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2012年3月30日 (金)

値段の理由

3月30日は、

ゴッホのひまわりが馬鹿みたいな値段で取引された日。


バブル真っ盛りの1987年、安田海上火災が4000万ドル

(当時のレートで58億円。)で購入した。


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これが60億円ですってよ

おくさん。








ゴッホに限らず、あの当時の日本人は

バブルに浮かれて法外な値段で美術品を買いあさって、

貧乏なヨーロッパ人から顰蹙を買ったりした。


この絵は、売ることもかなわず

損保ジャパン美術館に収蔵されている。















この時安田火災が買った、ゴッホのひまわりは

『絵画取引価格・ベスト30』の中で今日でも健在である。









しかし、60億円で23位ならトップ10は何だ、

というとこちら。

まず、10位から6位。


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ピカソとゴッホばっかりだな…











5位から1位がこちら。

1位のポロックは151,000万ドル(120億円)

2012y03m30d_104451700






















何なんだろうね、これ。


ポロックというのは天井から穴の開けたペンキ缶を吊し、

裸足でべたべた踏んだおっさんである。



ウォーホールの作品はシルクスクリーンで要するに印刷物だ。

古典的な、『魂を振り絞るような』作品制作を、

もっとも嫌ったのがこの人だった。















そんなこととは関係なく、

絵画にこんなキチガイじみた値段がついたのは


投機のせいだ。






土地と同じく、持っていれば値段が上がる。



今日でも、スーダン・ポンドや、ガンビア・ダラシに

投資しませんか?とかいって

引っかかる馬鹿がいるのが信じられないが

絵画はそういう意味で『確実な投資先』だった時代があった。














もちろん、中には

『こんな絵が買える俺ってすごい。』

と勘違いした田舎者もいた。


リスト4位『医師ガシェの肖像』を113億円で買い取った

大昭和製紙の斉藤了英という田舎者は、

田子の浦にヘドロを撒き散らかしながらできた

紙屋の馬鹿息子だった。








大王製紙と言い、紙屋なんてろくなもんじゃねえ。












バブルのおかげでゴッホを手に入れると、その絵の価値よりも、

『その絵を手に入れられる俺ってすごい』

という、すっとこどっこいな勘違いをして、

『俺が死んだら、棺にゴッホを入れて一緒に燃やしてくれ。』

と遺言してもう、こんなのが同じ日本人だと思いたくない。

























中学生になって、


『ものの値段は『原価』ではない。』


というのを知った時は少しショックだった。



『お前が丸太ん棒を削って爪楊枝を作っても、

労力に見合う対価を払ってくれる人はいないのだぞ、』

といわれると、ああそうかな、と。





だから、『鑑定団』は面白い。

画面越しに、素人がみても、明らかにだめだろう、

という品物にじいさんが自信満々に100万円とかつける。




当然1000円とかなのだが、

そのしゅんとなる様子には哀れを感じる。






かと思うと、鑑定士の先生が

『これは貴重なものです、』と言いながら、

『実は私も持ってません。譲ってください』

というのを聞くと、

その品物にマーケットは成立しているんだろうかと思う。




つまり、売りに出しても買う奴はいるのか?











ゴッホのひまわりも名作だとは思うんですよ。

『ひまわり』シリーズは連作で15作品あったとか聞くと

霊験が落ちるが、たぶん名作なんだろう。











しかし、それがあんた、ひとつ60億円ってすごい。

落ちぶれたとはいえ、タイガー・ウッズの年収が

75万ドルだそうだから、『1ウッズ/年』である。




ウッズ、すげえ。








































ちなみに3月30日は、

ロシアによるアメリカへの

アラスカ売却の日でもある。






アラスカがロシア領だった、というのは割と有名だと思う。

そうじゃなくても、ロシア人の領土に対する素早さは

目を見張るものがある。








ロシア人が『民族国家』を成立させたのは、

10世紀後半のキエフ公国、とされている。

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まだウラル山脈も

越えていない。









その後、ロシアは『タタールのくびき』と呼ばれる

モンゴル系のキプチャク・ハン国の支配下に置かれる。

独立を回復したのは14世紀後半。




16世紀にはシベリアの『ハン国』をすべて滅ぼして

東方への拡大を始める。














東欧や、北欧への進出は結構神経質なのに、

シベリアに関しては、いい加減で素早い。









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ロシア領の拡大。

(あんまり、いい画像がなかった。)











シベリアには直轄軍を送るのではなく、

毛皮を捕る業者をやらせた。


ミンクとかキタキツネとか、

そういうのを捕る。








そして、その会社は『露米会社』と言った。



ロシアの、太平洋への港は『ウラジボストーク』というが

意味は『東を征服しろ。』という物騒な意味。



ナホトカという港もあるのだが、そこにある入江は

『アメリカ湾。』





よほど東に行きたかったらしい。


そうして進出した街に宣教師を送り、

現地人に布教できたら、『領土化完成』ということになる。













だから、まともに統治するつもりはない。

ベーリング海峡は凍っていたから渡るのに苦労はなかったが、

食料の輸入を始め物資の輸送はコストがかかった。




毛皮を取り尽くした後のアラスカに魅力はなく、

クリミア戦争の敗戦で金がなくなって、

ロシアはアラスカを売り払った。




それが1867年の3月30日。














そのお値段たるや、720万ドル。



邦貨換算で100億円。

あんまり換算に意味はないと思うけど、

そのときアメリカ合衆国が支払った小切手がこちら。

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意外とちゃちだな、という気がする。


この紙切れで

アラスカが買えちゃったのか…






















では、『今日の一枚。』














アラスカを買ったことは、アメリカの利益になったのか、

というと、間違いなく得をした。




アメリカ領になった直後、

アラスカではゴールドラッシュが起き、

石油が湧き、天然ガスが出た。


いまでもアラスカ州は全米で一番消費税が低い州、である。













さらに、戦略的にも大きな得をした。

冷戦下、アメリカはアラスカに多数のミサイルを配置した。



アメリカにとってアラスカは重要ではないが

IRBMで国土の中枢に核ミサイルが届いてしまうソ連からしたら、

たまったもんではない。




ミサイルの生存性を高めるためには

非常に重大で嫌らしい領土だった。










ソ連が対抗措置としておこなったのが、

『領土上空への立ち入り禁止。』



実効性はなくてハラスメント(嫌がらせ)でしかないのだが、

領空を侵犯した飛行機は民間機といえども、これを撃墜した。


大韓民国機撃墜事件









こんなことがあったから、アジア-ヨーロッパ便は

アラスカを経由せねばならず、

当時の航空機では航続距離が足りなかったので、

日本人は、全員給油待ちの間に

うどんを食わねばならないのだった。

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『AKASKAN SEA FOODS 』って書いてあるから、

アラスカなんだろうな。





日本人ばっかりだけど…    








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そんな時代もあったよね」カテゴリの記事

コメント

今回も大変ためになり勉強になりました
ありがとうございます
アラスカのことは知っていましたが
細かい時代背景などを再確認出来ました

そして途中の
「ウッズすげぇ」に笑いました
いつもありがとうございます

投稿:  れ い | 2012年3月31日 (土) 10時52分

れいさん ありがとうございます。
ウッズすごいっすよねー。
年収60億円って何だよ。
アラスカって、冷戦が終わって
石油も出なくなって、かつてほど
景気が良くないらしいんですけど、
何となく、あこがれの場所、でした。

南回り空路、というのもありましたけど
アンカレッジ経由って言うと
なんか、かっこいいんですよね。

投稿: natsu | 2012年4月 3日 (火) 00時59分

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