金正日の死をめぐる、それぞれの思惑と困惑
『橋下さんは悔しがってるんじゃないでしょうか?』
『せっかく大阪市役所に初登庁する日なのに。』
『その日のうちに東京に出かけて、各政党をまわって
「維新旋風が国政を動かす?」みたいなニュースで
今日の新聞紙面は埋まると思ったでしょうに…』
『…水戸黄門も、今日が最終回なんだよね…』
『間が悪いことにかけては、
鳩山さんが辞めた日に宇宙から帰ってきた
野口さんみたいなもんですね。』
『あいごー。まだ御遺体を生きたごとくに保存する
エンバーミング法の準備できてないハムニダ。』
『でもあれ、どうせ縮んでしまうスミニカ。』
『なんですぐ発表するか?
武田信玄は病の床で「我が死を一年秘するべし。」
と遺言したニダ。』
『そんな、イルボンの大名なんか知りません。
でも大丈夫。ついにテポドン3号が完成したんです。』
『おお…』
『核実験の準備も進んでます。
あの三男、太るばっかりでちっとも風格がつかないから
待ってても仕方ありません。』
『ちょっと太りすぎだよなあ…』
『南が慰安婦問題でイルボンと揉め、
漁船越境事件で中国と揉めている
今のタイミングに発表した方がいいですって。』
『逆に我が国は、中国やロシアだけじゃなく
アメリカとも外交チャンネルを開きつつある…』
『軍を掌握するためにも、でかい花火をひとつ…』
『うっへっへっ…』
『ふっふっふ、来たな。』
『さあ、「金正日の死を予言した」、という証拠とやらを
見せてもらおうか。』
『まあ待て。』
『外務省や「あの国」の当局者にも予想できないほどの
急病だったらしいじゃないか。
そんな予言者がいたなら、約束通りニュースにしてやらあ。』
『この近畿銀行の貸金庫に
去年に予言した私の手紙が保管してある…』
『また、微妙な銀行を…。はやくしろっ。
天下の読捨新聞の記者様が来てやってるんだっ。』
『まず、この銀行のクラークに、この貸金庫が
去年の12月から開けられていないことを証言してもらおう。
立売堀君っ。』
『へえ。この泡田様の金庫は、去年から誰も開けとりません。
そりゃあもう、わてが太鼓判押しまっさ。』
『ふむ、それでは立売堀君、
このキーで「き=6」の金庫を開けてくれ給え。』
かちゃ
『手紙でんな…』
『記者君。読んで見給え。』
『「金正日は2011年12月17日に死ぬだろう。2010年12月31日」…』
『どうだ。わかったか?
ワシは一年前に、あの男の死を予言していたんだっ。
すぐにこのことを、貴様のところの一千万部の新聞で
全世界につたえろっ。』
『このナンバーの金庫の中には、その手紙しかありまへんで。』
『く、くそっ…』
『さあ、どうだ。すごいだろうっ。』
『わかったっ。その代わり、
このことは、よその社には教えないでくれ。
すぐに写真班をよぶっ。独占インタビューにさせてくれっ。』
『ふははははは…』
『…あのー。泡田ハン…』
『なんだ?』
『貸金庫代、はろてくださいや。』
『だから、こいつのところに売り込めれば…』
『……』
『……』
『せやかて、その金庫とあわせて
365カ所も借りといて
3ヶ月も払わないのは殺生でっせ…』
『ば、馬鹿っ。い、立売堀っ。』
『…はっ…』
『……』
『…あー、インタビューはいつからにするかね?』
『……どういうことだ?』
『へえ、泡田ハンは365個の金庫を借りてはりますねや。』
『てめえっ。立売堀っ。』
『それじゃ365日分の予言を
別々の金庫にっ…』
では、『今日の一枚。』
偉大なる総書記様が冷温停止状態になりましたっ。
あなたはご無事でしたか…
『立売堀』は『いたちぼり』って読んでね。
『チボリ』だとかっこいいけど、
『いたちぼり』は大阪の下町で問屋街なんだ。
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コメント
拉致問題の解決が延びそうで心配です
政治家の期待も出来ないですし
もやもやしますが
平和的に進んでいくことを望みます
難しいでしょうか?・・・
投稿: れい | 2011年12月20日 (火) 06時49分
れいさん ありがとうございます。
拉致問題、あのぼんぼんに
解決できるでしょうか…
歴史を見ると、
独裁の後は、反動か混乱なんですよね。
核もミサイルも
あのぼんぼんに振り回されるのかと思うと
気が重いですな。
投稿: natsu | 2011年12月21日 (水) 22時00分