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2012年6月 5日 (火)

逃亡者の日

元オウム真理教、菊池直子が逮捕。

(毎日jpの記事へのリンク)

  

   

   

   

   

   

  

   

   

17年以上の逃亡の末に逮捕。

 

「菊池か?」と訊かれて「はい。」と素直に答えた、というのは

いい加減疲れていたのだろう。

   

   

   

最初にこのニュースを聞いたとき

17年なら時効じゃないのか?と思った。

   

かつて『死刑に相当する罪』の時効は15年だった。

これが逃亡9年目の2004年に25年になり、

2010年にさらに法律が変わって、

殺人等でで死刑に相当する罪は時効がなくなっている。

    

そもそも、オウム事件というのは、やたらとたくさん被告がいて

ずーっと裁判をやっていたから、この人はいくら逃亡しても

時効がカウントされることはなかった。

   

    

    

   

   

   

     

    

   

   

しかし、この人を殺人罪で起訴できるだろうか?

   

『サリンの製造』に、実際に関わっていたとしても、

『何を作っているかは知らなかった、』というのは

おそらく事実だろうと思うのだ。

   

生命に関わる危険物だということを認識していたとしても

それだけで殺人罪になるのだろうか。

そんなことをいえば堺の包丁鍛冶の人は、みんな

捕まってしまいかねない。

『あんな切れ味のいい刃物を作るからいけないんだ。』と。

  

起訴されても、あっさり自白すれば

意外に軽い罪で終わるような気がする。

   

   

あれ、そうなると時効は?

   

    

    

      

    

    

     

    

   

   

    

    

 

例えばあなたが人を殺したとする。

あなたが殺人を犯す、という意味ではない。

単純に頭のゲームだ。

   

   

遺体を隠そうとするなら愚かだ。

山奥に遺棄すれば発覚が遅れるだろう、

うまくすれば「行方不明」ということで迷宮入りになるかもしれない、

と考えるかもしれない。

   

しかし、そこまでどうやって持っていく?

部屋から出して車のトランクに積もうとして

「畜生、なんでこんなに大女なんだ。

この車は『超小型車』で超かっこよくてトレンディなんだけど

車体の幅員が1.2mしかないんだぞ。』

と後悔しやしないか?

   

   

ああっ。死後硬直が始まってるじゃないか。

しかも俺ってば、ドラえもんにあれだけ言われても

免許を取っていなかった。てへ。

 

   

 

そこまででも大変だ、ということ。

そして、てへじゃねえよ。

   

   

   

   

   

    

    

    

   

 

   

安部公房の小説に『無関係な死』という短編がある。

   

帰宅したら、死体があった。

全く知らない人だ。

何だこんなの知らないぞ。

諸事情があって警察には通報できないけど

もう、ないことにしちゃえ。

  

   

むちゃくちゃなシチュエーションドラマだが

死体を部屋の外に出した彼は、重大なことに気づく。

 

「血痕がある」

   

これでは捜査の手が及んだ時に

確実に犯人にされてしまうではないか。

今は「ルミノール反応」という検査法があって

どんなに少量の血痕でも反応が出ちゃうらしいじゃないか。

どうしよう…

 

その後、彼はカーペットに染み込んだ血痕を特殊な薬剤で

消去して、ふーやれやれ。

ところが消去した部分のカーペットは元の色が抜けていた。

これはいかん、どうしよう。

『そうだ、ほかの部分も脱色しちまおう。』

彼は部屋中に敷かれたカーペットの脱色をはじめる。

   

  

夜が明けて、彼が気がついたときには

まだらに脱色された部屋いっぱいのカーペットだった。

   

   

   

   

   

   

  

  

   

  

  

   

   

だから、遺体を隠すのは愚かだ。   

   

   

それ以前にも、遺体をトランクまで運ぶ、遺棄する。

その過程が見つからないはずがない。

   

この科学捜査と、監視カメラの時代で

とても可能だとは思えない。

    

いや、殺人なんかしない、

遺体の処理に困らないというのが一番だ、というのは

この際、一応なしにしてつきあってください。

          

   

   

   

   

   

   

   

 

だから逃げる。

  

 

  

   

   

    

   

   

遺体なんて隠さなくてよろしい。

あなたが地縁血縁、あるいは仕事の上で『死者にとって関係者』

であるならば、警察はプライバシーなんか無視して捜査する。

 

