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2011年4月30日 (土)

サイゴン陥落とマダム・ニューの死と国家消滅

4月30日はサイゴン陥落の日。

20年以上続いた『ベトナム戦争』が

この日終結した。

(Wikipediaのページへのリンク)

 

 

 

 

 

『国家が消える瞬間』

というのをみたのは、初めてだった。

 

 

000saigon   

官邸に突入する

北ベトナム戦車

 

 

 

 

 

 

000saigon_2 

これがテレビで

生中継されたのだよ

 

 

 

 

000saigon1 

 

 

翌日の新聞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ソ連とか東欧諸国とか

たくさんの国家の『消滅』がテレビで

伝えられることになるのだが

まだ、ガキだったからね。ショックでしたよ。

国家が、なくなるって。

 

 

 

 

 

今日では戦争、というとマスコミにさらされる

湾岸戦争やユーゴ内戦なんか最たるものだ。

 

逆に、いまやっている

アフガン紛争の映像などがあんまり流れないのは、

抑制されている、という事だ。

 

 

 

 

『報道』する以上プロパガンダであるはずだが、

ベトナム戦争では猛烈な反戦運動が起こった。

 

 

当時はまだ、映像の力が軽視されていて

垂れ流しにされたからだ。

 

000betnam南ベトナムのグエン警察長官が

捕虜を撃ち殺すシーン

 

 

さすがにこれはひどい。

俺たちが味方しているのは、正義なのか?

という疑問が西側諸国で一斉に起こる。

 

 

 

「火に油を注いだ」例のひとつがこのインタビュー。

 

 

 

このおばはんは『ゴ・ディン・ニュー夫人

という人で南ベトナムの独裁者だった、

ゴ・ディン・ジェムの義妹。

 

 

義兄のジェム大統領が行った、仏教徒弾圧に

抗議して焼身自殺した僧侶の映像が

世界中に流れて批判を浴びたことに対して

答えたのが、これ。

 

手塚治虫の漫画の登場人物に、

よく『三流国の独裁者夫人』というのが

出てくる。

 

髪をアップにして指輪首輪などのアクセサリー

をじゃらしゃらと大量につけ

まつげがばっちりというのが出てくるが

おそらくモデルはこいつ。

 

 

 

 

このインタビュー自体は、もっと長くて

『だって、あの坊主たちは

(親米のジェム政権にたてついておきながら)

アメリカ製の石油で自殺したのよ。

矛盾しているじゃない。』

と続いている。

 

 

 

 

化粧バチバチで国民を侮辱したこの映像は

ケネディを激怒させ、

義兄のゴ・ディン・ジェムに対するクーデター

につながった。

 

00jem 

うむう、マダム・ニューめ…

 

 

 

 

ゴ・ディン・ジェムとニューの兄弟は

1963年に殺されるのだが

『小物』のニュー夫人は見逃されて、

亡命した。

 

ことし4月24日に、めでたく死んだそうである

87歳まで生きたので、あまりざまあみろ、

という気にはならない。

 

彼女にも係累がいるはずだが

すこやかに眠れると思うなよ。

 

きっと呪ってやる。

七代裔までたたってやる。

 

地球が

全ての人類が、必ず貴様を呪う。

 

 

 

 

 

 

 

あの電力会社の社長も

そう思われないように気をつけることだ。

 

せめて、役員は報酬を差し出し、

五体投地して謝れ。

 

 

 

 

 

国家は滅びる、という事を知ったのが

35年前の今日なのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では『今日の「国家の消滅」』

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルリンの壁崩壊(1989年)

000berlin  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソ連消滅(1991年)

000gorubi 

 

 

 

 

 

ゴルビーかっこわるっ。

 

 

 

 

 

 

玉音放送(1945年)

000815_2 

 

 

 

 

 

 

この時は、日本は滅んだ訳じゃない。

 

滅ぼさないでくれよ…

 

 

 

 

 

 

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ふざけんなよ、こらあ」カテゴリの記事

コメント

確かになあ、給料半分じゃ誰も納得しないよなー。
半分になってもたぶん私の数倍以上あるはずだし。

投稿: 六郎 | 2011年5月 1日 (日) 10時52分

六郎さんありがとうございます。
『役員』は、全額カットするべきでしょう。
『社員』とは根本的に違うわけだし。
給料貰わなくても、私なんかより
ずっと金持ちだろうし…
ああっ。

投稿: natsu | 2011年5月 1日 (日) 21時17分

サイゴン陥落の写真、私も使いたいのですが、
どこに頼めばよいか、どこから手に入れればよいか、ご存じでしたら教えていただけないでしょうか?
すみませんがよろしくお願いします。

投稿: やまだひろし | 2011年7月22日 (金) 22時16分

やまだひろしさん、ありがとうございます。
一枚目の写真、戦車が官邸に突入する写真は
Wikiにも載ってたと思うんですが
いま、見たらないですね。
 
3枚目の朝日の記事は縮刷版、
2枚目は『世界飛び地領土研究会』
というところから、勝手にお借りしました。
元は、おそらくニュースフィルムでしょう。
 
それぞれに映像著作権とかが
あるんでしょうが
そこはどうぞ、ご寛恕のほど…。
 

投稿: natsu | 2011年7月24日 (日) 10時47分

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