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2009年6月25日 (木)

6分半に40万

『今世紀最長の皆既日食が7月22日、

トカラ列島、奄美大島、屋久島などで観測される。

日本の陸地では実に46年ぶりの皆既日食。

世界中から天文ファンが押しかける「お祭り」に向けて、

各島自治体の受け入れ準備や対策が本格化してきた。』

(読売新聞)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今世紀前半最大の天文イベント。

『皆既日食』

日本では40年以上前に北海道で観測されたのが最後。

 

今回の日食では

『トカラ列島』という正直よく知らない

ところが注目されました。

 

 

 

 

 

 

いや、日食自体は珍しくないのだが

『皆既』日食というのは貴重らしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回でも、日本列島ほぼ全域で

日食は見られるんだけど

皆既日食になるのはごらんの範囲。

 

 

 

 

 

Mapjapans(国立天文台HP)

 

 

 

 

 

 

 

黒いハッチがかかってるところですね。

鹿児島十島村トカラ列島を中心とした

範囲です。

 

 

 

 

 

 

トカラ列島ってどんなとこだよ、

と思ったので

今回の日食騒ぎで一番脚光を浴びている

皆既食の時間が有人島では日本で一番長い

6分25秒の『悪石島』に関しての

十島村HPの案内をリンクします。

(十島村HP 悪石島)

 

 

 

 

 

 

 

 

悪石島に限らないのですが

十島村のHPには

島ごとに必ず『つり情報』が載っています。

よほどうまい魚がつれるんでしょう。

いいなあ。

 

 

 

さらに、トカラ列島というのが

火山島なので

温泉が名物らしいです。

 

 

 

 

 

 

でも、悪石島のHPの温泉紹介の写真は

色あせていて情けない、

っていうか昔の観光パンフを

スキャンしただけだろう、おい。

 

客を呼ぶ気ねえな。

 

 

 

 

 

 

とかいろいろ思うわけですが、 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日食だろうと、天然の現象がどこを選ぶかは

神様が決めることで

えらばれたトカラ列島は迷惑かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

そしてこれが本題なのだが

このトカラ列島ツアーが

破格に高いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

四の五の言う前に

ツアー料金をごらんいただこう。

(トカラ皆既日食ツアー)

 

 

 

 

 

トカラ列島への移動手段は

村営のフェリーだけで

キャパに制限があるので

一時に移動できない。

 

 

長期滞在は覚悟してください。

と別のページに書いてある。

 

 

 

 

だから、6分半の日食の観測のために

最低4日、長くて10日のツアーが設定されている。

 

 

その料金たるや、34~40万なのだ。

 

 

民宿等の宿泊施設が足りなくて

体育館での雑魚寝や

屋外でのテント宿もいれて、その値段だ。

 

 

 

さらに、民宿でも

男女関係なく雑魚寝らしいのだが

クーラーはあるだろう。

 

でも、体育館にはない。

予約の案内に、『暑いよ』って書いてあった。

 

さらに、屋外のテント組には

クーラーがないのはもとより

ハブの危険があるのだという。

 

村は、宿泊地の周囲にハブよけのネットを

張っているんだと。

 

 

 

ずいぶん命がけだが 

この料金表を見る限り

民宿泊もテント泊もあまり変わらないように思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

あたしはそんな、下々のツアーには参加しないわよ

というセレブなあなたには

『豪華客船で日食を見に行こう』

というツアーがあって詳しくはこちら。

(にっぽん丸2泊3日ツアー)

 

 

 

 

 

こちらだと、宿泊はすべて客船内

日食当日に上陸して夕方撤収

鹿児島着発で2泊3日というすばらしいプランなのだが

費用は48万円から143万円。

(1人あたり、2~3人室使用)

船室をシングルユースするならその倍だ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近くの国だったらファーストクラスで行けて

5つ星のホテルに滞在できてしまうくらい

金がかかる。

 

 

しかもどのツアーも

鹿児島、あるいは那覇出発、解散なので

そこまでいくのは自弁だ。

国内でも関東以東から来る人は

出発地まででも10万以上かかるだろう。

 

 

 

 

大変な負担だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、トカラ列島、

すなわち鹿児島県十島村を責めるつもりはない。

 

 

さっきも言ったように、

日食なんてのは別にこの村が

誘致したわけじゃない。

 

太陽に賄賂を贈って

この日食を手にしたんなら軽蔑するが

振って沸いたような災難だといえる。

 

 

 

 

人口600人あまりの村に

1500人の観光客を迎えるというのは

水や食料、簡易トイレやシャワーといった準備だけでも

大変だろう。

さらにさっきも出ていたハブへの対応などを

含めた医療面などへの配慮も必要だ。

 

 

 

そして、客船コースでさえ上陸するように

こういうツアーに参加するのは

全員天文マニアでもあるがカメラマニアだ。

(船上では露出撮影ができないので)

  

 

光量が激変する日食の撮影ができるのは

よほどの上級者だと思う。

それで何十万の参加費を払う人が

持ってくる機材というのは素人には

ちょっと想像がつかないくらい高価なんだと思う。

治安対策も重要だろう。 

 

 

40万とってテントに泊めて

300万のレンズを盗られたら

十島村は訴えられやしないだろうか。

 

 

『貴重品の管理は自己責任でお願いしています』

『テントにどないして鍵をかけえ言うんじゃ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

さらに、天気が悪かったときが心配だ。

天気に関してはもちろん

村に文句を言ったってしょうがないんだけど

10日の休みを取って

数十万の代金を支払って

それで雨だったら、

わたしなら、ぐれる。

 

 

 

 

 

もお、鹿児島で飲んじゃうよ。

10日間。

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、晴れてトラブルがないことを

祈りましょう。

 

 

 

 

 

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