« 雄山カフェ | トップページ | あることをすると『精子の質が落ちる』 »

2010年11月 8日 (月)

日本農業『盆栽化』計画

『開国と農業再生を両立』。

TPP加盟問題について総理が

『内外の情勢をよく見極めながら戦略的に推進』と

前向きなんだか後ろ向きなんだか、よくわからない発言。

(読売新聞の記事へのリンク)

 

 

 

 

 

  

『テーピーピーって、なんだい?』

 

『「環太平洋戦略的経済連携協定」ですよっ。』

 

『え?「菅大変だどうしよう」?』

 

『いやまあ、それはそれでなんとかして欲しいんですけど。』

 

『テーピーピーとか、イーピーエーとか

よくわかないよねー。』

 

 

 

 

 

 

 

 

関税なんかなくしちまえ、というのがTPP。

だけど、輸出産業はいいけど、農業はどうするんだよう、

ということで、国民新党や民主党の一部にも反対論がある。

 

政権交代とは一体何だったんだろう。

 

 

 

しかしまあ、関税撤廃を機に

『農業も、規模を拡大して価格で輸入品と勝負しろ、

さらには輸出できるようにしろ。』

とかいうことを言うやつがいる。

 

 

 

それは乱暴だと思う。 

 

  

 

 

 

 

戦後の日本農業はずーっと、大規模化という事を言ってきた。

しかし、農地の売買というのは、農業委員会の許可が必要で

原則的には、農家の間でしかできない。

 

 

歌舞伎界よりも、

『新規参入』が難しいのが日本農業だ。

しかも、跡継ぎがいなくても、足腰が立たなくなっても

土地を売りたがらないのが農民だ。

 

志ある人が、規模拡大を目指しても

10haの農地が飛び飛びだったりする。

 

 

 

日本農業が、規模と価格で世界に勝負できるわけはないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本製品、特に携帯電話なんかの事を

『変な機能ばっかりつけやがって、値段が高くて世界で売れない、

日本製品はガラパゴスだ。』なんていうことを

したり顔で言う馬鹿がいる。

 

 

 

そうか?

 

 

 

それなら、中国人が秋葉原で

高級炊飯器を買い漁っているのはどうしてだ?

 

 

みんな、うまいメシが食いたいんだよ。

金さえあれば、高機能の品物を買いたいのだ。

 

何が『ガラパゴス』か。?

文字も読めなくて、

メールもネットも使えない三等国民と一緒にするな。

 

 

 

 

米の品種にしたってそうだ。

昔の『品種改良』は、収量を増やすように、

病気にかからないように、風で倒れないように

ということが、メインだった。

 

いまは、それらも大事だけど、『やっぱり味だよ。』

ということになっている。

 

 

 

 

 

 

 

スーパーに行くと、野菜の種類がここ15年くらいで

びっくりするくらい増えた。

 

チコリにルッコラ、ルバーブなど、

昔は、いかりスーパにも売ってなかったようなもんが、

ダイエーに売っている。

 

フレッシュハーブも、

パセリ、セージ、ローズマリー&タイムと

なんでもござれだ。

 

 

 

 

 

 

牛肉の『輸入自由化』騒動の時に

『俺たちを殺す気か?』と、日本中の肉牛農家が反対した。

 

関税はまだあるけど、アメリカやオーストラリアの肉が

入ってくるようになった。

おかげでBSEの時、日本中から牛丼が消えたりした。

 

しかし、日本産の牛肉は うまいから今でも売れている。

ブランド化と高級化によって、外国産と棲み分けたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

狭い土地で、手間暇かけて高級品種を育てるなんて

まるで 『盆栽』 じゃないか。

 

 

 

そして、盆栽が得意なのが日本だ。

 

 

『多品種・少量・高級・安全』というのがいまのトレンド。

生産者の顔が見える、っていうことで、商品に

農家のおっさんの顔が貼ってあったりする。

『茨木の田中さんが作りました。』なんて。

 

これが

『オクラホマの、スミスさんが作りました。』

『広西自治区の、楊さんが作りました。』

と書いてあったら、日本人は買うだろうか?

 

『田中さん』でも買わんけど。

 

 

 

 

 

 

とにかく、日本農業の未来は

『盆栽』にかかっている。

 

名のある人の『作品』なら高くても買う、

というあたりも盆栽だ。

 

 

『ガラパゴス化』の道を、極北まで突き進んで欲しい。

  

いいんだよ、ガラパゴスで。

 

 

 

 

 

日本人が米の味にこだわることに関しては

10万円もする炊飯器を見てもわかる。

 

『高級炊飯器』ってどう考えても技術の進化の脇道、

だと思うのだが、中国人が欲しければ売ってやらあ。

 

だけど。コシヒカリだササニシキだ、なんていう

うまいメシを、外人に食わせてやることなんかないぞ。

 

外人なんて20年前まで

『おー、ワタシたち、ロウ・フィッシュ食べませーん。

スシなんて気持ち悪いねー。』って言ってたのが

いまは、貪るように食ってやがるじゃねえか。

 

 

 

 

 

日本人が少子化だっていっても、まだ1億2千万人もいる。

しかも食糧自給率は40%しかない。

 

