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2010年8月27日 (金)

刑場公開 内装批評

刑場が公開された、というニュース。

(産経ニュースのルポへのリンク)




午前中に公開された。





リンクした記事は代表取材に参加した産経の記者が

東京拘置所から帰って来て、すぐに書いたらしい。

この人がこのルポの30分前に書いた記事は、

『厳粛な』とか『身につまされる』とかいう言葉が出てきて

このひと興奮しているんだな、というのが伝わってくる。


 

しかし、それはリアルな感想なのだろうと思う。 




施設全体の平面構成は事前に報道されていたのと大差ない。 

へそまがりな私が注目したのは、各部屋の内装だった。










死刑囚が最初に入るのが『教誨室』

 

 

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床はフローリング。

壁がよくわからないがステンレスの目地棒が入っっている。


今回公開された中では

調度のせいもあって、この部屋が一番立派に見える。






でも、この程度。












最期に死刑囚が入る『前室』と『執行室』の内装は同じ。

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前室から執行室を見る







壁は木質系に見える なにか。

まさか木のわけはないと思うが、一体なんだろう。

縦に押縁がたくさん入っているからパネルの類だろうか。


天井は化粧石膏ボードと安物。

実際、天井なんか見ちゃいないだろう。 


床はカーペット。

これは意外だった。


従容として死を迎える死刑囚もいるが、

大久保清なんか大暴れして泣き散らかし、失禁したという。

掃除がしやすいように塩ビシートとかなのだと思っていた。


















刑務官がボタンを押す『ボタン室』はずっと冷たい。

000keijou4_4



ボタン室から執行室を見る








床と天井は『執行室』と同じ仕上げ。

しかし壁はペンキらしい。


いかにも無骨な『死のスイッチ』が3つ、むき出しに並んでいる。

殺風景で、つめたい。











この間、千葉大臣が執行を見た 『立会室』

 

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執行室から立会室を見る












『立会室』だけの写真がなくて、『執行室』ごしの一枚。


『立会室』の床も『執行室』の物とまったく同じカーペット。

壁がよくわからないが、おそらくペンキ。

天井も多分 『執行室』とおなじ化粧石膏ボード。


思いのほかチープな仕上げである。

死刑囚が使う(?)スペースよりも格が落ちるくらいだ。


最初TVで流れた映像を見て

手摺がステンレス製で、『お、立派。』と思いかけたが

写真で見たら、全然たいしたことがなかった。


ガラス手摺なのは、後で述べるように機能上必要だから。


















最後に、死刑囚の『死を確認するためのスペース』

 

 

000keijou3








手摺越しに見える空間が、それ。












床はモルタルに防水塗装。壁はたぶん陶器質タイル。

天井は見えない。


床には排水孔があり、奥に遺体を搬出するための扉がある。







刑の『執行』は、首を吊された瞬間が『終わり』ではない。

脈拍が停止したのを医師が確認し、

そこから、さらに5分間経つまで検事や拘置所長などが

立ち会わねばならない。

そのために『立会室』というのがある。


だから、『執行室』やこの『スペース』を

見通せる構造になっている。








うー、胸やけがする。









今回公開された映像の中から

心霊写真を捜そうとしている馬鹿や、

心霊写真に加工しようとしている犯罪者が、

日本中で1000人くらい いるような気がする。 













『前室』から『執行室』への入口の上に

『ARBEIT MACHT FREI 』 とコラージュする

死刑廃止団体とかもいるかも知れない。 

 

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入ったら出られない












施設の全体の印象は、

 

安っぽい。




祭壇は仕方ないんだろうが

装飾なんか一切 無い方がいいのに。



せめてものつもりか、最期に死刑囚が見ることになる

前室と執行室(これは見られないけど)だけに

壁が木目調になっているのが逆に痛々しくて、みすぼらしい。










そして、もう少し色を使ったらどうだ?

 

こういう建物で

色なんか使ったら『不謹慎だ』とか言われるんだろうけど、

刑務官が運命の手を下す『ボタン室』くらい

なにか、こう…。 

 

 

 

 

言葉で、うまく説明できないので写真をどうぞ。

この東京拘置所の敷地にあった事務所棟です。

 

蒲原重雄という建築家が作った名建築でした。(現在はない)

 

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淡いグリーンで曲線を使った

『羽ばたこうとする鶴のように』かっこいい建築。

 

この写真は法務省のリーフレットに載っている物。

なんで撤去した建物が載ってるんだろう。

 

 

 

 

 

 

背後で圧迫しているのは新北棟と呼ばれる建物。

今回公開された刑場は、これの地下にある。 

 

 

ここは竣工してまだ7年目。

 

だから、そこから勘定すれば 

執行された人数は 大体わかると思うのだが

調べる気は起きない。

 

 

今回公開された映像でも毒気に当てられてしまう。 

死刑廃止論者の千葉大臣

残り少ない在任期間中に公開させた狙いは

こういうところだったんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、

 

情緒で死刑の存廃を考えてはいけない、

と思います。 












うーむ。

今日はまじめなことを書いてしまった。


















では『今日の「機能と形は別なものたち」』







おれなんか… 

Daily_picdump_640_58





うつむくなって。



















ねむくないっすよ。 

Daily_picdump_640_139









120V君の顔も見てみたい。 



















 

 

 

 

 

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コメント

若いころは、単純に死刑賛成派でした。
今は、いよいよわからなくなってきました。

戦争は禁止していないのに
死刑を廃止している国がある。

死刑存続――殺人を合法化することにほかならないのでは?

堂々巡りです。

投稿: fullpot | 2010年8月28日 (土) 12時11分

fullpotさんありがとうございます。
千葉大臣の行動は
どうしても好きになれないのですが
こうやって考える機会をくれたことは
評価したいですね。
オウム事件以降
世論は一気に死刑容認に傾きました。
被害者家族の処罰感情への同情は
つきません。
情緒に流されない議論をして欲しいですね。

投稿: natsu | 2010年8月30日 (月) 18時47分

はじめまして。

私は死刑容認派です。死刑は絶対に必要だと思います。

希望に燃えて社会に踏み出した人が何の落ち度もないのに、見も知らぬ身勝手極まりない者から無残に殺害されたとしたら、遺族は怒りに震え加害者の死刑を求めるのは無理もないのではないのでしょうか。

殺害された人のそれまでの努力がその一瞬で無になってしまうのです。かけがえのない人の命を奪っておきながら、「自分の命は助けてください」という理屈がどうして通用するというのかと思います。

死刑反対を叫ぶ人は、そういう遺族の身になって考えるという事が出来ないのではないのでしょうか。

遺族のすべてが加害者の死刑を望むわけではありませんが、ほとんどの遺族は死刑判決を求めるはずです。

死刑を容認する人は8割を超えるといいます。残虐な犯罪が後を絶たない現実がある限り無理もないとは思いますが、死刑反対論者の主張が説得力を持っていないこともその一因ではないのでしょうか。

投稿: クレーマー&クレーマー | 2012年11月 4日 (日) 16時00分

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