コーラ誕生の日
今日は『コカ・コーラ』誕生の日、なのだそうだ。
最初にコーラを飲んだのはいつだったろう。
たぶん小1のころだったと思うのだが
そんなにうまいと思わなかった。
大人がかけた情報のバイアス、
というもののせいもある。
いまの人には信じられないだろうが
1970年代には『学生運動』というものがあり
フォークとかジーンズとか長髪とかコーラとか
そういうものはすべて『反体制の象徴』、なのであった。
だから、あんなもの飲むんじゃありません、と。
30台以上の人ならば必ず知っている
『コーラに歯をつけておくと溶けてなくなってしまう』
などという、都市伝説が まことしやかに流されたのは
世間の『なんとなく胡散臭い』という空気の反映であったと思う。
『あんなのは体に悪い。』という台詞は当時
いろいろな大人から言われた気がする。
そうはいっても、みんなコーラを飲んでいた。
ファンタなんてのは
すべての日本のガキにとって おとそよりも尊い
『ハレの日の飲み物』であった、と思う。
『サンタクロースの衣装が赤いのは、
コカコーラのキャンペーンのせい』だというのは
長いこと私も信じていた。
それほどの影響力があるのだ、と。
しかし、Wikiなんかを読むとどうも違うらしい。
実際のところは、大正時代の印刷技術では
派手な色、というのは赤しかなかった。
たまたまそれが、コーラのキャンペーンと
サンタの衣装の印刷に偶然に使われただけなんだろう。
そうして、いまとなっては、
そのことを不思議に思わせないくらい
コーラもサンタも赤いのだ。
いずれにしても、特徴的な味だよな。
宇宙人がやってきて
『地球を代表する100の味を持ってきてくれ』
というリクエストがあったら
確実に入ると思う。
味の素も入ると思う。
しょうゆも入ると思うけど
味噌はどうだろう。
あんこは厳しいだろうな。
まあ、そのくらいの水準でのベスト100だ。
もう、この年になるとあんまり欲しいと思わないんだけど
それでも俺たちの世代にとっては
いい意味でも悪い意味でも『記憶の味』、なんだろうなあ。
20年後の『美味しんぼ』には
もうろくした富井副部長がベッドに臥せっており、
そこに初老になった山岡がコーラを持ってやってくるのだ。
『副部長の記憶を取り戻すのはこれですよ。』
『山岡くんっ。何だねその真っ黒い液体は』
『病人に勝手なことはしないでください。』
『いいから、いいから』
『・・・うまい、うまいですなあ』
『副部長っ』
ところで、ドクター・ペッパーってまずいよね。
では『今日の二枚』
『ペプシ・コーラ』と書いてあります。
1970年代のソ連。
『ザ・資本主義』っていう飲み物だったんだけど、
不思議なことに
ペプシだけはソ連でも売られていました。
おんなじモデルなのはともかく
ポーズは変えたほうがいいと思う。
わん
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コメント
サンタとコーラの色
勉強になりました
「美味しんぼ」
爆笑しました
ドクターペッパーはまずいですね
最後の写真
おんなじモデルということだけでも
驚きです
ワンコが可愛いです
投稿: レイ | 2010年5月 8日 (土) 21時55分
味覚は国境もドグマも越える……。
ソ連でも売られていたとはびっくりです。
高級品だったのでしょうか……。
投稿: fullpot | 2010年5月 9日 (日) 00時32分
レイさんありがとうございます。
富井副部長は、
もうろくしてもあんな感じで
いってほしいです。
2枚のポスターの間の犬が
いい味出しているんですよねえ。
fullpotさんありがとうございます。
フルシチョフが
お気に入りだったんだそうです。
高級品っぽい自販機じゃないですが。
でもソ連末期の時代には
ビンテージでもなんでもないジーンズが
数万円したそうですからねえ。
投稿: natsu | 2010年5月 9日 (日) 21時05分
ドクターペッパー好きが通ります((((・ω・)
ジャンクすぎる味ってたまに飲むとおいしいですゎ。
でも最近はコーラ派になりつつありますw
投稿: 成瀬みーこ | 2010年5月10日 (月) 15時23分