秘密のボタン
ホンダのハイブリッド車、CR-Zが
マイナーチェンジに合わせ、
というニュース。
(レスポンスの記事へのリンク)
『この車は「秘密のボタン」を押すと、
ばおんって急加速するそうです。』
『なんじゃそりゃ?』
『ボタンに反応して、
シフトが切り替わるんですと…』
『マニュアル車だったら、ダブルクラッチして
シフトを落とせばいいだろ?』
『この辺の話、車を運転しない人に
わかりますかね。』
『オートマ車だったら、めいっぱいアクセル
踏み込んだらキックダウンするだろうが。』
『えーと、CR-Zはハイブリッド車だから
このボタンを押すと
全力でモーターが動くらしいです。』
『全力?』
『モーターの出力は、15kwだそうです。』
『…馬力で言えよ…』
『エンジンの出力が88kwで、モーターが15kw
えーと、1kwが1.35馬力くらいだから…』
『めんどくせえ…』
『足すと、140馬力くらいですね。』
『…そんなにたいしたことないな。』
『昔のホンダ車には「チョークレバー」が
あったな。』
『チョークレバー?』
『キャブレターに入る空気を絞って、
混合気を濃くするんだ。
2代目シビックは、CVCCエンジンだったから
冬になると、エンジンがかからなくってさあ』
うわーん、なつかしい。
『チョークってバイクにしかないもんだと、
思ってました。』
『車にもあったけど、オートチョークで
運転手が操作することはなかったよな。』
『ホンダはバイク屋さんだから…』
『ああ…』
『しかし、始動時はともかく走っている時に
チョークレバーを引いたらどうなるんです?』
『エンストする。』
『あ、やったんだ。』
『うんっ。』
『このボタンがモーターを起動させるんだと
して、ひとつ問題があるんです。』
『モーターを全力運転させ続けたら電池は?』
『えーと、「…何度も繰り返すと
バッテリー容量が少なくなって
モーターアシストができなくなる…」
だそうです。』
『一度ボタンを押したらしばらく待たないと
いけないってことか?』
『……』
『……』
『エネルギー充填120パーセントっ。』
『PLUS SPORTモード」発進。
とかいうやつがいそうですね…』
『そういう世代を狙っているのかなあ。
それに、15kw(20馬力)の追加くらいで
そんなに変わるもんか?』
『ステアリングホイールにある
「PLUS SPORTボタン」を押して
アクセルを踏むとまるで「V6 3000cc」の
車のような加速が得られる、んだそうです…』
『ボタン…?』
『こんな奴らしいです。』
さて、どこでしょう
『…わからん…』
『ここらしいです。』
わかるかい?
『だから、わかんねえよ。』
『右下に、人差し指が見えるでしょうっ。』
『し、心霊写真?…』
『違いますよ。指が押しているのが
PLUS SPORTSボタンです。』
『わかんねー。』
『ボタンばっかりですね。』
『上にもいろいろボタンがあるな。』
『それは、「クルーズコントロール」のボタン
みたいですね。』
『高速をのんきに走りたい時に使うボタンと
山道をスポーティに走りたい時のボタンが
ほとんど同じ場所にあるのか。』
『いまは、F1でもシフトチェンジは
ステアリングホイールのボタンで操作する
らしいですから。』
『ヒール・アンド・トゥの練習をしていた
世代からすると信じられないねえ…』
『現代的なスポーツカーって事でしょう。』
『しかし、こんだけボタンがあったら
間違えそうな気がする…』
『あ、こんにちは…』
『あーら、梅子先生。
今日はあなたがお迎え?』
『…はい、たまには保育園のお迎えにも
来ないと…』
『梅ちゃーん。』
『あ、お帰り。じゃあ失礼します。』
『梅子さん。あなたどうせ歩きでしょ?
あたしの車で送って差しあげるわ。』
『ちょっと、竹子さん。出しゃばらないでよ。
あなたの車は国産じゃない。梅子さん、
私、松子のおベンツで送って差し上げても
よろしくてよ?』
『あ、あの、うち先週車を買ったので…』
『まー、梅子のくせに生意気だわ。』
『そうよ、松子、竹子、梅子、と来たら
松竹梅であんたなんか最下等じゃない。
なんていう車を買ったのよっ。』
『えと、あたしはよくわからないんですけど、
信君がスポーツカーが好きで、
CR-Zとかいうのを。』
『竹子さん知ってる?』
『知らないわ、松子さん。』
『なんか変なボタンを押すと
すごいことになっちゃって怖いんですけど…』
『竹子さん知ってる?』
『知らないわ、松子さん。』
『…あの、診療所を開けてきているので、
お先に失礼します』
『ちょっと竹子さん。梅子の車を追うわよ。』
『当然よ松子さん、あんな梅子の車なんか…』
『…じゃあ、失礼します。』
ぎゅろろろろろろろう゛ぁあー
『……』
『……』
『なによあれ…』
『FFのくせに
ホイールスピンして行ったわよ・・・』
では、『今日のボタン。』
1964年『007 ゴールドフィンガー』で
登場したボンドカー、
アストンマーチンDB5には
ボタンで操作して煙幕が出たり、
オイルが撒かれたり、
運転席が射出したりする仕掛けがあった。
日本のアニメも影響を受け
1967年のアニメ、『マッハGOGOGO』では
各種のボタンを押して車が
いろんなパフォーマンスをする、
というのが売りになっている。
この、オープニング映像でも
Aボタンを押して飛び上がる、マッハ号が
描かれている。
って、
そんな解説以前に、この動画懐かしい。
まだ、アニメのコンテンツがなかった時代、
このアニメはたぶん10年以上にわたって、
夕方に、夏休みであれば朝に
再放送され続けていた。
なつかしいなあ。
むかしはこの、オープニングテーマの曲、
すごいかっこいいと思ってたんだけど、
(クリックしてくださいな。)
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コメント
チョークは使いすぎるとバイクが甘やかされるので、あまりひくな、というアドバイスをそのまま信じて21年。
いまだに冬でもチョークなしです。
バイクは今年21才、現役です。
ホンダってすごい。
投稿: あー | 2012年10月 2日 (火) 13時14分
あー さん、ありがとうございます。
私もホンダファンですよ。
最初に乗ったメーカーって
イメージが強いですよね。
でもCVCCの時代、
冬の朝は正直つらかった…です。
ほかのメーk-の車も似たようなもんでしたが
チョークを引かせるってのは
ホンダだけでした。
投稿: natsu | 2012年10月 3日 (水) 00時36分