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2012年6月 6日 (水)

ドライブインシアターの日。

6月6日は世界初のドライブインシアターがオープンした日。

1933年、というから昭和8年のこの日、アメリカで誕生した。





 

 

 

 

 

 

 

 

 

いまの時代、ドライブインシアターの解説がいるのかなあ。




   

文字通り巨大な駐車場で

巨大なスクリーンに映画を上映する。

観客は車に乗ったまま映画を観るわけだ。




   

1933年だから、テレビの一般放送はまだなく、

アメ公の娯楽は映画とドライブだけ、だったとはいえ

日本には国産乗用車がなかった時代だ。






 

こんな国と戦争したら負けるわ。

 

 

 

 

 

 

アメリカでは1970年代には人気が衰えた、という。

ところが日本に登場したのは意外に最近で1981年。

船橋のららぽーとにできた。

 

0000lalaport          

閉館直前のPROUD

ちゃんとららぽーとって書いてある 

       








当然リアルタイムに覚えている。 

大阪だと万博記念公園にあったな。 








 

入場料は、人数単位ではなく車一台あたり、だった。

カップルで映画館に行くのよりは少し割安、

というくらいの値段だったと思う。



音声は、車のアンテナにFMの受信機を取り付け

カーステレオで聞く。


  

アメリカで時代遅れになったこの映画館が

1980年代の日本に登場したのは二つ理由がある。















   

ひとつは、当時の日本がバブルに向けて

走り始めていた頃だったから。




  

「デートカー」なんて言って、

プレリュードとかが大ヒットしたのがこの頃。


  

童貞どもはドラえもんに言われるまでもなく、今よりもはるかに

嫌味な教習所の教官にいじめられながら免許を取って

無理をして車を買ったのだ。












   

車を買って彼女が出来て

ドライブインシアターまで持ち込めば、

それはもう,柔道でいう『押さえ込み』である。







 

うん、そろそろ文章を制御しなといけない気がするが

そこに持ち込めば

そこはもう個室なのである。






   

もちろんららぽーとでそんな不埒なことをしてはいけないが

隣の車だってよろしくやっているんだ、と

強い心を持てば、

そこはもうパラダイスだ。

















ごめんなさい、うそついてました。

そんないいことありませんでした。














   

えーと「二つ」とか言ってひとつしか理由を書いてなかったな。





以前も書いたが、昭和50年代後半、というのは

日本中に郊外型大型ショッピングセンターが

出来始めた時期だ。



シネコンとホームビデオの時代の隙間、でもあった。


 

徒花といえばその通りだが

そんな時代が、日本にも一瞬だけあったのだ。








しかし、若造どもが今よりも猛然と免許を取っていたことは確かだし、

今より鼻高々だったバブル女たちが車のない男を

相手にしなかったことも確かだった。

 

 

そんなことより、なにより車に乗るのはたのしい。


真夜中クルージングなんていうのはガソリンと時間の無駄で

地球温暖化の敵かもしれないが、

たくさん乗ってドライブインシアターに行くのは新鮮ではあった。













正直、『一台あたりいくら。』という料金なので

4.5人が乗っていけば圧倒的に安い。


酒も食べ物も持ち込み放題なので

運転手以外は大宴会だ。(今は違法です。)












   

もちろん、FM受信機といったところで、船橋のような大都会、

しかもそばには高速があって違法な無線機を積んだトラックが

ばんばん走っているようなところだから、雑音が入りまくる。



  

さらに後部座席で画面を楽しむことはほぼ不可能で、

5人も乗ったら身をよじりながら

2時間悶え続けないといけない。




   

でもそんなことが楽しかった。

 

 

 

 

もちろん、シネコンができて、ビデオが一般的になって、

このスタイルは日本でも人気を失っっていく。







 

 

なにより

音声を聴くためにはステレオをつけないといけないし

夏であればクーラーをかけるから、

数百台の車が常にアイドリングをしている。



 

さすがに近所迷惑だし、

音声さえ我慢すれば、近所から画像は見放題である。

配給会社からも文句が出たらしい。


 

ポルノやホラー。戦争映画は流せない。

コンテンツが続かなくなっていく。


  

いま、日本で常時営業しているドライブインシアターはない。














 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ということでですね。』


 

『却下だっ。』

  

『アイディアくらい聞いてくださいよ。

ドライブスルーシアターって言いましてね。』


  

『スルーしちゃダメだろう。』


  

『違いますよ、ドライブスルー方式のDVD屋です。』


 

『シアターじゃないじゃん。』 


  

『でも店員の顔を見ないで、好きなタイトルの

DVDが買えるんです。』


 

『ごいっしょに何をお勧めされるんだ?』


 

『…ティッシュ?』


 

『きょうは、とみに下品だな、おい。』


 

『いつもと変わりませんっ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








『じゃあ、いま「車中泊」がブームだから、

ドライブイン有料チャンネル。』


  

『なんだよ、それ。』


  

『御夫婦のナイトライフを彩る69のチャンネルを

あなたの車のナビに有料で御中継。』


 

『その昭和なかな遣いも嫌だけど、

違法なことを言うのはやめようよう。』





   

『じゃあ、タワーパーキングシアター。』


  

『お前毎日そんなことばっかり考えてるのな。』


  

『だから、機械式の立体駐車場に入るとですねえ、

てっぺんに着くまでたっぷり映画を楽しんで

てっぺんについたら屋根がなくて、

満開の夜景なんです。』

  

『あ、いいじゃん。』


  

『映像は、持参のナビかDVDでご覧になれる。。

貸出の大型モニターもあります。

騒音もないし、映像で近所迷惑になることもありません。』


 

『おー…』


 

『ただ一つだけ問題があって・・・』


  

『なによ…』


 

『片道2時間だから、

恐ろしく回転率が悪いんです。』

 

『……』


『……』


 

『まあ、消防法とか建築基準法とか

いろいろと違法だしな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
















では、『今日のプレリュード。』




 

 

 

 

 

 

 

 

1982年発売の、2代目ホンダ・プレリュード。  

うわあ、なつかしい。   

 


フェンダーミラーなのが時代を感じさせますねえ。










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