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2009年9月18日 (金)

銭湯東西比較論

銭湯が好きだ。

今まで100軒以上の銭湯に入ったことがあると思う。




銭湯には東西で違いがある。

目立つところで一番の違いは

ペンキ絵だろうか?




ペンキ絵があるのは

関東だけだ。



少なくとも昔からの関西の銭湯にはない。です。







東京では浴場の正面にペンキ絵がある。

富士に白砂松青の砂浜。

ザ、ジャパンといった風景だ。


そしてその前に比較的浅い湯船があって

それは、ペンキ絵を正面に眺めるようにして、ある。





関西ではどうか?

ペンキ絵はない。

たいていはタイル絵かタイルの模様張りである。


そして湯船は

洗い場の真ん中に俵型にある。

そしてこれが深い。

立つと大人のへそ上くらいの深さがある。


体を洗うスペースは当然その廻りで

入口以外の三方の壁にカランと鏡があって

これが高い。

立たないと使えない。






千葉から大阪に来て

初めてこのタイプの銭湯に入ったとき

すごく不思議に感じた。


変なスタイルだなあ。


関東型のペンキ絵の前に湯船というのが

当たり前だと思っていたし、


湯船に入るのも体を洗うのも

常に立ってなければならない

関西の銭湯というのは

なんて落ち着かないのか、と思った。




もっともこれが通じるのは

昭和30~40年代に作られた『銭湯』に限られる。

シャワーの普及以降関西の風呂のカランも

座って使う普通のものになってしまった。






ではなぜ、こういう形になっているのか?

じつは簡単だ。


客を効率的にさばくためである。


かつて内風呂がない頃、銭湯は人であふれていた。

特に夕方など大変だったろう。


そのときに、立って入れる深い風呂と、

壁面を最大限に利用したカランの列

(しかも立って使うからスペースをとらない)

集中する客を捌く為に有効だったのだ。



何しろ長湯できないし。



さすがは関西、入る人を待たせず

とっとと追い出す。




客を効率よく追い出す、という意味では

関西の俵型湯船プランはベストだろう。


くつろぐために入るのが風呂なのに。




このつくりは、

『客の回転のためなんだ』と気がついた時

目からうろこ、のでかいのが落ちて

むしろすがすがしく思いました。

 

 







最近は関西でもこういう銭湯は少なくなりました。


神戸の水道筋で見つけたお風呂が

この懐かしいタイプだったもので。




関東型ペンキ絵プランの謎については次回。








次があるのか?

















では『今日の一枚』

 

 

 

 

 

 

すごくかっこいいテーブル

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コメント

テーブル欲しい(`・ω・´)vv

投稿: 成瀬 | 2009年9月18日 (金) 22時09分

成瀬さんありがとうございます。
このテーブルはすごい。
私もぜひ欲しいです。
これにあう部屋にするのが
大変そうですが。

投稿: natsu | 2009年9月20日 (日) 10時26分

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