人類の進化と妻の死んだふり
昨日の日記でセミの事を書いた。
セミっていうのはなんであんなに大きな声なのだろう。
子供の頃、セミを捕った事のある人ならわかると思うが
セミというのは驚くほど軽い。
たとえば、あぶらぜみというのは
大人の親指よりもふたまわりくらい大きいのだが
びっくりするくらい軽い。
あれは図体の大半が空間だからだ。
大きな胸の中身はカラ。
なんにもない。
鳴き声を響かせるためにそうなっている訳で
彼らの体は 全体が楽器だ。
なんでそんな進化をしちゃったんだろう。
進化の過程で
『声のでかい奴が女を獲る』
といった実績があったのだろう。
でも、ジャイアンがもてるかどうかは別の問題だ。
そういう意味で
セミって馬鹿だと思う。
声の大きい方に振り向くなんて、まるで人間じゃないか。
『もっと大きな声を』
という積年のもてない雄の恨みをはらんで
いまやセミの鳴き声は大きいのだ。
あと一万年もしたら
セミの声はもっと大きくなっているのだろうか。
『生ける化石』という生き物がいる。
シーラカンスとかだ。
一億年前から変わんねえよ。
彼らは、まわりの魚がいろいろ進化しているのに
なんで進化をやめちゃったんだろう。
めんどくさかったのか?
新しいものへの反発か?
人類でも
『旧人』のネアンデルタール人と
『新人』のクロマニヨン人が
一緒に生きていた時代があったりしたのだという。
やっぱり『旧人』はいらいらしていたんだろうか。
ゴミ出しのルールを守らないとか、
夜中まで起きていてうるさいんです、とか。
なによあの言葉遣いは、
とか言っていたのだろうか。
ここから解釈して、今でもすでに
あなたの身の回りに新人がいるかも知れません、と。
ほら、となりの課の黒間君なんて、額が秀でていて
素敵な人でしょう。
うちの課の根闇君とかみたいに眉根のあたりが出っ張ってないし。
北京君や蛇話君みたいに乱暴じゃないし、と。
新人にはいずれ駆逐されてしまうのです。
なるべく謙虚に、コミュニケーションを図っていきましょう。
なんていう方向に話が進むのが
新聞の『人生相談』だったりするのだが
冗談じゃない。
いじめてやる。
どうせ駆逐されるなら、
徹底的にあがいてやる。
進化の恐るべき事を教えてやる。
徹底的にいじめてやる。
という風にはならなかったんだろうなあ。
『じいさん、これ邪魔』
『おおう、これはすまんのう』
とか言っているうちに、きっと負けちゃったんだ。
夜中まで騒ぐセミの鳴き声を聞いて
進化のベクトルってそれで正しかったのか?と
つくづくおもう。
夜中まで鳴き騒ぐ奴が勝者だったのか?
そこに雌は寄っていったのか?
進化って残酷ですな。
ロッテンマイヤー先生と友達になりたい。
はあ。
では『今日の「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」』
…く く く
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コメント
こんな奥さんだったら、
家に帰るのが楽しみになるだろうなァ…
でもやっぱり一人が気楽です
六甲の怪しい水を飲んで
今日も生きて行こうと思うのですが
許してくださいます?
投稿: FREUDE | 2010年8月 4日 (水) 08時15分
そっか、男性ってのは
こうゆーノリを望んでるのね。
夫よ、
すまぬ、私がわるーございました。
ドアを開けても、なーんの楽しみもないんだもんね。
ってことで、大変お勉強になりましたわ、
natsu さん、ありがとうございました。
投稿: fullpot | 2010年8月 4日 (水) 22時33分
FREUDEさんありがとうございます。
こんな奥さんそうはいないでしょう。
酔っぱらって遅く帰ってきたときとかは
踏んづけちゃうかも知れません。
fullpotさんありがとうございます。
毎日やられると堪えるかも知れません。
でも楽しそうです。
一度やってみたらどうですか?
投稿: natsu | 2010年8月 7日 (土) 19時05分