取り調べに耐える自信がなければ、

逃げるしかない。

   

   

   

   

 

 

全く無関係な強盗として、気づかれて殺しちゃった、

とか言うのなら、格闘のあとも含めて

隠しきれない物証があるだろう。

  

逃げるしかない。

   

   

   

 

 

 

   

で、殺人者が逃亡する理由はいくつかある。

まず 『時効を期待する人』

  

有名なのが時効成立3週間前に捕まった、福田和子

 

 

あんまりいい動画じゃないけど。

この人は、『(15年間)逃げ切ってやる。』と言っているから

確信犯である。

   

この人の逃亡劇はテレビそのほかのメディアで

散々に伝えられているから有名だ。

   

この人に関しては、『逃亡』そのものが

ゲームになっていたのだろう。

   

追われていることは十分に認識していたはずだから

その状況に酔っていたんだろうな。

  

複数の支援者がいて生活費には困らなかった、という。

実際こいつが捕まったのはおでん屋だった。

昼から飲んでいたのだ。  

こんな、くされま○こに金を出す奴がいたのか?

   

   

   

   

   

  

  

  

  

  

   

   

   

 

 

 

 

対して今回捕まった、菊池某は慎ましい生活で、

その住居は、ほぼあばら家である。

  

0000kikuchi

  

ここの1階に住んでました 

   

   

   

同情する気は起きないが、

『苦労したんだろうな。』という気はする。

実際、すごく痩せた。

  

   

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BEFORE

   

   

   

  

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AFTER 

  

   

   

   

出所して、『逃亡ダイエット』とか

そんな本を出さないだろうな?

    

   

   

   

   

   

   

まともな犯罪者であれば、

支援者がいる。

起訴されて差し入れや接見が自由になれば 

本の閲覧も自由だ。

 

暴力団関係者が服役中に、テレビや手紙

果ては酒や女まで手に入れていた、という。

    

    

     

     

     

      

       

 

      

 

 

 

 

ところがこいつは孤立無援だった。

   

母体のオウムが崩壊したから金がない。

多少の逃走資金は与えられたんだろうが、

まさか40歳まで逃げるとは思わなかっただろう。

  

『やれやれ。』と思っているかもしれない。

  

 

 

    

   

   

   

   

   

 

   

援助がない彼女は

介護士などでバイトして、自力で働いたそうだ。

 

バイトとはいえ、雇用する以上

社会保険に加入させる義務が

あるはずなのだが雇用主は、

きちんと身元確認をしなかったらしい。

   

   

彼女がよく働いていたかどうか、なんて

どうでもいい情報だ。

   

   

   

そういうことを教えると、いろいろ

悪いことを考える奴が出てくるぞ。

   

 

   

  

 

 

 

  

  

   

信じていた教団が嘘つきで、滅んだ。

夢も希望も、支援者もいない。

いま40で17年間逃亡ということは

『女盛り』を棒に振ったわけだ。

  

 

ある意味、こんなに孤独な人はいない。

未来が見えない、という意味では終身刑だっただろう。

 

  

同情する気は起きないけど、

なんか哀れだな、とも思う。

  

   

   

   

所在がわかっていて時効がなくて、

おそらく起訴しても大した処罰が与えられないことが分かってて

しかも、いつでも捕まえられるんなら

誰か一人刑事を『菊池番』として貼り付けて

あのあばら家で泳がせておけばよかったのに…   

  

社会的な制裁として…

  

ひょっとしたら、ほかの逃亡者が接触してくるかもしれない。

『エサ』として泳がせておいても…

と思ったけど、あの家を見ると気の毒かな…

   

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

   

では、『今日の逃亡者。』

         

    

 

  

 

 

 

 

 

 

 

逃亡犯というのはたくさんいて、

有名な例で言うとドラマにも映画にもなった、『逃亡者』

これは実在の事件をモデルにしている。

 

『身に覚えがない、妻殺害事件の容疑をかけられた

医師、リチャード・キンブルはジェラードリ警部の

執拗な追跡を逃れ…』  

という冒頭のセリフが懐かしい。

   

  

   

   

   

   

   

   

   

   

でもいまの人はこれだろうな。

1993年公開の映画『逃亡者』

   

ハリソン・フォードかっこええ。   

   

   

   

  

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