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2009年7月16日 (木)

不味い!

先日、本屋で大変目立つ表紙の本があったので

手にとってみた。

 

 

 

 

 

『不味い』(小泉武夫

 

 

 

リンクを見ていただくと、その目立つ表紙が

みられます。

著者は東京農大の小泉教授。

 

以前、『鮭のあらで魚醤をつくった』という

TVがあって、このひとの名前は知っていたので

読んでみました。

 

もちろん、この人の

本を紹介したところで

私に何も利害はないので

ねんのため。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内容は、著者が出会った各地の『不味いもの』に

ついてつづるエッセー集。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしながら、

最初の一話目を読んで

『?』と思った。

 

 

 

 

 

 

タイトルは『観光地のお膳』

 

 

『…先日、講演に行って伊豆半島のある

有名なホテルに一泊した時、

膳に出された料理を見て唖然とした。

あまり活のよくない赤黒くなったマグロとおぼしき刺身、

ハマチと思われる乳白色の刺身が

小さな皿に盛ってあって、

さらに、伊豆半島では漁れる筈のない

鮭の半分凍ったような刺身も

その皿に合わさっているのには笑ってしまった。

そして、それ以上に驚いたのは

薄っぺらなトンカツであった。

皿の上に繊切りキャベツが敷かれていて、

その上に厚さ一センチぐらいの

トンカツが切り分けられてのせられている。

なんでここでトンカツ食わなきゃならないの?

と料理長やホテル経営者の考えを

聞いてみたくなる思いに駆られた。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は、この『観光地での刺身とトンカツ』

というのは、べたべたに古典的な話で

確か『美味しんぼ』の最初のころの巻で

まだ不良っぽかった山岡が怒っていた。

 

 

 

 

そんな漫画知らんなあ、といわれるかもしれないが

むかしから言われているというのはほんとうで

その証拠にこんな投書がある。

 

 

 

 

 

 

 

『(出張の)一番の苦痛のタネは、来る日も来る夜も、

トンカツとマグロの刺し身ぜめにあえぐことである。

よくもあんなに、全国の旅館業者はトンカツと

マグロを仕入れているものだと驚く』

 

  

これは読売新聞に寄せられた、

読者の投稿で、驚くなかれ、

昭和30年4月19日に

載っていたものだ。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

小泉先生が『この旅館のお膳』で怒ったのは

刺し身とトンカツだけではなかったらしく、

てんぷらも鍋も鶏肉もほかの料理

等しく罵倒しており、その記述が

詳細でほんとに不味かったんだろうな

と思えるので、実際の体験なのだろう。

 

 

 

 

 

 

しかし、私は以前にこの

『刺し身にトンカツ』批判の

読売新聞の投書を

知っていたので驚いたのだ。

 

 

 

 

まだこんなことがあるのか、と 

 

 

 

 

ちなみに

さっきの読売の投書には、

新潟の旅館経営者から

アンサー編が投稿されている。

 

『おこまりでしょうが、私たち地方に住む

農村の人たちはほとんどといってよいほど、

トンカツもマグロも家庭では食べないのです。

せめて旅館にでもいったら食える。

これが地方民のいつわらない声です。』

 

 

 

 

 

まあ、地方の旅館は地域の集会所だし

都会からの旅行者のためのものだけではない。

日本が貧しかった時代には、

この旅館経営者のほうが支持を得たような気はする。

 

昭和30年に全国を出張して回るとは

よほどのエリートだったのだろうが

出された食事にけちをつけるなんてけしからん、

という時代でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし食糧事情が悪かった 

昭和30年だったら許されただろうが

もう21世紀だ。

そしてこの時代になっても、

こんなことやっている旅館があるのだなあ。

昭和30年からだったらかれこれ60年だぞ。

 

と思っておもわずこの本も購入してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは別として

60年来言われ続けている

有名すぎるこの話を小泉先生が

知らないんで書いたのなら

編集者はなにをやっていたのか?

 

知ってても知らなくとも

あらぬ疑いを受けることは間違いない。

 

よほど腹に据えかねたにしても

エッセイ集の第一話に

もってくる事はなかったろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、この先生、田舎のラーメン屋で

おばあちゃんが丼に指を突っ込んで

運んできたので注意したら、 

『熱ぐねえかすんぱいねえ。』

と、言われたという

 

 

  

 

これも有名すぎる三流ジョークを

エッセイに書いています。

 

それはちょっとまずいよなあ。

100歩譲って実体験だとしても

世間はそうは取らないよ。

エピソードの盗用と取るよなあ。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、ひょっとしたら

べたな失敗によく会う

ちょっと、かわいそうな人なのかもしれません。

 

うーん。

 

 

 

 

 

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