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2011年7月 1日 (金)

砂丘の死体をめぐる4人の名探偵

鳥取砂丘で4柱の白骨死体が見つかった、というニュース。

(読売新聞の記事) 

 

 

 

 

 

 

 

『ワトソン君、どう思うかね?』

 

『…やっぱり、遭難じゃないでしょうか?』

 

『ふふふ、そこが素人だよ…

日本最大の海岸砂丘なのは確かだが

鳥取砂丘っていうのはそんなに広くないんだ。

せいぜい、2km四方しかない。』

 

 

000ottori

 

すぐ南には国道もある

 

 

 

 

『歩きにくいから広いと思ってましたが、

意外に面積は狭いですね…』

 

『しかも、休日なら昼間はすごいひとだ。』

 

『とても、迷うひとなんかいない、と…』

 

『夜中だってすごいぞ。』

 

『そうなんですか?』

 

『昔、夜中に、鳥取砂丘に行ったんだ。』 

 

『…はあ…』

 

『砂丘の真ん中に「馬の背」っていうでっかい山があるんだ。』

 

『…ええ…』

 

『そしたら、そのてっぺんがすごい若人の祭典よ。

鴨川の河川敷なんかより濃い密度で…』

 

『…ほほう…』

 

『北朝鮮の工作員が上陸してきても

タコ殴りして、水際で殲滅出来るくらいの

「若者力」だったぜ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…しかし、夜中の鳥取砂丘でなにが見えるんです?…』

 

『ちょうど、俺たちが行った時は

イカ漁かなんかの時期でさあ、もう日本海中、漁火さ。』

 

『…それは、演歌ですねえ…』

 

『いや、そんなロマンチックなもんじゃなくて

カーバイトとかでぼーぼー明かりを焚いてる訳よ。』

 

『…ははあ…』

 

『ロマンチックでも、なんでもありゃしねえ…

すごい迫力だったけどな…』

 

『山陰ワコードはそれを見に行ってるんですか?』

 

『うん。』

 

『漁火を?』 

 

『いや、晴れてれば星空もすごく綺麗だぞ…

街明かりがないからな。』

 

『それを、彼女と一緒に見に行った、と。』

 

『ごめんな。男同士で、だよ。』 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『しかし、今回の死体は、もう白骨だそうですから、

「数十年前のもの」らしいですよ。』

 

『俺が初めて鳥取砂丘に行ったのも

20年以上前なんだけどな…』 

 

『…じゃあ、ホームズ先生は、この死体は一体何だと?』

 

『…むう…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ほっほっほ、

ホームズ先生には、おわかりになりませんかな…』

 

『おや、これはポワロ先生。』

 

『私の、桃色の脳細胞がピピッと来たところによると

彼らは、心中ですよ。』

 

『なんだとっ?』

 

『だって、4人が揃って死んでいる、なんて

ふつう心中でしょう。

どうしてホームズ先生ともあろうお方が…』

 

『しかし、何十年も前の事らしいですぞ。』

 

『だから、そこは、「推理」ですよ。

私の桃色の脳細胞がピピッと…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あの…』

 

『なんだね?、ワトソン君?』

 

『今回の死体は、

4体とも西を向いて、しかも、縦に並んでいたそうです。』

 

『…なにっ?』

 

『心中だったら、おたがい、最後に視線を交わすでしょう。

それが「縦一列」じゃあ、心中ではないんじゃないか、と。』

 

『…むう…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はっはっは、みなさん、お困りのようですな。』

 

『…金田一さん、あんたにはわかるのかね?…』

 

『皆さん、「砂丘」と、「白骨死体」っていう

キーワードに惑わされていませんか?』

 

『どういう事だっ?』

 

『どうして冬だと考えないんです?』

 

『…あっ。』

 

『「砂丘」で「白骨死体」っていうと、

どうしても暑くてひからびちゃったイメージがあるでしょう。』

 

『…確かに…』

 

『鳥取ですよ。

山陰の冬を舐めちゃいけません。

地吹雪が吹けば、2km四方でも絶対に迷いますよ。』

 

『…むう…』

 

『そうであれば、全員が同じ向きで、縦に並んでいた、

というのも説明がつきますっ。

みんな行列を作って、歩いていて行き倒れたんでしょう…』

 

『…おー…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あのー…』

 

『なんだねっ。ワトソン君っ。』

 

『死体の、足許にはひとつずつ木片がおかれていたそうです…』 

 

『なんで、そうやって

小出しに情報を出すんだねっ?』

(共同通信の記事へのリンク)

 

 

『そんなもん、こっちだって文句言いたいですよ。

即座にわかるはずの性別や着衣の有無、みたいな情報さえ

最初の記事では出てこなかったんですよ。』

 

『…むー…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…あの、ふつうに考えて、ですね…』

 

『なんだね?素人の、ワトソン君っ。』

 

『殺人の遺棄死体じゃないでしょうか?』

 

『…あっ。』

 

『鳥取砂丘みたいに「砂が動く」ところで

白骨死体になるまで、露見しないのは信じられませんが

まさか、古代の死体じゃないでしょう。』

 

『……』

 

『足許に置かれた木片にしたって、

何か意味があるんじゃないでしょうか?』

 

『…意味?』

 

『殺人者が遺棄死体に、布をかぶせる、とか

傷口に花や草を刺す、とか、

そういう事例は沢山あります。』 

 

『棺が見つかった、っていう

報道もあるぞ。』

 

 

『そうだとしても、

浜辺まで移動しちゃってたら

「幸せな死体」じゃないでしょう。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、『今日の二枚。』

 

 

 

 

 

 

今日から、電力使用制限令。

00denko10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『パチンコは電気の無駄』

というなら、これは一体何だ。

000yujiro_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パチンコ屋なんか大嫌いだけど、

『CR石原裕次郎』ってのは

どう考えても、おかしいだろ?

 

 

 

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コメント

砂丘の事件について検索してヒットしたので寄らせていただきました!
大変面白かったです(^^)

投稿: 通りすがりの吟遊詩人 | 2011年7月 4日 (月) 21時10分

通りすがりの吟遊詩人さん、
ありがとうございます。
不思議な事件ですよね。
よく、白骨になるまで
気づかれなかったと思うんですけど
あそこじゃ、
砂ごと移動するんでしょうから
真相は藪の中、かも知れませんね。

投稿: natsu | 2011年7月 5日 (火) 23時56分

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