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2010年1月 6日 (水)

坊ちゃん

昨日の日記で『坊ちゃん』について触れた。

せっかくなので、数十年ぶりに読み直してみた。

 

 

 

 

 

 

漱石の本は青空文庫に入っているので便利だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読み返したのはいいが 

卑怯卑劣な教頭、赤シャツと 腰巾着の野だに

坊ちゃんと山嵐が鉄拳をくだす最後のシーン、

 

これが何月だったのか

実はよくわからない。

 

 

 

 

 

坊ちゃんは松山には、

たしかひと月もいなかったはずだから

4月と書いたが

もう一度読むとどうも違うようだ。

 

 

 

フランネルを着ている赤シャツをみて、

『暑いには極ってる(きまってる)』と言っている。

 

師範学校と坊ちゃんの教え子たちが大喧嘩するのは

日露戦争の祝勝会だ。

ポーツマス条約は9月だから

この物語自体 秋のことなのだろうか。

 

 

 

 

 

漱石の研究家には常識なのだろうが

よくわからない。

 

誰か教えてくれませんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

しかし、改めて読み直してみるとおもしろい。

 

青空文庫は横書きで

横書きの小説というのはじつに読みにくいのだが

それでも一気に読んでしまった。

 

(縦書きでも読めるけど有料のソフトが必要)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何より泣ける。

 

 

 

 

 

 

主人公の坊っちゃんも気持ちがいいが

清がいい。

 

 

 

 

 

『十年来召し使っている…下女で』

『どういう因縁か、おれを非常に可愛がってくれた』

という この婆さんが、いい。

 

 

 

 

 

 

 

松山の中学教師にいくことになって

清と別れる場面。

(諸事情によりふりがなは省略)

 

 

 

 

『田舎へ行くんだと云ったら、

非常に失望した容子(ようす)で

胡麻塩の鬢の乱れをしきりに撫でた。

あまり気の毒だから「行事(ゆくこと)は行くがじき帰る。

来年の夏休みにはきっと帰る」と慰めてやった。

それでも妙な顔をしているから

「何を見やげに買って来てやろう、何が欲しい」

と聞いてみたら「越後の笹飴が食べたい」と云った。

越後の笹飴なんて聞いた事もない。

第一方角が違う。

「おれの行く田舎には笹飴はなさそうだ」と

云って聞かしたら

「そんなら、どっちの見当です」と聞き返した。

「西の方だよ」と云うと

「箱根のさきですか手前ですか」と問う。

随分持てあました。』

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このいとおしさはなんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『坊ちゃん』ってこんな話だったか。

 

 

 

と、いまさらなんだ?

という感慨にふけっておりました。

 

 

 

 

 

 

でも、いいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では『今日の二枚』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな婆さんもいいね。

Selection_75_33 あんたが無鉄砲だ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親譲りの…

Animals_vs_humans_03 ちっちぇー 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

あ、『笑う犬』はじまった。

 

 

 

  

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