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2012年1月21日 (土)

屋根の上の球

インドネシア、ジャカルタ名物の『屋根乗り列車』。

 

 

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車じゃないんだね。

それにしても

すごい混雑だ。 

 

 

危ないだろう、ということは日本人ならずとも思うこと。

実際、『月に2.3人死んでいる』んだそうで

豪快だな、おい。

 

 

そこで、インドネシアの鉄道局が導入した新兵器がこちら。

(CNNニュースの記事へのリンク) 

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線路の上に吊された

コンクリートの玉。

 

 

がつんとぶつかるから屋根を降りろよ、ということらしい。

 

 

 

 

 

いろいろとすっとこどっこいなこのニュース。

 

どっから突っ込もうか。

 

 

 

 

 

 

まず、『列車の屋根に人が乗る』というのは

インドネシアに限ったことではない。 

インドでもそんな光景があった、という。

 

ただし、インドの場合

屋根に人がいても車内は結構空いているということがあって

『あれは、なんだ?』と聞くと、『涼しいからですよ』

と、涼しく言われた、という話を読んだことがある。

 

 

 

 

さらに言えば、屋根に乗ればタダだ。

 

 

 

 

 

 

日本のように、駅の入り口で切符をチェックする、

という国は、実はそんなに多くない。

 

切符のチェックをしないのが偉い、

ワールドスタンダードよ、

というわけではなく、

ヨーロッパを始め、三等国の鉄道では

乗客に遵法意識がなく、補助金で食っている鉄道会社は

改札に人を置かないだけなのであった。

 

 

 

 

 

 

 

ところが、今やインドもインドネシアも後進国ではない。

 

あそこら辺の国の金持ちは日本人の金持ちなんかよりも、

うんと贅沢だったりするのだが

中産階級というのも育ってきた。

冒頭の列車は、ジャカルタ近郊の『通勤列車』である。

 

 

通勤列車のラッシュというのが現れたのも

もはやインドネシアが後進国ではないということなのだろう。

 

 

だったら切符買えよ。

 

 

 

インドネシアは人口2億3千万の大きな国だが、島国だ。 

その島国っぷり、というのは日本の比ではないのだが

人口は首都があるジャワ島に集中していて、

本州の半分強しか面積がないこの島に、1億2千万もいる。 

日本全土と、ほぼ同じ人口である。

ジャカルタ首都圏には2400万人もいて東京の倍もある。

 

人口の多寡で街の格を決めるのは意味がないと思うのだが、

『一極集中』というのは日本だけのことではないらしい。

 

だから、屋根に乗っていい、ということにはならないが、

ジャカルタ首都圏の交通網は貧弱らしい。

 

でも、屋根に乗るか?

 

 

 

 

 

 

日本でも、戦後すぐの時期、石炭事情の悪化から

旅客列車が大幅に削減されたことがあった。

 

乗り降りは窓から、デッキにつかまるのは当たり前。

という時代があった。

 

しかしその時も、

日本では『屋根に乗る人』はいなかった。

 

 

 

皆無ではなかっただろうが、

蒸気機関車だから、正規に座席に座っている人も

煙に巻かれるという時代である。

 

さらに、日本はトンネルが多い。

しかも日本のトンネルは、建設費をけちるために

『列車限界』といわれる、

車両ぎりぎりの大きさでつくられることが多かった。

 

今でもローカル線にいくと、

その当時の狭小トンネルが現役だ。

 

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播但線の生野トンネル

この屋根に乗ってたら、

死ぬと思う。  

 

 

 

播但線が電化できない理由は、

こんなトンネルをたくさん抱えている所為でもあるのだが

ジャカルタの鉄道は電化しないんだろうか?

 

少なくとも一枚目の写真を見る限り

架線も第三軌条もないので機関車でひっぱってるんだろう。

 

あの暑い国でクーラーはないのか?とも思うんだが、

どうもないらしい。

窓あけてるし。

 

 

いずれ、電化されて冷房車が走るようになれば

こんなニュース、笑い話になるんだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

このニュースは、割とあちこちに引用されていて、

『やり過ぎじゃないか?』とか、

『仕方ないよな。』とか、評価が分かれているんだが、

誰も注目していないのが、この点。

 

 

『線路の上部にコンクリートの球体を…』

 

 

コンクリートって割れますよ?

水で練って固めるから、乾燥するときにひびが出る。

『鉄筋コンクリート造』というのは

『コンクリートの引っ張り強度に期待しないこと』、

を前提に設計されている。

 

この『球』の直径は15cm。

その大きさだと、中にワイヤーメッシュが入っているかどうか?

 

ひび割れて、破片が落ちてこないか?

屋根の上の客よりも危ない気がする。

 

 

 

 

そもそも、その大きさなら鉄でつくるだろう、

と思うのだが、それをしなかったのは

おそらく盗まれるからだ。

 

日本でも『廃線』といって、営業しなくなったローカル線というのが

たくさんあり、トンネルや橋梁、下手をすると駅舎まで

残っていたりするのだが、

レールだけは真っ先に外される。

 

 

盗まれるからだ。

 

 

逆に言えば倒産した鉄道会社にとっては『唯一の遺産』なので、

レールだけは外して売り飛ばす。

 

銚子電鉄のように、営業中だったのに

レールを売り払ってしまった鉄道会社さえある。

 

 

 

 

 

『屋根の上のヴィオロン弾き』じゃなかった、

『通勤客』のために、玉をぶら下げて、

しかもそれが『コンクリート』だったというあたりに

奇妙な違和感がありました。

 

 

デヴィ夫人が生意気なことを言うのが

片腹痛い、と思うわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、『今日の一枚。』

 

 

 

 

 

 

東京、渋谷区のデヴィ夫人の『豪邸』。 

Devih

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暇人がストリートビューで探したらしい。

屋内の映像は、TVで紹介されたりしてるんだが

住所はどうやって探したんだろう?

 

従って、真偽のほどは定かではなく

確かめる気も起きないのだが、

仮に本物だとしたら、電柱は露出しているし

壁面後退もないのでたいした『高級住宅地』ではない。

 

でも、ここかどうかはともかく

『豪邸』に住んでいるのは確からしいので、

その金をインドネシアの鉄道局に

寄付したらどうだ、でござぁますわよ?

 

 

 

 

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