フランスの原発依存率は何故高いのか? -2-
という話、第2回。
フランスは3/4以上が原発なんだ…
(クリックで大きくなるよ。)
『フランスは、石油、石炭、天然ガスなどはないかわりに
ウランは世界第7位の埋蔵量。
発電量が増えるのは当然じゃないか。』
と書いてある。
嘘である。
(クリックで大きくなります。総務省統計局HPから)
石油や石炭が ひとんちより少ないのは確からしいが
『ウランがウハウハ 』というのは、はっきりと、嘘だ。
だってほとんど採掘してないでしょう。
そして埋蔵量が『世界7パーセント、』というのも、
日本国は認めてはいないらしい。
(クリックで大きくなります。総務省統計局へのリンク)
フランスのウラン埋蔵量は確かに日本よりも上だが、
世界7%というのは、嘘だ。
と、わかりますね。
そして、フランスに比べたら、アメリカや中国もすごいね。
オーストラリアすごい…
それなら、奴らはどうやってウランを手に入れている?
というと、外国で掘っている。
輸入といえばそうなんだけど、
オーストラリアやカナダの鉱山の採掘権を持っているのだ。
『フクシマ』のあと、
『汚染水の処理はあたしたちが。』という
変なおばさんが出てきただろう。
あれは、フランスのアレヴァという会社で
原発関連設備の世界メーカーだが
世界第三位の、ウラン採掘会社でもある。
当たり前だけど、利益の見込みがないと
猫砂だって出したくないよね。
メジャーマスコミがそういうことを報じない。ということ自体を
どうして報じない?
地面からあふれるようにウランが沸いてくるから
『しょうがねえなあ。』といって原子力発電を始めたという
Wikipediaの記述は嘘っぱちだ。
それなら、あの狭苦しいヨーロッパで
何故フランスだけが、
突出した原発大国なのか?
急迫する真実を待て。
では、『昨日の一枚。の解説。』
ヨーロッパでは、ルール、ザール、アルザス。という
独仏国境地方がヨーロッパの争乱のもとになる。
石炭や鉄鉱石が取れるから。
歴史的な言い分はそれぞれにあるので、
こんな乱暴なくくり方をすると怒られてしまうが
この地方を巡って両国が戦争をし続けてきたのは事実。
1870年の普仏戦争で
アルザス地方はプロイセン(ドイツ)の領土になる。
そんなことを知らないフランツ少年は
いろいろ道草しながら、
いつものように遅刻知って登校してみると、
村の大人たちがみんな学校に来ていた。
びびって席につくと、いつもは厳しいアメル先生は
優しくて、しかも教室の後ろには
村の大人たちもいて、泣いている。
アメル先生は予定の授業を終えると
『明日から、ここはドイツになります。
フランス語での授業はこれが最後です。』
といって、しばらく沈黙したあと黒板に描いた。
Vive la France!
『Vive la France! (フランス万歳。)』と
なんてきれいなナショナリズムだろう。
山崎某に食わせてやりたい。とも思うが、
独仏の地理的な距離の近さを思うと
時代がかった昔話だなあ、とも思う。
では、次回。
今度こそ、『フランスは墜ちた。ド・ゴールの屈辱』を
お送りします。
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