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2011年8月 1日 (月)

冷房車の日

7月31日は、国鉄の通勤電車に冷房車が走り始めた日。

(昭和毎日の記事へのリンク)









1970年のこの日から、1編成10両が走り始めた。

今まで35℃だった満員電車が、26℃になったそうだ。

 

それにしても、

設定温度じゃなくて、測定温度で26℃って

ずいぶん豪快に冷やしたものである。

 

節電の今日からは信じられない。

















だから、当時でも、

新幹線や、在来線の特急の大部分には冷房がついていたし

私鉄では、通勤電車にも冷房車があった。

 

注釈の多い日本初、なのだが、

『1970年から国電に冷房車』っていわれても、

どうも実感と違う。













70年代は、

電車で冷房車に当たると『ラッキー』と思ったもんだ。






地域差もあるだろうが、個人的にはそう思う。

千葉県は、労組がつよくて国鉄当局から嫌われており、

意図的に車両の更新を遅らされていたという事情は、ある。

国鉄という組織は利用者に関係なく、そういった嫌味をやる。



千葉の私鉄といえば、京成なのだが、これもひどかった。

冷房車は重いので、江戸川を渡る橋が落ちちゃう、という

情けない理由のせいで

大手私鉄中、冷房化率は常に最低だった。













それでも、80年代になると、

ずいぶん冷房車が増えたな、と思うようになったが、

大阪に来て、ここの地下鉄御堂筋線には驚いた。

 

駅のホームに巨大な送風筒が立っていて、

ごんごんと冷たい風を送っている。

 

電車にクーラーがないのだ。

代わりにホームを冷やす。

『駅間冷房』という方式で、電車を冷やさない。

トンネルの中ごと冷やしときゃいいでしょ、というわけだ。

 

もちろんそんなものが、満員電車で役に立つはずはなく

ホームは涼しいが、電車に乗ると暑い。  

     




クーラーというのは、車内の熱を集めて外に捨てる。 

ルームエアコンの室外機から、温風が出るのと同じで

そんなことを地下鉄でやられたら

熱がこもってたまらない、ということ。

 

余談だが、エレベーターにクーラーがなかったのも、

同じ理由です。

(今は、そういう不思議なエレベーターが存在する。)

        












さらに、大阪の地下鉄に冷房がなかったのには

もう一つ理由があった。

 

御堂筋線なんかの古い地下鉄は

トンネルの断面を小さくするために、架線がない。

だから、屋根に室外機が積めなかった。 

    






これも余談だが、パンタグラフなしで

どうやって電気を取っているか、というと

レールの横に第三軌条という3本目のレールがあって

そこに電気を通して、それを拾う。

 

梅田駅のホームで立ち小便をしたおっさんがいて、

小便が第三軌条にひっかかって、

感電して悶絶したという都市伝説がある。

(絶対に真似しないように。) 









そうはいっても、暑くてかなわんぜということで、

クーラーだけじゃなく、車両全体の排熱を減らし、

室外機を小型化して、

1979年から御堂筋線にも冷房車が走るようになった。

 

もっとも冷房化が完了するのは、つい最近で、1993年だが…





















最近、電車が暑い。

階段を駆け上がって、乗り込んだら弱冷車だったり

『節電のために冷房の温度を28度にしております。』

なんていうのを訊くとがっくり来る。

 

まあ、そういう文句が言いにくい時代なんだけど。























『日本初の冷房車』ということだと、

1970年より、もっと古いことは確かなのだが、

南海だ、名鉄だ、京王だ、と、

みんな日本一を主張するので、よくわからない。

 

『世界初』だと、さらにわからないので

どなたか教えて下さい。











建築用の空調機の発明でさえ1902年、

しかも、工場用のでかい奴だった。

日本では、東宮御所(いまの赤坂離宮)に

採用されたのが最初で1906年。

これだって、でかい。





南海の『冷房車』が1936年だから、

小型化することを考えると、冷房車の登場は

恐るべき早さだったと言っていいとは思う。












1906年というと、明治末で

すでに日本には満員電車が走っていた。 

 

もちろん、市電なのだが、当時は

『若い奴、特に男が座席に座るなどとんでもない。』

という風潮が、今の発言小町以上に強く、

『君、席を譲り給へ。』

なんていう事を、大声で言うおっさんがいて、

車内で大喧嘩が起こったりしたそうである。

















さぞや車内も暑かったはずだ。







だから、冷房車は必要によって生まれた。

贅沢だとは思わない。





1970年の山手線の26度は冷やしすぎだが、今年の夏は

『誰のせいで節電せねばならんのか』、と

多くの人が怨みながら、

ぬるい満員電車にゆられているのである。










なんとかせえよ、ほんまに…
































では、『今日のクーラー。』

















キャンピングカーに

ルームクーラーを積んじゃうひともいる。

 

000cool         

      

わかりやすい室外機

 

 

 

 

ナンバーがついてるから、

これは合法な改造なんだろうけど

電源とか、どうしてるんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家より、クーラー。 

Atuiyone    

 

    

ひっそりと室外機 

 

 

 

 

 

だから、電気はどうした。 

 

 

 

 

 

      

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