バレンタイン・グッズ
イランでバレンタイングッズの宣伝・販売が禁止された、
というニュース。
イスラムの国はキリスト教が大嫌い。
バレンタインデーなんてとんでもない。
サウジアラビアではバレンタインを祝うと死刑になるらしい。
しかし、聖・バレンタインは3世紀の人。
イスラム教成立以前の人だ。
イスラム教の成立は7世紀。
この宗教の神様は一人しかいない。
一神教ならキリスト教と同じだなあと思ったら、
じつは同一人物だったりする。
『人物』というと怒られるような気がするが
日本語で言うと『ヤハウェの神』(※)。
私の世代だと『エホバの神』といってしまって
輸血が嫌いな『あの宗教』のように聞こえてしまうのだが
もちろん、関係はない。
だから人じゃないんだが、
イスラム教とキリスト教というのは
おんなじ神様を信じている癖に
なんでこんなに仲が悪いんだろう。
タリバンとか自爆テロとか911とか、空爆とか多国籍軍とか
ええかげんにせえよ、と。
(註)『アラー』というのは神様への呼びかけで、名前ではないんだそうです。
バレンタインデーはローマ教会的には公認されてないのだが
結婚を禁止された兵隊達に
祈りを捧げて結婚させてやったなんて
泣かせるじゃねえか。
弱いんだよ、最近。そういう話によ。
イスラム教も、
この人の存在を否定しているわけではない。
そもそも、イスラム教でも、キリストは『預言者』である。
モーゼも仏陀も『預言者』だ。
だから、仲良うせい、と思う。
バレンタインなんて西洋かぶれはゆるさんということらしいが
野暮な話である。
贈り物くらい、いいじゃねえか。
チョコとか、パンツとかを贈るのは日本だけらしいが
そういう洒落っ気と余裕があれば、喧嘩なんかしないだろう。
逆にイスラムの祭りなんかを、もっと宣伝したらいいのに。
といっても、私もよく知らないが。
イスラム教徒は酒を飲まないので
クリスマスのような盛り上がりは難しそうだが
断食(ラマダン)明けのイフタールの時には
盛大なパーティーをやるという話を聞いたことがある。
2011年のラマダンは8月1日から29日だそうなので
イフタールは8月30日だ。
羊食って大騒ぎしたらどうだろう。
ラマダンあってのイフタールだ。ふざけるな。とか
また野暮なことを言い出す人が、きっといると思うのだが、
キリスト教徒は、そういうことを言わないから
バレンタインがあれだけ広まったんだろう。
楽しもうぜ。
禁止は坊主だけにしとけよ。
せっかくなので、神戸の回教寺院、神戸モスクのHPを見たら
英語でやんの。
申し込んでおけばムスリムじゃなくても見学できるらしいのだが、
基本的にはウェルカムではない。
少なくともこのウェブサイトを見る限り、そう思う。
むしろ、ここまで排他的だと痛快ですな。
では 『今日の一枚。』
神戸モスク
嫌味無しに見事な建築。
NHKの北隣にあります。
阪神大震災でも
びくともしなかった。
このモスクの前の通りをパールストリートというんだそうだ。
神戸に20年住んでるけど、しらん。
でも、旧北野小学校跡の『工房のまち』とか
うまい中華屋とかあって
散歩していて楽しい通りなんですけどね。
バレンタイン・キッス。
今日のタイトルが、これの洒落だ、ということに
果たして何人の人が気づいてくれただろう。
今回の記事は『世界史講義録』や
Wikipediaなんかに載っているものを参考にしています。
でも、文責は全て筆者にあります。
なんでこんなに、ワールドワイドに喧嘩を売るのか、
という気はちょっと起きてます。
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