新喜楽で選考会
芥川賞と直木賞が決定。
作家も受賞作も知らない。
読んでいない本について、あれこれ書くのは
この日記の流儀に反するのでそれは書かない
私が、のべつまく無しに悪口を垂れ流している
と思ったら
大間違いである。
それよりも、この二つの賞の選考会って
料亭でやっているのだなあ。
築地にある新喜楽、という老舗料亭。
吉田五十八が内装を手がけたと和室が有名。
しかし個人的には、行ったことはない。
築地市場のすぐそばで、
どちらかというと庶民的な場所にあるのだが
『宣伝はしない。支店は出さない。法人向け。
接待にどうぞ』という
いちびった店なのだそうだ。
従って、このインターネット時代にも
かかわらずHPはなく、メニューそのほかは、
私ごとき下々のものには一切わからない。
しかし、果敢にも個人で予約の電話をして
行った人がいて、そのブログが
とても面白かったのでどうぞ。
個人で予約したら舐められるかな、と思って
会社名を告げたら
『そんな会社しらんなあ。』と言われ
あげくに『設立から何年目ですか?』と
失礼極まりないことを訊かれたのだそうだ。
料理は一人4万円から、
室料を合わせてご予算は御一人様5万円から。
部屋だって料理だってピンキリだろうし、
新橋から芸者さんを呼んで酒飲んだら
一人10万くらいでは収まるまい、と。
まだ、こういうバブリーな『接待料亭』って
あるんだねえ。
アラビア語で予約電話をしてやろうか。
『ではっ、ここ新喜楽にてっ、
今年の塵芥(ちりあくた)賞の選考会を始めますっ』
『天ぷら お待ちっ。』
『ああ、こっちだ。
おい鴨鍋の汁がかかるやないかい。』
『せやかて狭いんやからしゃあないやないか』
『はーいっ、お銚子2本ねっ。』
『まあまあまあ、とりあえず一杯。』
『じゃあじゃあじゃあ、ことしもよろしく。』
『えろえろえろえろえろー』
『おーいっ、ここで吐いたらあかんっ』
『トイレはどこやったかなあ。』
『店を出て、右ぃ行って角でまた
右に曲がって少し行ったらあるわ。
平和楼の向かいや。』
新喜楽
大阪の人なら知っている。
大阪の人しか知らない、とも言う。
JR大阪駅高架下の新梅田食堂街にあります。
(クリックで大きくなります)
右下のほうに新喜楽があります。
(もちろん東京の新喜楽とはなんの関係もない。)
でも、ここなら行ったことあるわ。
メニュー
とっても庶民的。
夜、酒飲みに行っても、1人3000円くらいです。
こういう店のほうが落ち着くよな。って、
東京の新喜楽、行った事ないけど。
では『今日のタイゾー。』
もう一度料亭に行きたいです。
自腹で行け。
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コメント
グルメ王のブログ面白いですね
新喜楽の傲岸不遜っぷりがよく分かります
大阪の新喜楽は知ってます
いつか呑みにいきたいですね
今回も、最後の写真まで楽しめました
いつもありがとございます
投稿: レイ | 2011年1月18日 (火) 23時20分
ごめんなさい、古い記事に。
おもしろかったです。
新喜楽、紹介でないとだめなのかと思いましたが……結局、電話番のおじさん(まあ、いちばんえらいさんなんでしょうけど)の口撃を耐えれば、いけるんじゃん(笑)!
大阪のほうが、性に合いますが。
それにしても、どちらの受賞作も知りません。知らないということが強烈なインパクトとなりました。世の中に読んだ人って、どれぐらいいるんでしょうね。
投稿: fullpot | 2011年1月21日 (金) 07時22分
レイさん、ありがとうございます。
新喜楽の応対はひどいですよねえ。
大阪の新喜楽をご存じなら
一度ご一緒したいですねー。
よろしくお願いします。
fullpotさんありがとうございます。
新喜楽、
みんなで予約したらいけるんでしょうか?
電話番は、そういう人なんでしょう。
従来のスタイルでも客が来る、
客を選べるってのは、ある種の憧れです。
でも、私が主催したら
新梅田の新喜楽。
是非、どうぞ
投稿: natsu | 2011年1月24日 (月) 11時03分