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2012年4月 5日 (木)

太平洋戦争の日

4月5日は『太平洋戦争開戦の日。』






『真珠湾攻撃は12月じゃなかったかな?』と思った人は正しい。

なんのこっちゃというと、日本とアメリカが戦った戦争ではなく

南米のペルー・ボリビア連合軍とチリとの間の戦争。

1879年のこの日に始まった。

(Wikipedia 太平洋戦争-南米)





  
大きな原因になったのが、硝石鉱山の帰属問題。

南米では窒素化合物を含む硝石という石が採れる。



20世紀初め、ドイツで
『窒素固定法』というのが開発されるまで

これがもっとも手っ取り早い『窒素』の入手法だった。



何に使うかというと肥料にもなるのだが

一番重要だったのは、火薬。


















ここから例によって勢いよく話がそれていくが、

空気中の窒素を固定する方法は自然界ではひとつしかなくて

豆科の植物の根っこに任せるしかない。



豆の根っこには『根粒菌』という細菌がいて、

これが窒素をアンモニアに変える。















高校の頃、生物の先生が

『1年やる。何でもいいから自分達でテーマを決めて

レポートをまとめろ。』と言ってきた。



そこで、友人のK君に、

『学校の空き地に枝豆を植えて

根粒菌の研究をしよう。』と誘った。

できあがったレポートは、中身も思い出せないくらい

情けない代物だったが、副産物として豆ができる。



手入れをしないし、陽当たりもなかったので

ろくな出来じゃなかったが、それでもボウル一杯くらい穫れた。




当然食べたい。塩茹でしよう、ということになっても、

調理室に行かないのが男子である。








理科室に行き、ビーカーと石綿網、

そしてガスバーナーと豆を用意して我々は気がついた。




『塩がない。』



理科室に塩はないのだ。

いや、だから調理実習室に行けよ、とか、

購買で買えよ、というのは大人の思考だ。



17歳はまっすぐに馬鹿で

『塩酸と水酸化ナトリウムの水溶液を混ぜれば

食塩水になるんじゃねえか?』と考えて、

勝手に試薬を取り出した。





混ぜれば確かに塩水だが、それぞれは劇薬だ。

いきなりボウル一杯の豆をゆでるのは怖いので

ちょっとずつ混ぜた。

 

 

0000_baernar


つまり、この中に
豆をぶち込んだわけです。


    

 

 

 

 

 

 

『水酸化ナトリウムが残ってたらいやだぜ。』


『塩酸多めにしたらいいだろう。』


『ちゃんと計量しようよう。』


『大丈夫だって。塩酸は煮れば揮発するから。』








さすがは理系男子、

知識に立脚した馬鹿である。












もちろん喰った。

味は、まあちょっと塩気が足りなかったかも知れない。

びびったせいだろう。



そして、よくよく考えてみたら

こんなに値段の高い枝豆の塩茹でもない。








豆と労賃は只だが、試薬の値段が半端ない。

ごめんなさい。時効だから許してください。



レポートは最高点をいただいた。

ひゃっほう。




ごめんなさい。






















えーと、なんだっけ。

そうそう、南米の太平洋戦争の話だった。




結果から言うと、ペルーとボリビアが負けて、

ボリビアは内陸国になってしまった。












でも、悔しいからいまでも『海軍』を持っていて、

哨戒艇をチチカカ湖に浮かべて訓練している。



悔しいから、チリとは今でも国交がない。

(ビザの発給とかはする。)









しかし、Wikipediaの書き方も酷くて、ボリビアの紹介の最初に

『周辺国との戦争に負け続けたために

現在では最大時の半分ほどになってしまった。』

っていう表現があるのはどうだろう?

 

220pxbolivia_territorial_loss_map_l    

 

ボリビア領の変遷

確かに減ってるなあ。

(クリックで大きくなるけど
スペイン語だよ。たぶん…)



     

      


領土問題というのは

必ず両方の言い分を聞かないといけないと思うのだが

さすがに、『ボリビアの領土問題の歴史』を

調べる気は起きないので興味のある方はどうぞ。

(スペイン語版 Wikipediaボリビア。目次も読めん。)

 

 

 

ボリビアという国名は『シモン・ボリバル』からとったもの。






ボリビアだけではなく、

スペインから中南米諸国の独立を勝ち取った英雄で

ベネズエラには、彼の名前を冠した、

こんなかっこいいオーケストラがある。

 

 

海岸と硝石鉱山は失ったが、ボリビアは資源の宝庫である。

あんまりうまくいってないらしいが、

最大の産業は鉱業で、天然ガスの輸出が外貨の稼ぎ頭。

(外務省 ボリビア多民族国)










それ以外には、リチウムの最大の埋蔵量を誇る国だそうだ。



どこにあるか、というと『ウユニ塩湖』

以前も紹介したマット・ハーディングさんの動画なのだが

これの最初に出てくる奇跡の風景がそれ。







リチウムというのは、水爆の材料にもなる戦略物質なのだが

別に希少金属、というわけではない。

しかし、いま話題の『リチウム-イオン電池』の材料でもある。



でも、ここには行ってみたいなあ。








まあ、がんばってくれ。


4月5日で『ボリビアの太平洋戦争』を

思い出す日本人も、あんまりいないと思うので

許してやってください。













なんで『太平洋戦争』の話から、

こんなところに着地したんだろう。




あとさきを考えないで走り出すのは17の頃と変わってないな、

とか、自分で言っちゃうとさみしい…































では、『今日の一枚。』


















ボリビア海軍の精鋭たち。

Rurenabake_44



セーラー服を着ているし、

海軍旗を持っているから

間違いなく海軍さんなんだけど、

 

 

 

もうちょっと楽しそうにパレードしろよ。

 

 

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(非常に重要な追記)

塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜて
豆をゆでる奴はいないと思うけど、いろいろと犯罪です。
真似しないでください。


豆をゆでる程度の温度では塩酸は気化しません。
塩酸を加熱する際に発生する塩素ガスは猛毒です。
水酸化ナトリウムのほうが残っていたら、
しゃれにならない事故の危険があります。
真似しないでください。



いいですか?注意しましたよ。
だからごめんなさい…

 

 

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