スーパーマンの憂鬱
トヨタのプリウスのCMで
クラーク・ケントが上役に怒られて
ものも言わずに外に飛び出して
スーパーマンになって活躍するっていうのを見て、
うわあ、暗い。
とおもった。
なにを言われてもね、
ふふふ、
わたしはスーパアマンなのだよ。
最近は、電話ボックスがなくて苦労するんだが
あれさえあれば、もうね
悪人なんかけちょんけちょんのくるりんぱ、なのだよ。
ってやだなあ。
かといって
上司に許可を求めるクラークケントもやだ。
『ちょっとスーパーマンになってきます』
『見つからないようにしろよ』
『はい』
『あそこの交番の角の電話ボックスなくなってたぞ』
『まじすか?』
『まじまじ。もう公衆電話なんて駅にしかないよ』
『あんなところじゃ着替えられませんよ』
『あれ?着替えてんの?』
『あ、いや。変身です』
『まあ、何でもいいけど。目立つのは止めろよ』
『はい』
『おまえ、こないだ。電話ボックスで裸になってるって
通報があったんだぞ』
『まじすか』
『まじまじ。おまえさ、おおむかしの電話ボックスの
感覚で着替えてるだろう』
『いやあ』
『いま、もう丸見えなんだよ。
しかもこれからボックスのない時代になってくんだから』
『はあ』
『これからは「エア着替え」の時代だぞ』
『それは…』
『それができなきゃもう着替えなんかするなよな』
『あの、変身です』
『とにかく電話ボックスでするな』
と、まあスーパーマンも大変な時代だとは思うが。
いや、ちがうかなあ。
電話ボックスから飛び出してくるときに
携帯をかけてるとかっこいいね。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (2)