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2011年9月21日 (水)

どこに落ちるかわからない

20年前のアメリカの気象衛星「UARS」が

燃え尽きないで地上に落ちてくるらしい、というニュース。

(読売)

 

 

 

 

 

 

『衛星が落ちる?』

 

『衛星の最期って、みんなそうだよ。

スプートニクは57日で落ちた。

しかし、今度の衛星は機能を失っても

二年以上生き残ったらしい。』

 

『で、地上に落ちる?』

 

『大抵の衛星は大気圏再突入の時に

燃え尽きちまうんだがな。』

 

『これは生き残るんですか?』

 

『でかいらしいのよ。で、ばらばらになりながらも

相当数の破片が、23日に落ちてくる。

範囲は北極圏と南極圏以外の全地球。』

 

『なんてアバウトな…』

 

衛星が落下、っていったって

まっすぐに落ちてくるわけじゃない。』

 

『いまのご時世なら、時刻から場所まで

ピンポイントに予想できるんじゃないんですか?』 

 

『だってわかんないんだもん。

水切りの石みたいに大気圏で跳ねちゃって

どこに飛んでいくのかわからないらしいし…』

 

『「南北緯57°以内のひと」って、要は全人類ですよね。』

 

『うん、だから、人に当たる確率は1/3200だそうだ。』

 

『あ、危ねーなー。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ミサイルで粉々にしちまえ。』

 

『軌道衛星の破壊技術は、米・露・中が持っていますけど…』

 

『じゃあ、早くやってくれ。』

 

『…出来ません。』

 

『なんで…?』

 

『衛星破壊技術は、最高度の軍事機密です。』

 

『うん…』

 

『地球の衛星の7割が軍事衛星です。

いったん、事があった時に、すみやかに破壊できれば

通信や偵察を妨害できるだけじゃなく

GPSを使った、あらゆる誘導システムも

無力化できます。』

 

『だから、やらない?』

 

『アメリカの衛星なんですけどねえ…』

 

『でも、お前、衛星が落ちたら1/3200で死人が出るって

まずいだろう…』

 

 

 

 

 

 

 

『しかも、万が一、衛星を破壊したりなんかしたら

その破片の一部は、デブリになります。』

 

『…ああ、宇宙ごみ…』

 

『そんなのをつくられたら

軍事衛星だけじゃなく、まともな衛星や

宇宙ステーションも墜ちちゃいますから、

米・露・中はその実験を禁止しています。』

 

『足並みは揃ってないけどな。』

 

 

 

 

 

 

 

『あきらめましょう。』

 

『早っ。』

 

『2.3時間前にはわかるんでしょう。

そん時だけ、地下にでも逃げときゃ、大丈夫ですよ。』

 

『…そうか?』

 

『それに、安全になってから

残骸を拾うことは出来るんでしょう。』

 

『それをどうする?』

 

『NASAに売り付けるんですよ。』

 

『ぶつかったひとには、

NASAが補償金を払ってくれるらしい。』

 

『じゃあ、二度おいしい。』 

 

『オークションに出したら、

もっと高く売れるだろうなあ。』

 

『案外、期待して待てるかも知れません…』

 

『星に願いを…?』

 

 

 

 

 

 

 

 

『「宇宙から、還ってきた」、といえば、実際、高く売れますよ。

本物の隕石は、爪くらいに小さいものでも数万円するらしいし。』 

 

『「月に行ったボールペンの話」ってのを知っているか?』

 

『…いえ…』

 

『アメリカのフィッシャー社が、アポロ計画の時

無重力でも書けるボールペン、ってのをつくった。

(fisher SPACE PEN BRAND STORY)。』

 

『無重力だと、ボールペンって書けないんですか?』

 

『そうらしい。そこで、フィッシャー社は、

ガスを封入して、その圧力でインクを出すペンを作った。』

 

『いまでも売ってるんですねえ。』

 

『ボールペンだと思うと、高いけどな…

しかし、実際にアポロ11号で使われた中古が

「月に行ったボールペン」として

マニアのあいだで

べらぼうな値段で取引された」とか…』

 

 

 

 

 

『…じゃあ、そういうボールペンは、

他の国にもあるんですね?』

 

『中国は、筆を使った。』

 

『ソ連は?』

 

『鉛筆を使った。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『では、『今日の星に願いを。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平和な曲だなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

中国の破壊ミサイル『風雲一号』によって

生じたスペースデブリ(CG)

 

000deburi  

 

 

 

 

 

 

白い線が、静止衛星軌道。

こりゃ迷惑だ。

 

 

 

 

 

 

 

かといって、放っておくとこんなのが墜ちてくる。

アメリカのロケット、デルタ一号の燃料タンク。

 

0000deburi2  

 

 

 

 

 

 

こんなのがぶつかったら、

死ぬどころじゃ済まない。

 

 

 

 

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(続編はこちら。)

 

 

 

 

 

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