秘密のお城
イギリスで、干し草の壁の内側に
許可なく『秘密のお城』を建てていた男性が
取り壊しを命じられたというニュース。
リンクの記事を何回も読んでも
今ひとつよくわからないところがあるのだが
まずは、この男性が建てちゃった『お城』を見てください。
なかなか立派なもんです。
ロバート・フィドラーというおじさんが
4年間かけて『手作業で建てた』という この『お城』、
チューダー様式かどうかはともかく
すごいよ、これ。
しろーと離れの仕上がりだ。
日本でもお城が好きで、
家を天守閣みたいにしちゃった
おっちゃんというのはいくらでもいる。
でも手作りでっせ、これ。
すごいクオリティ。
さらに、このフィドラーおじさんのすごいところは
すべてを秘密裡に行おうとしたことだ。
イギリスの法律は ようわからんのだが、
フィドラーおじさんの農場は 私有地であっても
許可なく建物をつくってはいけない場所にあるらしい。
でも、4年間見つからなければ
時効取得、みたいなことになって
建てちゃったことが認められるんだと。
そこで、
『見つからんように建てて住んでしまえ』という
ことになったらしいのだが
その K点越えの発想の飛躍についていけない。
そして、その隠し方が
家の周りに『要塞のように』干し草の壁をつくる、というもの。
高さ10mは積まなければなさそうだ。
動画でも『巨大な』といってるから
イギリス人の目からみても異様なものだったのだろう。
そしてそこに、
建設に2年、時効まで4年
あわせて6年 隠れてやろうという根性がすごい。
『やあフィドラーさん、ご機嫌よう』
『これは検事さん』
『すごい量の干し草ですなあ』
『ええ、最近あたらしい牛を飼い始めましてな。
これが、あのおー
シロタジャイアントとギャルソネックスっちゅう品種で
よう食いよるんですがな。』
『しかし、もう春ですぞ。
去年からずっと こんなだったじゃないですか。』
『…もちろん入れ替えておるよ。
うん、夜に、夜にじゃ』
『あれはお嬢さんではないですかな?
干し草の中に入っていきましたぞ』
『…あああ、かくれんぼをしとるらしいよ』
『しかし、お嬢さんカレッジを卒業されたんじゃ』
『いいい、いつまでも子供で困るよっ。』
隠しとおせるはずはなかったのだ。
リンクした記事では
結局、何年目にばれたのかよくわからない。
冒頭の動画は見つかっちゃって、
干し草が撤去されたあと、だそうです。
素直に取り壊しに応じるはずはなくて
裁判は続けるらしいが。
まず、取り壊しになるんだろうなあ。
違法建築というのは、日本にも星の数ほどあるわけだが。
こんな馬鹿馬鹿しいのは見たことない。
『競馬場なども備える』ほど広い敷地なら
一部を売ってよその土地を買うとか、
考えなかったのかね。
『法律で建物が作れない敷地』だから広々としていて
王様気分が味わえると思ったんだろうけど。
待ちきれずに作っちゃって
あとは6年間隠れてようぜ。ってのは
せっかちなんだか、我慢強いんだか
おもしろいおっさんだ。
では『今日の一枚』
もぞもぞするピクトグラム
我慢できるっ? もうすぐよっ
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コメント
このおっちゃん、めちゃくちゃオモロイですね
家族はどうだったんでしょ?
natsuさんのいつものドラマ仕立てに爆笑でした
ありがとうございます
投稿: レイ | 2010年2月 7日 (日) 22時08分
レイさんありがとうございす。
動画のインタビューで
フィドラーおじさんの横にいるのが
たぶん奥さんなんだと思うんですが、
こんな事、家族の協力なしには
できないですよ。
変な一家だなあ。
投稿: natsu | 2010年2月 8日 (月) 22時03分