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2011年12月26日 (月)

奇跡の理由

金正日の死去と金正恩の代替わりにあわせて

北朝鮮の各地で『超常現象』が起こっている、というニュース。

(産経ニュースの記事へのリンク)

 

 

 

 

なんと革命の聖地、白頭山の湖が凍り

夕方になると、西の空が真っ赤に焼けるのだという。

 

 

 

 

 

 

それって、夕焼けだよね。

冬になったら、寒いから湖も凍るでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしながら、『大将様』にそんなことを言ってはいけない。

『王家』に奇跡はつきものである。

 

世界中のあらゆる王家に、そういった『奇跡』の伝説がある。

金さんちも、ようやくそういった『秘蹟』を顕せるようになったのだ。

 

 

 

いま現在も存続している王様の家だと

いろいろと都合が悪いので、フランスの王様の話をしよう。

10世紀のフランスの『敬虔王』ロベール2世は奇跡が使えた。

 

なんと、ホールに数百人の病人をあつめて

『えいやっ』、かどうかは知らないが、

気合一発でこれを直した。

 

フランス王の奇跡は、つい最近まで続いて

最後に秘蹟を顕したのはシャルル10世で1825年だ。

 

 

たかが夕焼けを赤くする程度のデブとは違う。

何しろ1000年の歴史がある。

おフランスを見習え。

 

 

 

 

 

 

 

ところが、1000年の間フランス王が

常に奇跡を垂れ流していたかというとそんなことはなく、

秘蹟を顕さない王様、というのもたくさんいた。

 

その上、最初は気合一発だったのが

やがて『王様、効きませんがな。』とか

不敬なことを言い出す奴が出てきたらしく

仕方なく王様も親切に、病人の患部に触って十字を切る

ということになった

 

そうなると、大量に処理することは出来ず

そうやって、王様に触れられても、

『えー?なんかもうちょっと。』とかさらに不届きな奴が増えた。

 

王様も、そんな奴切り捨てればいいのに、

『ほら、朝しか効かないから。それに疲れちゃって。』

とか言い訳をいい出す。

 

そのうえ、万病に効くはずだった霊験は次第に効果が薄れて

最終的には『瘰癧(るいれき)』という、

首の周りのリンパ病にしか通用しなくなった。

 

そんなおかげで、『王様の秘蹟』は

『月に一回、』と、なんだか

『粗大ゴミの収集日』のようなことになる。

 

さらに、『瘰癧の患者様、先着20名限り。』と

スーパー玉出の『1円セール』みたいに安くなる。

 

 

そんな『限定条件付き』の奇跡なんか

ありがたがらなくても良さそうなものだが

『限定』に弱いのは、今も昔も一緒。

結構ひとが来たらしい。

 

 

 

 

 

 

 

弱い王様だから奇跡を起こす

 

正恩君が弱いかデブかはどうでもいいが

ロベール2世は弱かった。

 

弱かった、という表現はよくないかもしれないが強くはない。

『中世のフランス王』というと、なんとなく、

もりもりとしたカツラをかぶって、毎日ワインを飲み

嫁さんをバラの風呂に浸からせているような

絶体権力者なのかと思ってしまうが、この人は違う。

支配地域はパリと、その周辺だけ。

 

 

パリから200kmしか離れていないブルゴーニュの殿様を

従わせるために10年以上も戦争をやった。

新幹線で1時間の地理範囲の王様だ。

 

さらにリンクしたWikipediaのページを見るとわかるが

この人は、王様になるときに親父さんと『共同王』になっている。

息子も『共同王』にした。

王位を世襲させることさえ怪しかったのだ。

 

 

 

だから奇跡を見せた。  

 

 

 

北朝鮮、初代の金日成は、

実態はともかく、一応抗日ゲリラだったらしい。

朝鮮戦争で、にっくき韓国を

ほとんど日本海に追い落としかけたこともある。

 

実績はあったのだ。

 

だから、跡を継いだ金正日は慎重だった。

権力掌握まで10年以上かけ、

その途中には、やっぱり様々な奇跡の伝説を喧伝した。

 

 

 

彼は、初めて握ったゴルフクラブを持ってラウンドしたら、

18ホールのうち5つでホールインワン、

残り全部バーディ以上、トータル36アンダーという

石川遼が座りションベンしちゃうような

スコアを叩き出したんだそうだ。

 

0000kim_the_greatest_golfer_2 

『もっとも偉大なゴルファーが

死んじゃった。』

 

 

 

そういう意味で、『強い王様』は奇跡を起こさない。

太陽王ルイ14世やナポレオン1世は奇跡を起こさなかった。

いいか悪いかはともかく、

行動そのものが奇跡だったからだ。

 

フランス革命の後のナポレオンの後の

評判の悪いルイ18世の後のシャルル10世なんて、

そんな王様知らんなあ、というおっさんが、

ひっそりと、首の後ろのぐりぐりを直していた

というあたりに、なにか哀れを感じてしまう。

 

 

 

 

正恩君もどうせ、ホラを吹くんだったら、

夕焼けを赤くするとか、そんなけちくさい事じゃなくて、

もっと大きな事をやればいいのに。

 

ゴルフは、御父君とかぶるからよくないかもしれないが

ボウリングで連続パーフェクト100ゲームとか

フルマラソン30分とかやってゼーゼー言ってくれ。

(危うく表現を押さえました。)

 

 

 

もっと具体的な奇跡もあるぞ。

瘰癧なんか直さなくていいから、

国中にご飯とスープを配ってやれ。

 

それも、『月に一回』とかじゃなくて、

毎日、だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、『今日の一枚。』

 

 

 

 

世界は、こうみているぞ。 

 Kawaii

 

 

 

 

 

 

 

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ふざけんなよ、こらあ」カテゴリの記事

コメント

いつもながら勉強になり
また面白い記事でした
ありがとうございます

最後の写真!
「世界はこう見ているぞ」の言葉に
ピッタリですね
それにしても、あの国
何故存続出来ているのかが分かりません

投稿: れい | 2011年12月27日 (火) 17時48分

れいさん ありがとうございます。
なに考えてるんでしょう、あの国は。
 
『奇跡が必要な理由』は
わからなくもないんですが
21世紀のこのご時世に、と思います。
 
こどもが群を統率するのは
冗談なのか、わざとやらせているのか
よくわかりません。
 
とにかくなんとかせえよ。

投稿: natsu | 2011年12月31日 (土) 08時20分

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