リアル書店
引っ越した当初 近所にあった本屋は、
みんなつぶれてしまった。
JR駅の目の前の書店がつぶれ
そのあとできた阪急の駅前の書店も去年つぶれた。
オンラインショッピングの発達で
店頭に本を並べる
『リアル書店』は、苦戦しているのだという。
わからんではない。
私だって、欲しい本があれば
文庫になるくらいに有名な本であっても
駅前の本屋などに期待はしない。
『いまは 大変なんですよ』という話を
大阪の本屋さんから直接聞いたこともある。
しかし、うちの近所には
高校や大学がたくさんあって
学生があふれているのである。
去年つぶれちゃった本屋だって
通りかかるたび覗いても、いつだってたくさんひとがいた。
その店に関しては、
雑誌から文庫まで まあそこそこの品揃えではあった。
だから、そうした店が
次々とつぶれるとはなんでだろう、と思っていた。
今年になって、つぶれた店の斜め向かいに
新しく本屋ができた。
小さな店だが、外見はごく普通だ。
そこそこ客も入っているようだ。
今日はじめて、そのあたらしい本屋に行ってみた。
がっかりした。
20坪もないような狭い店なので
売れ筋の商品を優先するのはわかる。
1/3が女性誌で
1/3が料理とダイエットと旅行の月刊誌であっても
まあいいや、知ったことか。
わずかな文庫本の棚、50音順の『し』の棚に
司馬遼太郎は1冊もないかわりに
島田陽七は10冊以上あった。
それだってどうでもいい。
でも、店の一番奥の棚が全部
レディーコミックスだったのを見たときは、
なんだかいけない店に入ってしまったような気がした。
ああ、『リアル書店』の生き残る道って
このベクトルか?
すごくがっかりした。
もちろん こんな店ばかりではないと思うのだが。
でもね、
すぐ向かいには学習塾もあるんだよ。
ガキどもに、本屋って眩しいところなんだって
教えてやってくれよ。
男向けのエロ本屋が出ていたら
たちまち新聞沙汰になるような、
くそうるさい町なんだがなあ。
レディコミは良いわけだな。
へんなの。
むかしはエロ本なんてのは、
それはもうどきどきしながら買ったもんである。
なんていう、つまんない昔語りをさせないでくれ。
長くなるから。
では『今日の一曲』
『25年ぶりの We Are The World For Haiti 』
もう、誰が誰だか、おじさんにはわからんのだが。
なつかしい。
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コメント
「リアル本屋さん」が少なくなるのは寂しいですね
とか言いながらこの前はアマゾンを利用しました
店頭にないものがあると使ってしまいます
ですが「リアル本屋さん」には頑張ってもらいたいです
明日は梅田のジュンク堂に行く予定です
あと、旭屋書店もいいですね
投稿: レイ | 2010年2月16日 (火) 13時39分
レイさんありがとうございます。
ほんとにうちの近所には本屋がないんですよ。
古本屋もない。
エロ本屋はある。
なんなんだろう、っておもいます。
ジュンク堂は
立ち読みさせてくれるから好きです。
投稿: natsu | 2010年2月16日 (火) 23時24分