『アラ』と『ヤラ』
育児にいそしむ男性のことを『イクメン』というのだという。
うるせえよ。
なんでも造語を作ろうとしやがる。
肉食系男子は『ニクマン』というのだろうか。
ヨルダンの首都は『アンマン』というのだろうか。
槍投げをする男子は『ヤリマン』というのだろうか。
優柔不断な男子は『エートマン』と言われてしまうのだろうか。
すぐに淘汰されるのはわかっているから
目くじらを立てるのも もういいや。
知り合いの女性が本人曰く『アラサー』なのだという。
年齢は36だ。
36なら『アラフォー』だろうといったら、
去年まで『アラサー』で通っていたのに
いきなり10歳あがるのはつらい、という。
『そもそも30台はアラサーよ』とか
無茶苦茶をいう。
姉がいて年齢は43だ。
『アラフォーなんて言い方いやよ。』
『だって、姉ちゃん40台じゃない。』
『できればポストアラサーとでもいってほしいわね。』
とかぬかしていて、
もはや 40台でさえない。
『アラ』というのもずいぶんいいがげんで広いわけだ。
あら
『アラサー』だとか『アラフォー』だとか
そういう造語は大嫌いだ。
約50のことを『アラフィフ』という。
大体還暦、のことを『アラカン』という。
何を調子に乗っているのだろう。
嵐寛寿郎なんて、俺の世代でさえ もう知らねえぞ。
あらかん
じゃあじゃあ
おおよそ77のことを『アラキジュ』というのか?
ほとんど子ども、であることを『アラガキ』というのか?
だったら、新垣教えてよ。
さて、まったく話は変わるが
『ヤラハタ』という言葉はもう死語なのだろうか。
『やらずに二十歳』の略で『まだ童貞?』という意味。
われわれが学生の頃はみんな使っていた。
『あいつヤラハタらしいな。』と。
それはもう、『アオハタイチゴジャム』とかと同じくらい
ごく普通の言葉だった。
だからなんだ、というと
昔の言葉も最近の言葉も
ひとしく頭が悪い、ということだ。
ということは
『ヤラサー』というのもいるのだろうな。
きょうび『ヤラハタ』なんて嫌味にもならないのだろう。
『ヤラフォー』だっていそうな勢いだ。
『本日は、たくさんの独身の皆様にお集まり頂きました。
出会いをサポートする「バタフライパーティー」にようこそ。』
『はじめまして。』
『互いに自己紹介から始めて下さい。 嘘はつかないように。
ぼかすのは結構ですが、大人の表現をしてください。
「私いくつに見えます」なんて事言う奴はつまみ出します』
『あ、どうも。東京で医者やってます。
歳は、もう『アラフォー』ですなあ』
『まあっお医者様?お、OLです。「プレフォー」です』
『「プレフォー」?』
『あのっ。まだ40前ってことですっ』
『ああら、ゆりさん。よくお会いするわね。
今度はこの方に目をつけたのぉ。』
『え?え?』
『「プレフォー」なんていって、あなた来週誕生日じゃない。』
『ちょっ。大道寺さんっ。やめてよっ』
『そうすればいよいよ「ヤラフォー」ねえ』
『「ヤラフォー」 え゛?』
では『今日の一枚』
やあ
駅で出くわした
石川遼ではなく
全日空のポスター
なのでした。
でもパッションが覗くと
『あらはた』と
『屋良』
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コメント
優柔不断な男子は『エートマン』
吹き出しました
流行って欲しいです
途中の
「アラ」も面白かったです
いつも楽しい記事をありがとうございます
投稿: レイ | 2010年6月20日 (日) 17時57分
レイさんありがとうございます。
『エートマン』
たくさんいそうな気がします。
『アラ』っていう佃煮
関西に来てはじめて知りました。
うまいですよね。
投稿: natsu | 2010年6月22日 (火) 09時21分