免許更新と神戸散歩
今週金曜日に自動車の免許の更新をしてきた。
何分私の誕生日は6月14日なので、
6月14日なのでっ。
それ以前に行かないといけない。
私はなにぶんにも、優良ドライベーで
金色免許証の所有者であるので
明石の免許更新センターで
2時間も3時間も講習を受けなくてもよろしい。
従って、講習は青色免許証の未熟どもが通わねばならない
埃くさい伊丹の免許センターなどとは違う。
元町の県警にある
『優良免許者更新センター』なるところで受ける。
全館空調の素晴らしい施設。
ただしすげえ、流れ作業。
用紙をもらって、それに書き込んで
証紙を買って、視力検査をして、
写真を撮って講習を受ける。
その流れによどみがない。
私が受付に行ったときにはほかにも、同時に申請に来た
『優良ドライバー』が50人くらいのいたのだが、
免許証をもらってトイレから出たら
もう、みんないなかった。
あのまま残っていたらハムにされていたかもしれない。
なにぶん優良ドライバーなので
もういっぺん言うと、優良ドライバーなのでっ、
警察の皆さんもとても優しい。
警察というのは敵に回さなければ、こんなに心強い組織はない。
敵に回したのかよ。(著作権@キクチ)
これだけの手続きなのだが、全てに間断がない。
視力検査のためにコンタクトレンズを新調したのだが
5秒で終わった。
まあ、あんまりねばられても困るけどね。
ただし、昼休みが2時間もあるのはまいった。
時間を持て余してしまった。
でも、おかげで、元町から花隈、神戸のあたりを
うんと歩き回った。
このあたりをこんなに歩いたのは
20年ぶりくらいのような気がする。
元町から花隈のあたりは、崖が海に落ちるところで、
等高線に沿って細い細い路地がある。
そういった路地沿いに、
下見板張りの料亭なのか待合なのか
それともただの家なのか、しかしそんな家があって
あじさいと一緒に雨に濡れている。
でも、昔よりそういう雰囲気は減ったな。
昔はもっと、元気がなくてよかったのに。(ほめてます)
でも地形は変わらない。
どんどんほそくなっていく路地や、
突然階段に落ちていく曲がり角とか、どきどきする。
神戸は、元町の丘の上には県庁があり、
県警もあるし、官民合わせてオフィス街だ。
これは明治時代から変わらない。
日本の県庁所在地では、結構市役所の場所を変える街
というのは珍しくないが、意外に県庁は動かない。
兵庫県の場合も、明治時代の県庁舎が
現在も『兵庫県公館』として公開されている。
背景にあるのが兵庫県公館
役所の周りには街ができる。
料亭とか、待合とか、郵政省御用達の料理屋とか
なんじゃそれは?という家が、結構きちんと繊細な造作で
欄間とかが凝っていたりすると歴史を感じる。
そういう家がひっそりと雨に打たれていたりするのはいい。
『スナック カラオケ ○○会館』なんていう建物が
『誰が来るんだろう。』という崖の下に佇んでいるのもいい。
色タイルを多用した昭和40年代の建物なのもいい。
そして今でも、
スナック・ピカタは営業しているらしいのがいい。
誰が行くんだろう…
もちろん、花隈のあたりは、役所とは関係がなく
神戸で一番古い街の一角で
『なんでこんなところに、どっしりとしたまんじゅう屋が?』
という店があったりもする。
五平餅みたいなのを売っている店に、
観光客ではなさそうな地元のおばさんが入っていくのもいい。
でも、やっぱり20年前からだけでも、だいぶ変わったね。
元町から三宮のあいだには、
震災前後から、不思議な雑貨屋とか無国籍ご飯屋とかが
増えて面白い。
ひさしぶり、本当に10年ぶりくらいに丹念に歩いたら、
声をかけられた。
まだ震災前によく通っていた店のマスターに声をかけられて
本当に驚いた。
まあ、ここから先は言わないでおきます。
もったいぶっているわけではなくて
本当に、驚いたのだ。
こういう文章だと、雨に濡れる紫陽花の写真なんか載せると
奥行が出るんだろうけど、残念ながらそんな写真はない。
ケータイの電池がなくなりそうだったからである。
うーん。・・・
機会があれば、読者の皆さんを
「神戸 元町ツアー』に案内してあげたい。
決して名所旧跡を案内しない。
モダン寺の背中しか通らない。
モトコー四流グルメも楽しい。
いいですか?真面目な案内はしませんよ。
でも絶対楽しいことは保証する。
さあ、どうだ?
では、『今日の一枚。』
フロアの面積が、4倍くらいに
広くなったそうですよ?
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