ジラード事件の日
1月30日はジラード事件の日。
群馬県の米軍演習場内で薬莢を拾っていた
46歳の日本人農婦 坂井なかさんを、
米軍の3等特技下士官ウィリアム・ジラードが
射殺した。
そのときの様子について、
リンクしたデイリーミラー紙の記述が生々しい
『警告か退屈か、ジラードが仲間とともに
空薬莢を投げると
サカイや他のスカベンジャー達はそれに殺到。
ジラードはそこに発砲した』
デイリーミラー紙では被害者の坂井夫人を
はじめ、薬莢拾いの人達を一貫して
『スカベンジャー(屍肉喰らい)』と
表現している。
裁判記録によると、さらに憎々しいことに
ジラードは
『ママさん、大丈夫。ブラス タクサン ステイ
(真鍮たくさんある)』
と言いながら薬莢を投げ、婦人が駆け寄ると、
突然『ゲラル ヘア(出て行け)』と
叫びながら威嚇して背後から銃撃した。
しかも、2発。
鬼畜の所行だ。
もちろん明白な殺人で、
さらにこの時ジラードは、ミラー紙によると
相当に酔っぱらっており
しかも知能指数は90だった。
どうして、人物紹介の最初に知能指数が
出てくるのか?
酔っぱらっていたかどうかも関係ない。
『魯鈍だから仕方ないもーん。』という
開き直りとしか思えないのだが
1957年当時の新聞の人権意識なんて、
デイリーミラーも読売も、こんなものである
当然、日本の世論は
『ジラードを日本の裁判にかけろ』と沸騰する
のだが、困った事に、演習場内での薬莢拾い
というのは違法であり、さらに
公務中の米兵に関して当時の日米行政協定では
日本の裁判権は及ばないことになっていた。
在日米軍やアメリカにいるジラードの家族は、
『日本では公正な裁判が受けられない。』と
アメ公が日本で犯罪をすると必ず抜かす
セリフを息巻いて
アメリカの裁判所に人身保護請求までする。
しかしさすがに、アメリカ政府上層部は、
この酔っぱらいの魯鈍に振り回されるのは
かなわん。
反米感情が他国にも波及して
『アジア中から基地がなくなったら困る。』
ということで、
日本政府との間で
『殺人』ではなく『傷害致死』での起訴に
することを密約して『裁判権を放棄』する。
密約のおかげで、『殺人』で起訴されなかった
ジラードは、執行猶予付きの甘い判決を受け
事件後に、日本で嫁さんまで貰って帰国する
『スエヤマ・Candy・ハル』という
ふざけた名前の、この嫁は台湾生まれで
『ティーンエイジャーの時に日本に来て、
バーのホステスとしてジラードに会うまで
様々な仕事をした』のだそうだ。
新聞は、差別と偏見に満ちている。
ジラードは、2等兵に降格の上 不名誉除隊に
なるんだが、
これは米軍の内部処分だからどうでもいい。
坂井夫人の旦那と6人の子供は
1748.32ドル(当時のレートで67万円)を
慰謝料として受け取った。
桁を読み間違えたかと思ったが、
やっぱり1750ドルである。
この事件のあとも、
飛行機で親子を脅かそうとして
西武電車にカービン銃をぶっ放して
12歳の女の子を強姦したり、
6歳の女の子を強姦した上で、
捜せば、いくらでも出てくるのだが、
ろくなもんじゃねえ。
リンクした記事を読んでもらうと
はらわたが煮えくりかえるが、
処分がなかったり、あっても軽いのに
びっくりしてしまう。
処分すればいいってもんでもないが。
『はーい停まってー。』
『貴様っ。この五つ星の元帥旗が眼に
入らんかっ。
俺は公務で閣下をお送りしているんだっ。』
『関係ないですー。
基地のゲートを出たら、元帥でも
日本の法律に従ってもらいますっ。』
『おいっ。早くしろっ。
ニップなんかどうでもいいっ。車をだせっ。』
『あ、停まれっ。発砲するぞっ。』
『日本警察の脅しなんて怖くないっ…』
『てめえっ○○県警なめるなよっ。』
では、『今日のキャンディ。』
ジラードと Candy
キャンディ…
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