« 15の君にアムザ1000 | トップページ | 奨学金も合格保証も就職保証も »

2010年1月17日 (日)

1月17日

阪神大震災から15年。

 

  

 

 

 

 

去年と一昨年と思い出を書いた。 

 

よかったら読んでみてください。

深刻なことは なにひとつ書いてないです。

 

 

一昨年の日記  去年の記事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

さて、会社にいても何もできないし

情報もはいらないので

寮まで歩いて帰ることにした。

 

夕暮れも近い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝と違って、

帰りは少し周りを見渡す余裕ができた。

  

そうすると、 

今朝から何も口にしていないことに気がついた。 

食事はもちろん水も飲んでいない。

 

 

さて、と思うのだが

店など開いていない。

 

 

 

 

 

コンビニも開いていない。 

こまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実を言うと、地震直後には

コンビニは開いていた。

 

早朝に客が詰めかけたのである。

水や食糧を確保するためだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

驚くほど目端のきく人たちが

たくさんいたわけだが

混乱はなかった。

 

少なくとも私が知る限りは

なかった。 

  

 

 

 

これは、神戸市民のみならず

日本人全体が誇りにしていいことだが

あの混乱に乗じての

暴動や略奪などは一件もなかった。 

 

 

レジも動かない、監視カメラも効かないなかで

客は整然と列を作って並び、

店員はきちんとおつりを払って販売していたのだ。

 

 

  

 

 

 

 

そういえば朝、ひとが並んでいる

コンビニがあったなあ。

しかし、そのときの私には水や飯の確保など

思いもよらなかった。 

 

みんな、なんて賢いんだろう。

 

そのとき私は、

『暗いよぉ。寒いよぉ』と言って二度寝していたのだ。

とんだ根性なしだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際このあと、

水の確保にはさんざん苦労させられることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、あとでひとから聞いた話だが

 

マンションに住んでいた若夫婦が地震で飛び起きた。

奥さんは旦那に向かって叫んだ。

『あなたっ。すぐにお風呂に水をためてっ』

 

 

 

地震直後には電気は止まっていなかった。

給水ポンプは動いていて

水は出たのである。 

 

 

 

 

 

しかし、寝ぼけマナコの旦那は

『なんだよこんな時に風呂に入るのかあ?

しょうがないやつだなあ』と

おもむろに浴槽を洗い始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

水はすぐに止まった。

 

泡まみれの旦那は

かしこい奥さんに

さんざんに怒られたそうである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、元町から兵庫まで歩いても

早くも暮れかかるこの時間には

もう開いている店などなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『仕方ないかなあ』とJRをこえて

駅の南にくると酒屋が開いていた。

 

 

 

あの揺れで棚のものなどみんな落ちたはずなのだが

不思議なことに何本かの一升瓶は棚にのっていた。

割れた壜のかけらなどもなかった。

地震などなかったような雰囲気である。

  

 

 

 

いま思い返しても、白昼夢のような気がする。

 

 

 

 

蛍光灯がついていた気がどうしてもするのだが

それはありえない。

しかし、ほのかに明るかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明かりの向こうに婆さんがいた。  

 

奥に6畳間がありそこにじいさんがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さすがに酒を買う気はしないのだが

食い物と言えば、カワハギの干したやつとか

そんなものばかりだ。

腹の足しにならない上に喉が乾く。

 

しかたなく缶詰をたくさん買った。

あのぐちゃぐちゃになった部屋から

どうやって缶切りを探すのかは

考えていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寮に、帰った。  

当時住んでいた、十数人の寮生は 

みんな、食堂に集まっていた。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物の中はさすがに暗く 

誰かが持ってきたラジオが

繰り返し同じニュースをながしている。

 

 

 

 

みんながいるテーブルには

ろうそくがともっているのだが

それは、クリスマス仕様のねじねじした

金模様の浮かれキャンドルだ。 

 

 

 

 

 

たれか、そういう浮かれイベントのために

買っておいたのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さみしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ある意味

この間抜けな

被災者たちのほおを照らすのに

もっともふさわしい照明ではあった。

  

 

 

 

『おう、ロマンティッシュじゃん』と

言ったが笑いがない。

 

 

どうも、自分も言葉が続かない。

買ってきた缶詰にもみんな見向きもしない。

 

 

 

 

 

  

仕方がないし、 

特に考えもないので、いすに座って

呆然としてみた。

 

 

ろうそくって、ずいぶん長く灯るんだな、

思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電気が点いたのは

それから何十分経ったあとであったか。

  

 

なんの予告もなく、非常照明も含めた

全館の灯りがともった。

 

食堂にいた二十数人 全員から

いっせいに拍手が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水道やガスの復旧の時には

こういう感動はなかったから

ひかりってすごい、と思う。 

 

復旧がおくれたぶん

水道屋やガス屋はずいぶん文句を言われてたから

なおのことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、明かりが灯って

真底 安心したのだけは間違いない。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長い一日はまだ終わらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

では『今日の一枚』 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

ひかりあれ

Earth_lights_japan 北朝鮮の暗さはすごいな 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 その他日記ブログへ

 

 

 

 

|

« 15の君にアムザ1000 | トップページ | 奨学金も合格保証も就職保証も »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

「光あれ」
感動しました
来年もよろしくお願いします

ところでナイスボケのIさんはお元気ですか?

投稿: レイ | 2010年1月17日 (日) 12時47分

レイさん、ありがとうございます。
毎年書くのもどうか?と
素朴に思っております。
Iさんは結婚してもうお母さんです。
最近会いませんが
たぶんあの調子で元気でしょう。

投稿: natsu | 2010年1月18日 (月) 10時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/453502/32916876

この記事へのトラックバック一覧です: 1月17日:

» 阪神大震災から15年 [In the material world]
震災からはや15年がたちました。あの時代を体験したものとして、絶対に忘れてはならない日ですね。遺族のために、神戸のために、私達にできることを考えてみようと思います。 [続きを読む]

受信: 2010年1月17日 (日) 17時24分

« 15の君にアムザ1000 | トップページ | 奨学金も合格保証も就職保証も »