11人の怒れる男たち
『児島くーん。
君から申請が出ている来月の有給休暇の事なんだが…』
『なんでしょう?』
『10月に3回かあ…。理由はなんだい?』
『…プライベートな事でして…』
『4月にもやっぱり有休を取ってるよねえ…』
『…有給の理由っていちいち言わなくちゃいけないんですか?』
『検察審査会だろ?』
『!』
『いや、いいんだ。その沈黙が答えだ。
君が「11人の怒れる男たち」のひとりだ
という事は、もうわかっているんだ。』
『男ばっかりじゃないですけどね…』
『ほら、やっぱり。いや、いいんだいいんだ。
秘密を漏らしたら懲役だものなあ。』
『…一体なにを…』
『君は小沢先生を裁判にかける気か?』
『…そういった事は、お話しできません。』
『いやいやいや、これは圧力じゃない。
君の上司じゃなく、
日本を憂う1人の男の言葉として訊いてくれ。』
『…上司としての話じゃないんなら仕事に戻ってもいいっすか?』
『いま日本が必要としているのは小沢先生なんだっ。
「清濁併せのむ」というのは
大政治家の度量だと思わんか?』
『濁ってるんですね…』
『清潔なだけじゃ魚も住まんぞ。元の田沼の何とやら、だ。
そんな細かい事で、小沢先生の行く手を遮るつもりか?
日本の事を考えてくれっ。』
『そういう事に左右されないための
検察審査会じゃないんですか?』
『後悔するぞっ。日本のKCIA、○沢事務所を舐めるなよっ。
審査会のメンバーなんて、貴様も含めて
もうみんなわかってるんだっ。』
『微妙にたとえが小さいですね…
どっちにしても誰がどんな評決したかなんて
公開されませんよ。』
『4月の時みたいに全会一致だったら
丸わかりだろうっ。』
『じゃあ、わかりました。
ぼくだけは『不起訴相当』を主張します。』
『おお、わかってくれたか…』
『ほかの審査員にも今日の話を
よーく伝えておきます。
おそらく評決は10対1だと思いますよ。』
『…小沢先生は不起訴になるんだな?』
『いいえ、あなたのようなひとに
「ぼくだけは不起訴を主張したんですけど」
と言い訳できるよう、ひとりだけ反対票を入れる事にして
起訴するように話をしてきます。』
『………』
いよいよ粛正されそうな気がしてきた。
では『今日の「恐ろしいものを持ちあげている人たち」』
ミサイルを運んでいる3人
なんか、ダンスしてるみたい。
砲弾体操
怖い怖い怖い。
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