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2010年10月31日 (日)

ハロウィン

10月31日は『ハロウィン』。

 

うちの近所には、小学校もたくさんあるが

幼稚園や保育園も多い。

 

街を歩いていて、かわいくて小さい子供たちが

『トリック オア トリート!』 (お菓子くれなきゃいたずらするぞ)

とか言って、わらわら近寄ってきたりしたらどうしよう。

 

 

みんなをコンビニに連れて行って、

『よし、お前はあそこの棚を狙え。』

とか言ってしまうかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

魔女やゾンビの仮装をすることでもわかるように、

ハロウィンは純粋なキリスト教のお祭りではない。

 

ローマ教会は、未開なゲルマン人に、

なんとかキリスト教を布教しようと苦心した。

 

 

 

 

 

 

『だーかーらー、神様っちゅうのは一人しかおらんのよ。』

 

『その、十字架せたろうた人が神さんかいのう。』

 

『この人はキリスト。神の子なわけよ。』

 

『神の子、っちゅうとこんな…』

 

00mara_2

 

違うっ

 

 

 

『頼むから、あちこちに敵を作るのは止めてくれ…』

 

『じゃあ、あんたたちが拝んでるのはなんなんだね?』

 

『だからー、神と、キリストと精霊は、三位一体でだなあ。』

 

『わかんねーべさ。』

 

 

 

 

 

こんな、まことに『そりゃそうだよなあ。』というやりとりがあって、

 

『じゃあ、じゃあ、じゃあ、いいよっ。

お前らの神様も祝っていいし、先祖のお祀りをしてもいいっ』

ということで10世紀末にクリュニュー修道院などが主導して

ケルト人の収穫祭などを復活させたのが『ハロウィン』。

 

 

 

さらに、古い本を見ると、別の名前は『奉教死者の日』。

要は、お盆だ。

 

すべてのキリスト教徒の死者のために、

お祈りしましょう、というもの。

 

カボチャのランタンは、お墓に飾る『迎え火』だったわけですな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ということで、我が「うにくろ労働組合」では

「ハロウィン休暇」を要求しますっ。』

 

『なんで?』

 

『ハロウィンは墓参りですっ。

社内で英語しか使えないとかいう、いちびった労働環境ならば

すべてをアメリカンスタイルにするのも当然でしょう。』

 

『じゃあ、じゃあ、じゃあ、8月は休まないわけだな。』

 

『それは、「夏休み」ですよ。

世間が休みなんですからね。労働者の権利、です。

墓参りに休むのは、日本の伝統ですっ。』

 

『うーん?

それなら、お前ハロウィンに休まなくても…』

 

『なーに言ってるんですか。

全部英語でしゃべれ、とか いちびったことを言っているんなら

当然、欧米の風習を受け入れるべきでしょうっ。』

 

『わかったよっ。それなら、お前たちもその要求を

英語で言って見ろっ』

 

『…えーと、

うい うおんと、もあ バケーション?』

 

『バケーションじゃねえだろう…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『異教徒の神様を祀ってもいいよ。』という意味での

ハロウィンのもう一つの別名は『万聖節』。 

 

一神教らしくないな、と思って貰いたいのだが

キリスト教の聖人や、ゲルマンの神様を祀ろう、ということ。

ついでに魔女やゾンビの格好なんかもしちゃえ、と。

 

さらに、ハロウィンからちょっと離れるが、

一神教らしくないのが『聖遺物信仰』。 

有名な教会や修道院は、大抵『聖遺物』を持っている。

 

 

例えば、ローマカソリックの総本山、バチカンの

サン・ピエトロ大寺院は聖ペテロのお墓の上にある。

 

 

あんまり具体名を出すのはよろしくないが、

『○○教会』『○○修道院』なんて言うのは

その名前の聖人の遺物を持っているわけだ。

 

骨とか…

 

 

 

 

まともな教会の『遺物』は信じても良さそうなのだが

ヨーロッパ人の不思議なところは、一般人が

この類の偽物を大好きなところだ。

 

 

 

例えば、キリストの汗を拭いた布で、X線に当ててみると

キリストの顔がっ。とか

 

死んだ後のキリストを包んだ布で、X線に当ててみると

キリストの顔がっ。とかいう偽物。

 

 

 

こんな偽物で『十字軍』をおこしちゃったりする』のは

どうかと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

えーと、

 

 

最初の話に戻って、

散歩はしたけれども、

今日は日曜日なので、子供たちは、

誰もハロウィンの仮装などしていなかったのでした。

 

 

 

ちぇー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では『今日のキリスト。』

 

 

 

 

 

『ジ・悪趣味』

Saint_bed

 

 

聖蓋布ベッド。

枕だけじゃなくて

毛布がキリストなのが嫌だ。

 

 

 

落ち着かない。

死んだように眠れるのか?

 

 

 

 

 

 

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コメント

ライナスは、今日もスヌーピーたちに呆れられながら、今日もかぼちゃ大王を待って、かぼちゃ畑に座っているのでしょうか……。
しかし、勉強になりました。
昨日も母に、ハロウィンってなんだべと尋ねられ、答に窮したのでした。

しかし、ハロウィン、日本にも定着してきました。屈辱を屈辱と思わず受け入れちゃう度量の大きな日本ならではですね(笑)。
残念ながらわたしの住む島では、台風の影響を考えて(笑)、ハロウィンバーティーは二日前に中止になりましたが……。

投稿: fullpot | 2010年10月31日 (日) 15時01分

fullpotさんありがとうございます。
ほんとに普通になりましたよねえ。
ハンズなんかここ1ヶ月くらい
ハロウィン一色でしたよ。
屈辱を受け入れちゃあ困るんですけどねえ。
季節はずれの台風も困りますが…

投稿: natsu | 2010年11月 2日 (火) 22時29分

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