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2010年11月23日 (火)

国定忠治生誕記念オートレース

生誕200年を迎える『国定忠治』の生地、

群馬県伊勢崎市の観光協会と市民団体が企画したイベントが

『忠治なんてやくざじゃねえか。』という市長の一言で

中止に追い込まれた、というニュース。

(読売新聞の記事へのリンク)

 

 

  

 

 

国定忠治ってなにをした人だっけ?

 

 

 

 

 

まあ、やくざかといわれたら、その通りなんだと思う。

 

 

賭場の胴元をやっていた人。

200人とも300人ともいわれる子分を持っていた大親分だった。

 

賭場の開帳だけでも重罪だが、

40年の生涯を喧嘩だけで明け暮れたこの人は

自ら手を下したかどうかはともかく関わった殺人事件は

数えようによっては数十件に上る。

 

 

もちろん『義賊』だというエピソードもあって

天保の飢饉の際、私財をなげうって農民を救った、とか

賭場の収益金で用水池を造った、とか

真贋定かならぬ話がたくさんある。

 

 

 

 

 

市長が『評価が分かれる』と言ったのは、このあたりらしいが

国定忠治なんて、もうみんな知らないよ。

 

 

 

この人が有名になったのは、

明治時代に講談で取り上げられてからで

その後は、小説や芝居、映画などの題材になった。

 

でもそれだって私の世代でさえ、よくは知らない。

 

 

 

 

個人的に かろうじて覚えているのは

東海林太郎の『赤城の子守歌』くらいか?

 

司会者が宮田輝だったりすることも含めて

もうみんな知らないですよね。

 

 

 

 

 

 

だから普通に、『生誕200年祭』とかをやっていたら

注目もされなかっただろう。

大体、伊勢崎市自体知らなかった。

 

『伊勢崎』っていえば『ブルース』のほうを思い浮かべる。 

 

 

ごめん、『伊勢佐木』だった。

この歌も知らないですよね。

 

『デュビデュビュディデュデュワー あっはーん』

なんて、なつかしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

せっかくだから開き直ったらどうだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さあっ、今夜の伊勢崎オートレースは、

「国定忠治記念杯レース」ですっ。』

 

『忠治生誕200年を記念して今夜1回だけの開催なんですね。』

 

『レーサーが出てきました。

全員、三度笠に縞模様の合羽の出で立ちです。』

 

 

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忠治スタイル

 

  

 

『合羽はマントみたいでかっこいいですけど、

三度笠は危なくないですか?』

 

『あれは一見わらに見えますけどCFRP製の

特製ヘルメットなんですよ。』

 

『…風にあおられませんか?

フルフェイスじゃないと危ないんじゃあ…』

 

『さあっ、ここで伊勢崎オート名物の

花火が上がりますっ。』

 

『…無視しましたね…』

  

『胴元、じゃなかった。

主催者を代表して伊勢崎市の五十嵐市長が挨拶します。』

 

 

 

 

 

『赤城の山も今宵限り、

かわいい子分のおまえたちにも、

今日の賞金はトッパライだ。』

 

 

 

 

 

『なにが「トッパライ」なんですか?』

 

『このレースの賞金には税金をかけないらしいですよ。』

 

 

 

 

 

 

『野郎どもっ。かかりやがれっ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『遺品展』や『講演会』なんかよりも受けると思うけどなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では『今日の一枚。』

 

 

 

 

 

派手な縄張り争いで一時期、忠治が逃げていた

信州の寺にあるお地蔵さん。 

00tyuji

 

 

 

 

 

 

 

 

仏の顔に三度笠。

 

 

 

 

 

 

 

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