その相談、どうだろう
読売新聞の人生相談欄に載ってたものだ。
『20歳代後半の家事手伝いの女性。
将来の進路を相談したく、手紙を書きました。
私は小説家になりたいと思っています。
・・・小説家という職業の厳しさ、成功することの
難しさについては、周囲から何度も指摘されました。
きっと保証も何もない世界なのでしょう。
・・・もし、国語力が足りなければ、バイトでお金をため、
改めて学校に通うつもりです。
これから、何をすればいいのでしょうか。』
(大阪・W子)
えーと、
それ新聞に相談することかなあ。
まあ、この相談に対する
答えがこちら。
『小説家になる資格というものは、ありません。
誰にでも、なれます。
ただし、職業として選ぶのは狭き門ですから、
おやめになった方が賢明です。
あなたの周囲の人たちの言う通りです。』
とのっけから厳しいご意見。
『誰にでもなれます』といっておきながら
『おやめになったほうが賢明です』と
突き放してくる。
このあと、
『実際に小説を書いて・・・それをコンクールに応募します。
いろいろなところで小説を募集しています。』
とそんなことも知らんのか?と厳しくつづき
『・・・小説家になるための心得は、別にありません。
家族や友人とごく当たり前につきあい、
普通のまじめな生活を送るだけです。
何より働かなくてはいけません。
労働して、余暇に好きな小説を書く。
人に迷惑をかけない。これが大事です。』
(出久根 達郎・作家)
と終わる。
最後には『まじめな生活をしてない、
人に迷惑をかけまくっている』
と決め付けられ、
『何よりも働くことです』と
『家事手伝い』は労働じゃないのか
という若干問題がありそうなことまで
言われちゃってる。
相談者W子さんの人生全否定。
出久根 達郎という作家の作品は
読んだことがないが
ファンになりそうだ。
『今日は私の相談の回答が載っているかしら』と
どきどきしながら新聞を開いていたであろう
W子さんの失望が眼に浮かぶようだ。
それともこういうのは
紙面に載せる際には相談者の了解を
取るのだろうか。
もしそうならW子さんの根性は
見上げたものだ。
小説家になれるかもしれない。
ぜひ成功して出来根先生と対談して欲しい。
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コメント
またもや 部屋で一人こっそりと笑っちゃった。
Wさんの意見に対する厳しさww
☆
投稿: ゆきりん | 2008年10月21日 (火) 18時31分
ゆきりんさんありがとうございます。
回答者も小説家なのにこの回答。
親心なのか優越感なのか。
どうも「お前にはなれねえよ」という
自慢に聞こえて仕方ありません。
W子さんの今後が知りたいですね。
投稿: natsu | 2008年10月22日 (水) 21時51分
かなり笑ってしまいました。
このw子さんが、無事小説家になられて、
出来根先生との対談を果たしてほしいと思います( ´艸`)
投稿: ともとも | 2008年10月23日 (木) 09時49分