長い竹がなかった。
長い竹がなくて『世界一長い焼き鳥』への挑戦ができなかった、
というニュース。
(読売新聞の記事へのリンク)
山口県長門市が、北海道美唄市が持っている
『一本焼き鳥24.83m』の記録を抜こうと、イベントを企画したところ、
25mもあるような長い竹がなかった、
ということで中止。
美唄市の『ロンゲスト焼き鳥』
ちょっと待て。
竹串は『一本物』じゃなくちゃいけないのか?
『焼き鳥』の記録なんだから、
串自体が一体である必要はないだろう。
もちろん、長さは必要なんだけど、姫路城の心柱のように
何本かを継いだっていいんじゃないのか?
ギネスのルールとかあるんだろうか。
そんな何十メートルもある焼き鳥も、焼き上がったら
見物の町民の皆さんが、一緒に食べる。
食べる時に、みんなでそんな長い串に
むしゃぶりつくわけではないので、適当に切り分ける。
25mの竹串、といっても、それが実現するのは一瞬だ。
それなら、
そんな記録に意味なんかないじゃん、というのは野暮だけどな。
しかし、25mっていえば、マンションなら8階くらいの高さだ。
そんな高さの竹があるんだろうか。
捜せばある、のだとしても、
『竹がないから、記録への挑戦は延期。』
って、本末転倒にもほどがある。
どんどんエスカレートしていったら、それはもう
『長い竹の世界記録』
なんじゃないだろうか。
『…ということで、だ。前回 B-1 グランプリでお世話になった、
T大の、山田先生に、またお越し頂いた、というわけだ。』
『…せんせーのシチューはひどかったですよう…』
『いやね。なんでも頭で考えるのが先に立つのは
我々学者の悪いところだなと、反省しています。』
『…竹をどうするんです?』
『ええ、私は、じつはね、植物の成長ホルモンの
研究なんかもしていましてね…』
『…ほう。』
『そこでね、今回竹を驚異的に生長させる薬品、
「オーキシン28」を開発したわけです。』
『…その竹はどこにあるんですかあ?』
『あ、皆さん。前回より反応が冷たいですね。』
『うん…』
『まず竹はですね、「雨後の竹の子」という言葉があるように
ものすごい成長力を持っています。』
『……』
『10mくらいの竹なら、ちっとも珍しくありません。
でもね、竹は草、なんです。
生長点は茎の先端にしかありません。』
『…ほう、草だったのか…』
『そうすると、10mっていうとは、
そこに水を持ち上げようとなると1気圧必要です。
とんでもない圧力です。』
『…でも、根っこが押し上げている訳じゃないんだし…』
『それに、そんな高さの竹を自立させるのは大変です。
風が吹いたら倒れるんですよ。』
『…そりゃあ、まあ。』
『だから、横に寝かせて育てます。』
『…おぉ。』
『そうすれば、40mでも50mでも思いのままです。
普通の成長ホルモンは、重力や光に反応するので
芽は上に、根は下に伸びるわけです。』
『…うん。』
『ところがね、この「オーキシン28」なら竹は横に育ちます。
ちなみにこれは、うちの研究室で育てた30m物ですっ。』
『…おおおお。』
『こうやって、「ロンゲスト焼き鳥」の需要があるんなら
横にして育てるだけで、長い竹も、思いのままですっ。
大儲けなわけですよっ。』
『…その30m物は、何年かかっているんですか?』
『20年ですっ。』
では『今日のバンブー。』
仙波清彦とはにわオールスタース第二弾。
『東京バンブー・ボーイズ』
すげー。
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