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2011年6月28日 (火)

太陽発電と高層マンションと読売が消した広告

世田谷に住んでいる、61歳の女子が、

『隣にマンションが建つから、

太陽光パネルで発電していたお金が、

1年で5000円も減っちゃうー。』と、大騒ぎして

訴訟を起こして、補償金を貰ったけど、

少なくて超不満、というニュース。

(読売の記事)

     

 

 

 

 

この、三多摩還暦女子は、自宅で店舗をやっていた。

隣地も店舗で

『マンションに建替えられることは予想できなかったという。』

 

 

 

 

 

予想しろよ。

 

 

っていうか、隣と会話くらいしろ。

 

 

 

 

 

 

 

それはともかく、隣地マンションの建設によって

『夜明けから昼前まで陰になる』そうだが

読売も、わかっていてこういうことを書くのが腹が立つ。

 

日影規制が掛かるのは、朝8時から。

自宅も隣地も商店で4時間の日影規制であれば

この、三多摩うんこくそ還暦女子が住んでいるところは

近隣商業地域か、準工業地域のどちらかだろう。

 

 

 

 

だから、合法だ。黙っていろ。というつもりはない。

 

こういう話をすると、妙なイデオロギーの

バイアスをかけて読むひとがいるから怖い。 

 

 

 

 

 

 

 

 

都市化が進むにつれて、日陰の建物ばっかり、というのは

50年くらい前から、あった。

 

それを乗り越えるために、

法律なり、ルールを作ってきたんだろう。

 

日影規制もそうだし、

地区全体で合意して協定を作れば、法律以上に

建物の高さや形状を規制することもできる。

 

 

しかし、そういった手続きをすっ飛ばして、この

三多摩ごね得ションベン還暦女子

『うわあ、5000円も減るなんて信じらんなーい。』

と、訴訟を起こしたわけです。

 

 

田舎者。

 

 

と、言いつつ、神戸でもかつて似たような事があった。

元町5丁目商店街が近隣のマンションに苦情をねじ込んだ。

 

間違いなく、お得意さんになるであろう住民がいる、

そのマンションの管理組合を、脅しあげて

『うちの発電パネルに影が落ちるんだよ。金出せ、こら。』

という、神戸市民として、

元町5丁目ではけっして買い物をするまいと思う、

恥ずべき出来事があった。

 

 

 

 

 

 

しかし、基準法では合法、という一方で

『いま、ソーラー発電、超クールだしー』という

この三多摩うんこくそばーかばーか女子がいたりするのも、

事実である。

 

 

 

こういう混乱は、太陽光パネルの発電と

街づくりとの間に、きちんと

ルールが出来ていないからだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

街中に、マンションやオフィスビル、

高層建物が建つのは必ずしも悪い事じゃない。 

 

でも、そういった話と

太陽光パネルの売電の話は、

次元を分けて考えないといけない。

 

 

それが出来ていない。

だから、読売が 

『マンションが出来ると夜明けから陽が当たらない…』

と、つげ義春のような事を書く。

 

 

おかしいだろ?

 

 

 

先に、パネルをおいたら既得権益なのか?

 

ごねれば、金が貰えるんだな?

それなら、近所に高層マンションが建つ地域では

一斉にパネルをつけるぞ。

 

 

 

 

こんな事が『前例』として残るなら、日本に都市計画はなくなる。

 

百億円おじさんや島耕作と一緒に、

電力畑でも作っとけ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これから、エネルギーの多様化、という事が進むだろう。

『休耕田で電力王』なんて与太話は、どうでもいいけど

太陽光パネルをつける家、というのは、増えるだろう。 

 

 

ルールを整理しておかないか?

都市計画上、そこに高層ビルが建てられるんなら

建てさせてあげよう。

 

 

もちろん、その一方では、

『あぁぁ、あたしの5000円があああああ。』という

 

ごね得くそ田舎還暦三多摩女子にも 

利益が分配できるようにしてあげよう。 

 

 

 

 

 

たとえば、

 

地域に高層ビルが建って、そこで

太陽光発電が出来る、コージェネ発電が出来る、

節電が出来る、というなら、その利益を

地域で分配したらどうだろう。

 

 

諸般の権利が錯綜していて、売電の仕組みというのは、

日本では、とても窮屈だ。

 

しかし、原則をいえば、

なにも、戸別に売電しなければならない訳ではなかろう。

 

送電ロスが出ないくらいの広さで、

地域ごとに節電利益を共有しても

いいんじゃないか?

 

 

 

 

 

もちろん、この

三多摩は東京じゃねえっ、このうんこくそ田舎者女子にも

苦労して貰わないといけない。

 

 

 

 

 

今の一般用太陽光パネルの耐用年数は20年くらいだ。

 

だから、利益配分はそこまでにする。

その間に、さらに地域全体で

スマートなエネルギーの選択方法を考えなさいよ。

 

20年後なら81だな。

アラサン(アラウンド・傘寿)女子として、

誇りある行動を取ってくれ。

 

 

 

『業者との交渉で、主張よりかなり少ない金額が補償されたが、

「環境に優しい自然エネルギーを

使いながら生活をしたかった。

お金だけで解決できる問題ではない」

憤っている。』という君のセリフは、

地球の同情を一切呼ばない。

 

 

 

金が欲しかったんだろ?

 

 

 

貰ってんじゃん、金。

 

 

 

 

うそつき。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、『今日の読売の嘘。』

 

 

 

 

 

 

 

実は、早朝に配信されたこのニュースには

本文中に、こんなバナー広告が出ていた。

000baaka_2 

 

 

 

 

 

 

 

大手不動産7社による、マンション情報サイト。

もちろん、この中には、高層マンションの話が

佃煮にするくらい入っている。

(画面にリンクを貼るのはめんどくさいのでメジャー7へのリンク)

 

 

 

読売の記事中の『世田谷区』『マンション』といった言葉に

反応して、自動的に出てきたらしい。

 

 

今、これを書いている時点では、この広告は

この記事から、外されている。

 

 

遅く起きて来やがった

デスクだか記者だかが

さすがに『まずい。』と消したらしい。

 

 

 

読売がいかに嘘つきか、という事が

しみじみとわかるだろう。

 

 

うそつき。 

 

そして、卑怯者。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『原発の事故を契機に自然エネルギーが注目される中、

太陽光発電パネルを屋根に設置した後、

隣にマンションが建って、補償をめぐるトラブル。』

とか言うんなら、原発メーカーの広告もやめろよ。

 

 

読売新聞も、よみうりテレビも、

東芝や大手マンションデベロッパーの広告なんかやめて、

この三多摩うんこくそ女子の店の広告収入だけで喰ってみろ。

 

 

うそつき。

 

そして、卑怯者。

 

 

 

 

 

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ふざけんなよ、こらあ」カテゴリの記事

コメント

That's well known that money makes people independent. But what to do if somebody has no money? The only one way is to try to get the credit loans and bank loan.

投稿: MarquitaAvery | 2011年6月28日 (火) 21時28分

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