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2010年8月10日 (火)

核兵器って、なにがいけないのか?

昨日の日記で うかつにも

『サウナで死んでも、原爆で死んでも同じだ。』とも

とれる文章を書いてしまった。

 

 

 

 

 

 

冗長なうえに余計な事を言って、

そのくせ言葉が足りない、というのは

私の文章の悪い癖で、反省せねばならないと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

『正面から原爆を取り上げるのは重たいなあ 』という

私の気分の事はともかく、せっかくだから

核兵器ってなにがいけないんだろう、

ということを考えてみたい。

 

いつもゴルゴ13のパロディとか、

そんな馬鹿話ばかりしていてはいけない、と思うのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『原爆で死ぬのもピストルで殺されるのも同じだ。』

という発言をして、顰蹙を買った作家がいる。

そうじゃなくて『核兵器の特殊性』というものがあるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人的な意見を言えば、

『核兵器が許せない理由』はふたつある。

 

 

 

 

 

 

ひとつは、『重大な後遺症を残す事』

原爆は放射性廃棄物を残し、それによる被爆者がいまもいる。

妊娠中に被爆した胎児にも『被爆者』となった人がいる。

 

 

被爆65年を経た今でも『原爆症』で死ぬ人がいる。

 

 

私が子供の頃、銭湯で背中にケロイドがある人、というのがいた。

関東の事なので原爆が原因なのかどうか わからないのだが

40年前は、そういう人が普通にいた。

 

原爆症とは違うが、そういうひとも

後世まで残る被害者だ。

 

 

更に偏見もある。

『ヒロシマ』『ナガサキ』出身である故に

就職、結婚から 家を借りるのさえ差別された時代が、

つい最近まで あった。

 

 

後世に禍根を残す、という意味では

地雷やクラスター爆弾なんかよりもよほど悪質な兵器である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに、もうひとつ許せないところ。

核兵器というのは

『前線ではなく一般市民を攻撃するために作られた』

ということ。

 

第二次大戦当時の核兵器というのは、じつは

戦場ではあまり役に立たなかった。

 

 

 

 

 

 

  

ヒロシマ、ナガサキのあと、

アメリカは日本で捕獲した戦艦長門以下、

廃船予定の十数隻の船をあつめて上空で原爆実験をやった。 

 

原爆の戦術効果を確かめるためだったのだが

アメ公の やわな軍艦が、あっという間に沈む中、

長門は2発の原爆に耐えてなお、沈まなかった。 

 

 

日本人としては大いに溜飲を下げる場面なのだが

爆心地の戦艦さえ沈められないんだから

原爆の効果は限定的だ、といえる。

(乗っている人間はだいぶ死んじゃうけど)

 

そして、日本海海戦の時代じゃあるまいし、

半径数キロの範囲に敵の軍艦が密集している海戦なんて

太平洋戦争にも、もうなかった。 

 

 

遮蔽物のない海上でこれだから、

塹壕や洞穴に入れる地上戦での効果は、もっと薄い。 

 

長崎の原爆の際、

爆心地から100mしか離れていない防空壕にいた

9歳の少女が生存していた、という事実がある。

 

なにより、鈍重な爆撃機しか運搬手段がなかったから

絶対的な航空優勢の状況でしか使えない。

 

戦場で用いるのには効率が悪く、危険が高かったのだ。 

 

 

 

 

 

そんな訳で『核兵器』は都市攻撃のためにできた。

アメリカが標的にしたのが軍港の『呉』や『佐世保』ではなく

広島と長崎の市街地の

ど真ん中であった事を忘れるな。

 

 

 

 

 

 

そのことは戦後になっても変わらず、

核兵器の目標は敵の都市だった。

 

 

ミサイルや戦略爆撃機の成功率が悪かった時代

『少々はずれても敵の目標を破壊できたらいいよな。』

ということで、

核兵器は非常識なほどに巨大化する。

 

 

人類が手にした最大の核兵器は1961年に実験された

ソ連の『ツァーリ・ボンバー』 

 

1発で100MT、広島原爆の10000倍という威力の

この爆弾はでかすぎて実戦配備はされなかったらしいが、

60年代から70年代、

米ソはあわせて10万発ちかい核爆弾を持ち

地球を100回以上破壊できる、という核戦力を競った。

 

 

 

 

今、オバマ大統領が『核兵器削減』なんて事をいって

それを、ノーベル平和賞をあげちゃうくらいに感激する

○○○○がいるのだが、なんの事はない。

 

 

彼らは

過剰になった核戦力を減らしたいだけだ。

 

 

ICBM本体は20年間メンテナンスフリーという事になってるのだが

周辺施設の維持や核爆弾の劣化管理、

システムの運営に要する人的コストなどは莫大である。 

 

 

あの貧乏なロシアが核兵器削減に熱心なのは

過剰な核戦力の維持費が負担だからだ。

 

 

 

 

 

 

 

米ロ両国は今でもあわせて1万発以上の核弾頭を持っている。

『核兵器削減』はまだ続くだろうが

その先に、気楽な未来を見るなよ。

 

 

 

あいつらが

『最後の一発』を手放す事は絶対にない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それなら、

北朝鮮が核武装にこだわる理由はなんだろう、とか

汚染がない中性子爆弾だったらいいのか、とか

核兵器の小型化で戦場でしか使えない

『戦術核』だったらいいのか、とか

 

いろいろとややこしい問題があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

でもここまでで、疲れました。

 

 

いずれまた、自分の意見を書きます。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

では『今日の二枚』

 

 

 

 

  

 

 

 

 

軍縮の本質

 

0000

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり暑いよね。

Atui

 

 

 

 

 

 

でも、死んじゃうよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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