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2010年4月15日 (木)

廃墟が人気

3日前(4月12日)、TVで奇しくもふたつの番組が 

廃墟を取り上げていた。

 

 

 

 

 

よみうりテレビでは小森なんとかという女が

廃墟に泊まるといって、ひーひー言っていた。

 

 

おんなじ時間にNHKでも

『最近若い人に廃墟が人気』といって

特集をやっていた。  

 

いまも残るすばらしい廃墟の例として

碓氷峠のレンガ橋群などをあげていた。

 

240pxusui_no_3_bridge_sideview_2010        

碓氷峠の眼鏡橋

 

  

失われてしまった廃墟の例として

長崎刑務所などをあげていた。

 

 

新しい形で活用されている廃墟の例として

岡山市犬島の銅製錬所跡の美術館を紹介していた。

 

 

 

 

 

残せるものなら残した方がいいと思う。 

国も『近代化産業遺産』なんてものを指定したりしている。

活用されるなら なお結構だ。

 

 

 

 

 

 

しかし、犬島で案内をしたり地元料理をつくったりする

おばあちゃんを大きく取り上げて

『こうやって地元の人が参加することが、

再生のこれからの形ですね』

なんていうのを見ると、

 

 

くだらないことを言ってないで

携帯を切れ、と思う。

 

  

いや、そういうボランティアも大事だと思うけど

あそこがやっていけているのは

ベネッセが金出してるからじゃねえか。

  

NHKだから言えないだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廃墟が金になるようになったのは

つい最近のことだ。

 

 

 

  

逆に言えば、金がないから廃墟は残った

  

碓氷峠の橋梁群や変電所が残ったのは

国鉄に壊す金がなかったからだ。 

残そうと思って残した訳じゃない。

線路を引き直したから、壊す必要がなかったせいもある。 

 

 

台湾には、鉄道遺産というのはないのだそうだ。

阿里山鉄道は骨董品だけど現役)

 

『荘敬自強』『大陸反攻』を国是にしていたあの国は

鉄道の近代化に熱心で、

改良した路線に関して、古いものを残さない。

  

日本が敷設した旧台東線など

トンネル以外 跡形もないそうである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人気が出るきっかけも気まぐれだ。

 

 

  

神戸の北野、というと異人館がたくさんある有名な観光地だ。

 

 

いまなら彼女に『北野にデートに行こう』と言えば

『まあ素敵』と言ってくれるだろう。 

しかし30年前に同じ台詞を彼女に言った奴は

彼女に睨まれたろう。 

 

 

あのあたりラブホテル街だったんですよ。

あと、外人住宅。

デートスポットじゃない。

 

異人館はもちろんたくさんあったが、

公開していないところがあった。

草むす庭園の中で朽ちていく異人館がたくさんあった。

とても観光地という雰囲気ではなかった。 

 

人気が出たのは昭和52年のNHKの連続ドラマで

取り上げられてから。

 

NHKフリークのうちの母が神戸に初めて来たとき

真っ先に『行きたい』、といったのが この異人館街だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、『廃墟が人気』と言っても

別の意味だったりする。

 

 

 

 

 

 

廃墟マニア、というのは昔からいる。

ネットを探せば、そういうサイトはごろごろある。 

 

『廃墟趣味』というのは日本に限らない。

イギリスの貴族は、庭園の中に

わざわざ古代建築の廃墟風のモニュメントをつくって喜んだ。

 

 

 

 

 

そして、廃墟と言えばなぜか

『心霊スポット』ということになっていて、

自称廃墟マニアをはじめ

地元のヤンキーどもが集うところになっている。 

 

 

小森なんとかが

『怖えー、怖えー』と頭の悪そうな泣き声を上げていた

浅間モーターロッジのすべての窓ガラスが

割られていたのもヤンキーとかが入り込んでいたからだ。 

 

あれは田舎だからいまは無人だが

街中にあると浮浪者が入り込んだりもする。 

 

そして廃墟になるような建物は

かならず権利関係がややこしくて

むやみと壊せなかったりするのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

価値のある廃墟なら残したらいい。 

でも、廃墟の価値ってなんだろう。 

 

浅間モーターロッジも名建築だったらしいのだが、

TVではB級心霊スポット扱いだ。 

 

 

 

 

 

そして、安全に整備して観光客を受け入れるためには

大変な金がかかる。

軍艦島に、上陸はできるようにはなったが

ほんの数百メートルしか歩けないのもそのためだ。

 

大抵の廃墟は田舎にあるから

整備費用以上のの収益を得るのは、大変だ。 

 

 

善意のおばあちゃんが けんちん汁をつくって

客をもてなしたらいい、

とかそういう単純な問題じゃないんだ。ということが

わかっていただけるでしょうか。

 

 

 

そして、生放送では携帯を切れ、ということも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、

 

 

国内最後の塩田の廃止の際、

『ハマコ』という労働者として50年間

人の力で重たい海水を運び続けた老人のことば。

 

     

『あんなもんねアンタ、

ブルドーザーで、グワーッとヘシ倒してしもてね、

ほしてアンタ、

石油かけて、燃やしてしまいましたがな。』

 

『永年の恨みを一挙に晴らしたわけですね?』

          

『ヘエ、ザマミロ思うたね、もう。自分ら、アンタ、

あれがあったら、まだ行きよりまっさアの、

ホンマ、アンタ、まあやれやれ思いましたなア……』

 

 

 

 

 

 

(伊丹十三 『塩田』)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では『今日の一枚』

 

 

 

 

 

 

 

 

わっかるかなー、わっかんねーだろうなー

These_funny_animals_640_23_2

 

 

 

 

 

 

松鶴屋千とせ、でした。

知らないですよね。

 

 

 

Wikiによると、松鶴屋千とせと、子門真人は仲良しなのだそうです。

さらにどうでもいい情報でした。

 

 

 

 

 

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コメント

廃墟
今回も勉強になりました
ありがとうございます
写真
発電はなんとなく分かるのですが
犬の写真がわかりません
考えます

投稿: レイ | 2010年4月15日 (木) 16時52分

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