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2012年6月 9日 (土)

安土城の日

6月7日は『安土城竣工の日。』

まあ、あんまり確かな裏付けはないらしいが

安土城の天守閣が完成したのが1576年のこの日。

(Wikipediaの記事へのリンク)

 

 

 

 

  

 

  

  

 

  

  

  

  

   

   

 

 

 

 

滋賀県立安土城考古博物館のウェブサイトというのがある。

(リンク)

  

その内容たるや、

周辺案内だったり学芸員の自慢だったり

「催し物案内」のリンクが切れていたり

実に見事に安土城と、その城下町の本質に迫らないあたり、

ナイス嘉田知事。

 

 

 

0000kada_2

   

えー

知らないわよう

         

   

   

で、それはどうでもいいのだが安土城というのは滋賀県にある。

琵琶湖に面している。

  

岐阜から進出してきた信長が、地盤である東海と、

経済の中心であった関西を結ぶ拠点として

この地を選んだ。  

  

ただ、この地が、『天下布武』の中間地点だったことは

信長自身も自覚していたはずで、

彼は足利義昭を擁立しつつも、自ら京都入城を目指した。

石山本願寺との闘争を経て大坂に首都を置きたかったらしい。

   

その構想は秀吉の時代に実現する。

    

    

    

     

    

     

   

    

    

      

    

    

 

安土城、というのは今は遺跡しかないが、

びっくりするくらい駅前だ。

最初に行ったのは学生の頃だった。

安土山という山に築かれた平山城で麓に街があった。

   

もちろん遺構はない、

最近は復元されているのかもしれないが

30年前は『セミナリヨ』の跡を探すのも大変だった。

(石碑しかなかったぞ。)

 

   

城に登るのも大変だ。

安土山はせいぜい200mくらいの標高しか無いのだが

すごい急坂。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだゼミ生だったからファイト一発なんだけど

なんだよ、あの階段はよ。

   

今なら階段というのは、安い建物では

蹴上げ200mm踏面250mmくらいで作っている。

 

(用途によって違います。保育所でこんな階段があったら違法です。

ここら辺共産党西宮市部のバカどもはわかっていない。馬鹿野郎。)

    

 

 

 

ところがこの城では

蹴上げ50cmくらいでごろた石が積み上げてある。

   

しかも、山城のくせに山中に『羽柴秀吉屋敷跡』とか

『森蘭丸屋敷敷地跡』なんていう立札がある。

言われてみるとちょっと平らだけど

『屋敷』とか建つかなあ、という敷地。

    

    

   

多分、常時住むような場所ではなく、

『屋敷地を賜った。』ということが大事だったんだろう。

   

そう言う意味で、

安土は『近世城下町』ではないのだが

騎乗できる武士や、輿に乗れる連中はともかく

あの城に『通勤』しなければならなかった

桃山時代の下っ端武士は可哀想だ。

    

   

   

   

   

   

   

   

   

安土城は、今はない。

   

山そのものが天守台みたいな城なんだけど

山頂にあるのは礎石だけだ。

   

信長の時代には

足下に琵琶湖がひたひたと迫っていたらしいが

今日はその風景はない。

   

安土城喪失の原因は確かではないらしいのだが

放火だとか落雷だとか言われている。

   

仮に時代を生き延びても略奪に合わなかった可能性は乏しく、

江戸時代、旗本に落ちぶれた織田家に

維持できるはずはなかった。

   

ちなみに、フィギュアスケートの織田信成くんは

信長の七男、信高の十何代か後の末裔である。

    

 

 

 

  

 

 

 

『安土城がなくなるのは必然だった。』と思う。

その後の政権闘争は関係なく

『家臣の城下集住』ということを徹底できなかった安土が

近世を生き残ることはできなかったはずだ。

  

  

そもそも信長自体、ここを『中間地点』だと考えていたのは

冒頭に述べた通り。

 

逆に、信長が『天下50年』で終わらなければ

こんな琵琶湖の浅瀬の街は

あっさりと見放されていたような気がする。

 

この人が70まで生きてたら、どこまで行っていたんだろう。

秀吉がそうしたように、朝鮮や中国まで行っていたか?

呂宋を経てシンガポールあたりに

海洋帝国を築いていたか?

 

   

 

そういうことを考えるのも楽しいけど

いずれにしても、歴史の虚像だ。

 

明日、また別の街を取り上げるが

滅びるべくして滅んだ街。というのはなんとなくいい。

   

地元の人にはいい迷惑だろうがなんとなく、いい。

   

   

   

    

     

    

    

    

   

    

    

   

    

では、『今日の信成くん。』

  

   

    

   

   

   

 

    

信長が自害の前に舞ったとされる舞

『敦盛をバックに踊る信成君』という

キャプションがついている動画。   

   

『人間五十年、化天のうちを比ぶれば、

夢幻の如くなり。一度生を享け、

滅せぬもののあるべきか。

      
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、

口惜しかりき次第ぞ。』

   

 

という音楽をバックに踊ってます。

 

うーん…

 

  

 

 

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