけど。
投稿: 六郎 | 2008年1月 8日 (火) 15時24分
笑った。
部長 休んだのね・・・
私の勤めていた会社では、仕事納めの日に部長のお金で事務所で飲んでいた。
宅配ピザを守衛所まで届けてもらって みんなで囲んで食べた。
寿司もとって食べた。
すべて部長の自腹だった。
毎年
「今日はどうしますか?」
と 仕事収めの日に まるでお金を要求するかのように聞きに行っていた。
もちろん 昔の話ですww
ポチ
投稿: rinachan | 2008年1月 8日 (火) 16時46分