日本農業は、海外に出て行く必要はなく、

国内だけでも充分伸び代がある。

 

もちろん努力はして貰わないと困る。

『海外産の安い米が…』といって

○○米あたりに負けてしまうような米は淘汰される。

牛肉自由化以降の話を聞くと、目頭が熱くなる。

 

自由化に際して『補償』や『援助』も必要だと思うけど、

あくまで一時的な物にするべきだ。

 

 

 

 

 

手間暇かけて、高いけどうまい、しかも安全。

ということであれば日本の消費者は絶対に買うよ。

 

  

 

 

関税でもって、『食料鎖国』をする一方で

『機械化しなさい。』

『金がない?それなら貸してあげよう。』

なんていう、『怒りの葡萄』のような農政をするのは

もうやめたらどうだ?

 

 

 

 

 

大丈夫、日本農業は生き残れる。

 

 

 

その鍵は『盆栽』だ。

 

 

 

味のわからない外人ならともかく

日本人が相手ならば、盆栽のような

こまこまこまこま気を遣った品物が必ず勝つ。

 

『オーウ、そんなに、

農地に手を入れるなんて信じられませんねー』とか 

アメ公なんかに、あれこれ言われたってかまうものか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、『ブランド化』が行き過ぎると

宮崎の口蹄疫騒ぎのように

『5頭の種牛が死ねば宮崎牛は全滅だ。』

みたいなことになりかねない。 

 

消費者、少なくとも私は、あの騒動が起きるまで

日本の肉牛農家が、

そんなに脆い基盤に立ってるなんて、知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米にしても同じで

1993年、天候不順で大凶作になった時、

日本政府は『米を輸入』した。

 

減反減反ということを30年来言ってきた

農林官僚はつくづく死んでしまえ、

と思うのだが、日本の消費者はもっと馬鹿だった。

 

『あんたたち、米だけは輸入しないって言ってたじゃん。』

『うちだって用意してねーよ。』

と、世界中に当たり前のことを言われてしまう。

それでも、江戸時代なら大飢饉になりかねない凶作だったから

日本政府が頭を下げて頼み込んだのがタイ。

 

タイ政府は、備蓄米を放出してくれたのだが

日本人、そんなもの食いやしない。

 

やれ、まずいだ。虫がわいているだ。ということを言って、

業者の中には『タイ米』を捨ててしまったりした連中がいた。

 

日タイ間の外交問題にまでなった。 

 

 

 

 

 

 

『うまけりゃいい』、『ブランド万歳』と。

『消費者の意見』だけを優先すると、

こんな事も起きる、

ということだけは、忘れないようにしよう。

 

 

 

 

もちろん1993年のタイ米が格別にうまかったわけではない。

感謝して涙して食え、というわけでもない、けどね。 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

『ほう、いい枝振りですなあ…』

 

『あんたに何がわかる?』

 

『いや、この幹から伸びる枝の様子が、じつに…』

 

『…あんた、それ逆に見てるよ。』

 

『え゛?』

 

『盆栽っていうのはねえ、

こうやって、「正面」があるんだ。(ほんと)

あんた、なんにもしらねえなあ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな風に、『通を気取る奴』が出てくると腹が立つけどね。

 

『農業』に関しては、『通』を気取ったそんな奴が

いまでもたくさんいて、腹が立つ。

 

 

 

うまきゃいいんだよ。

メシに関して、うんちくたれる奴なんか

雄山だけでたくさんだ。 

 

 

 

 

だけどね、 

関税で、国家が滅ぶような大げさなことをいうなよ。

 

盆栽になってでも、

必ず日本農業は生き残るから大丈夫。

 

 

 

 

 

個人的には、

おいしい にぎりめしが食えれば、しあわせさ。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

では『今日の盆栽。』

 

 

 

 

 

 

 

黒松 1 

00matsu15700  

 

 

 15,700円

 

 

 

 

 

 

 

 

黒松 2

00matsu21000

 

 

 

 21,700円。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒松 3

00matyasu127500

 

 

 

 12,7500円 

  

 

 

 

 

 

枝が複雑になると、値段が上がるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティーピーピー

ろくなもんじゃねえっ。 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 その他日記ブログへ

 

 

 

 

 

 

 

 

|

« 雄山カフェ | トップページ | あることをすると『精子の質が落ちる』 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

いつもながら勉強になり
爆笑させて頂きました

「菅大変だどうしよう」
素晴らしいフレーズですね
すごいです

盆栽は正面があるのを
はじめて知りました
値段、けっこうするんですね
作ってみようかな(笑)

投稿: レイ | 2010年11月 8日 (月) 17時28分

レイさんありがとうございます。
もう、TPPって聞いても
『菅大変だどうしよう』にしか
聞こえません。
 
盆栽は『育てる』物で
買うもんじゃない、とはいいますが
高いですよね。

投稿: natsu | 2010年11月10日 (水) 21時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/453502/37496256

この記事へのトラックバック一覧です: 日本農業『盆栽化』計画:

« 雄山カフェ | トップページ | あることをすると『精子の質が落ちる』 »