軽減税率・ラプソディ
消費税増税法案が国会を通過。
現行の一律5%が、2014年4月からから8%、
2015年10月からは10%になる。
ヨーロッパの国ではもっと高率の消費税が取られている。
日本の5%なんてまだ甘い、というのが
財務省の言い分だった。
そのかわり、ヨーロッパでは、生活必需品に対する
『軽減税率』というのが認められている。
水とかパンとかは低くしましょう。
ひとはパンのみに生きるにあらず、なのかも知れないけど
食べなきゃ死んじゃう。
生活必需品は貧富にかかわらず供与の公平を
保障しなくてはいけない。
だから軽減する。
消費税といってすぐに言われる『逆進性』という批判への回答、
というか言い訳でもある。
その一方、
ドーナツは店で食べるんなら『食料』だから軽減するけど
6つ以上なら『お土産』だから贅沢品で通常税率な。
とか、大変にややこしい。
(軽減税率の例。クリックで大きくなります。)
『大臣、ナベツネさんから電話。2番です。』
『えー、いいよー。』
『取ってくださいよ。怖いんだから。』
『どうせ用件はわかってるんだ。
「新聞や活字媒体に関しては税率を下げろ」って。』
『駄目なんですか?』
『読売だってろくでもないのに、「活字文化」とやらの
どこに境界線を敷くんだ?』
『というと?』
『読売は軽減して大スポは通常税率
って訳にはいかないだろう。』
『そうですかね。』
『「薔薇族」は?「AKB写真集」は?
漫画はどこまで「クール・ジャパン」だ?』
『まあ、ある意味ディープな文化、だと思いますが。』
『ライトノベルや一般小説にしても
山羊が下痢を起こしそうなくらいに
くだらない小説はいくらでもあるぞ?
作家ごとに税率を変えるのか?』
『それはそれで面白そうですけどね。』
『そう?』
『「あー、やっと8%作家になれた」とか。』
『あいつ、直本賞で「5%作家」として
スタートしたんだけど
いまは30%作家なんだって、とか。』
『大臣、3番に電話です。』
『こんどは誰だ?』
『ナカソネさんです。』
『ヒロフミさんか?』
『いえっ。「超勲位閣下」です。』
『ええー?』
『早く出てくださいよ。』
『ええ?やだなあ。
…はい。あ、これは先生お久しぶりです。
は?君の財政再建への取り組みは評価しているよ?』
『へえ、褒めてくれるんだ。』
『本題はなんだろう?』
『軽減税率の対象品目は決まったか?
いえ、それはまだ、これからということで。
はい?
こんにゃく?』
『ああ、やっぱりこういう話題か。』
『ナカソネは群馬。群馬といえばこんにゃくだから。』
『はい?
こんにゃくは日本人のソウルフードだ?
あ、いえ。それはその通りですが。
田楽に使う味噌なんかは贅沢品だが、こんにゃくは5%?』
『もうむちゃくちゃですな。』
『ほら、あのひと名古屋が嫌いだから…』
『は?1400%の関税で守られていたこんにゃくを増税したら
70%の増税で獲りすぎだ?
いえ、それ計算間違えてますし。』
『大臣、4番に電話ですっ。』
『こんどは誰だ。』
『O渕U子さんですっ。
「群馬出身のこんにゃく娘として
一言いいたい」と。』
『切れっ。』
『はーい、たこ焼きたこ焼き。大阪名物「犬たこ」やでえ。』
『おうっ。「たこ焼き」ひと舟くんなっ。』
『はい、おおきに。500円ね。』
『おいっ。これは5つしかないじゃないか。
前は6つだったのにっ。』
『5つまでは軽減税率の5%なんだけど
6つからは10%なんです。』
『だからなんだよ。』
『5つ、500円のものが5%なら525円。
6つが10%なら660円。』
『…うん?…』
『一個あたりの単価も
105円が110円になるんですよ?』
『あっ。』
『大臣。5番に電話ですっ。』
『こんどは誰だ…』
『レンホーさんです。
「あたしには息子がいるけど、
子育ての費用は軽減されて当然ですよね」
だそうです。』
『なんだよ、その発言小町みたいなしゃべり方。』
『子育てして働いて、あたしってば超偉い。
おむつ代も塾の費用も、息抜きの海外旅行の費用だって
母親は無税が当然ですよね。って』
『名分はもっともだけど、どこに線を引くんだよ?
あいつのいうことはいちいちみんなこの調子だ。』
『「なでしこを見て
2位でもいいかなって思いました。」
だそうです。』
『切れっ。』
では、『今日の一枚。』
こういった懸念があるから
野田総理は軽減税率の導入に慎重である。
もっともこの人が2014年の段階で
引き続き首相であるのか?というと、
大変心許ない。
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