« その街に住みたいか? | トップページ | 『殿下』の死 »

2012年10月11日 (木)

iPS細胞技術の新事業提案

京都大学の山中教授がiPS細胞の研究でノーベル賞を獲った。


 

で、連日ニュースがこの研究の解説をしてくれるので

私のような門外漢もなんとなくわかったような気になれた。


 

いちおう、Wikipediaの記事のリンクも貼っておくが

そんなアバウトな理解力の土建屋が書いたものだと思って

優しい目で見てやってください。












 

 

 

 

 

 

 

iPS細胞とはなんジャラほい、というと

『全能性』のある細胞なのだという。



 

つまり人間の体細胞を、『受精卵』のように

どんな臓器にでもなれる細胞に戻したものだ、そうだ。


 

人間に限らず動物はSEXして出来た、

たった一個の受精卵からできあがる。


 

生命20億年の進化を十月十日でたどり返すような過程で

受精卵は分化して人間の体を作る。

 

だから、元は同じ受精卵が

脳みそにも目玉にも金玉にもなるのである。













「お前は金玉になるんだ」ということでDNAが動き始めてしまった

細胞の心中やいかに、と思うのだが

さらに残酷なことに、細胞というのは一度分化してしまったら

ほかの臓器にはなれない。



 

細胞核の中にある染色体には

生命の全てのデータが入っているのだが

体細胞として分化してしまうとこれが読み込めなくなる。

 

金玉細胞が青雲の志をもって

「俺は目玉になりたい」と思ったとしても

それは叶わぬ夢なのだ。

 

 

インキンの治療のため3ヶ月包帯をして

それを取ってみたらそこに目玉があった。

ということにはならないのである。

 

 

 

 

 

















べつに金玉を事例にすることはないか。


 

とにかく、金玉細胞は生まれてから死ぬまでずっと金玉で

死んだら隣に新しい金玉細胞が生まれるのである。

 

こういった新陳代謝は、ちゃんと私にもある。

嫁さんがいないんだから、無駄に元気なだけだ。

 

定冠詞を付けて「THE・無駄」と言ってもいいくらいだ。

















えーとなんだっけ。

 

そうそう、山中教授か確立したiPS細胞の理論と技術によって

この体細胞の「全能化」が可能になった。

 

再生医療の鍵になる、というわけです。

病気や怪我によって

体の器官の一部あるいは全部が失われている人がいる。

進行性の病気によって機能の縮退が止められない人がいる。

 

そういう人に、自分の体の細胞を使って

初期化したiPS細胞を作り必要な器官が再生できたら

いうことはない。

 

自分の細胞なんだから拒絶反応はないし

危険な移植手術もいらない。

 

胎盤を使わざるを得ないES細胞と違って倫理的な問題も少ない。












まだ、研究は実用段階の手前らしいのだが

山中教授は、まだ50歳である。

同い年じゃねえかと思うとちょっと泣けてくるが

ぜひとも医療現場で実用出来るようにしていただきたい。

 

しかしながら、

「細胞を変異させて好きな臓器が作れる」ということを聞くと

どうしても、こういうことを考えてしまう。

















生レバー作ってくんねえかな。

 


















以前、冗談でこんな話を書いた。

しかし今回は、若干まじめな話をします。




近い将来、地球では猛烈な『食材獲得競争』が起きる。
その時

『可食部位だけの培養技術』というのがあれば

これはおそらく、ビッグ・ビジネスになるだろう、というお話し。























去年世界の人口が70億を超えた。

私がガキの頃には40億とか45億とか言っていたわけだから

そのペースのすさまじさが知れるだろう。

 

587pxworldpopulation18002100


























国連による世界人口の推計値。

悲観値と楽観値がこれだけ違っていたら

推計の意味はないと思うのだが、最低の値でも

10年後には世界人口は80億を超える。

 

 

 

 

 

まず『量』の確保が問題になる。

手っ取り早い方法は

世界中がベジタリアンになってしまうことだ。

 

牛を飼う羊を飼う豚を飼う。という時には土地が必要だ、

畜舎、放牧地、さらに飼育用飼料としてトウモロコシなんかを

育てないといけない。

 

これらを全てやめて人間用の作物を作ったら

世界から飢餓はなくなる、という。

 

食物連鎖で上のランクの奴のほうがおいしいんだけど

そんなものばっかり食べていたら、まあそうなるよな。

 

もちろん、カロリーについての算数的な足し算の話で

こんなもんにリアリティはない。

しかしまず『量』の話は、ある。
















その一方で、

『質』を求める連中が増えたのも事実だ。

たとえば、今回の尖閣暴動で

中国にある『日式レストラン』がいくつも襲われた。

 

それはそれで許せないのだが、逆に言えば中国でも

寿司や刺身をもりもりと食うようになったのである。















中国に限ったことではないが

流通が未熟で冷蔵の技術がなかった時代

海の魚を食えるのは、本当に沿岸部の人間だけだった。

 

日本でも、海から30kmしか離れていない京都の連中は

この季節になると、醤油で煮染めたニシンを

そばの上にのっけてありがたそうに食う。

 

その距離でも生魚は食えなかったのだ。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中国の内陸部の連中は『草魚』という魚を食った。

鯉の一種らしいのだがべらぼうに大きくなる魚で

2mくらいになる。

 

川魚だし草を食うという不思議な魚なので

独特の匂いがあるらしく日本の中華料理屋では

よほど高級なところでは知らないが

あまり見かけない。












中国人も、本心ではうまいと思っていなかったらしく

『日式料理』が入って寿司や刺身、

海鮮魚のうまさに気がつくと、猛然とこれを食いだした。





 

2010年『クロマグロの数が減っているからワシントン条約の

レッドデータに入れて禁漁にしちゃえ。』という乱暴な提案が

ヨーロッパから出され、あわや日本敗北?

という場面があったのだが、意外にもこれを救ったのが中国。

中国もこの禁漁案に反対し、

さらに札束で頬をひっぱたいてきたアフリカ諸国をまとめて

多数決でこの提案を却下させた。



 

中国としてもマグロが食いたいんでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 










鯨を食うな、マグロを捕るな、といわれて

日本人としては不愉快な限りだ。

 

丑の日の前に『今年はウナギが捕れなくて大変。』

というのがニュースになったが

しかし、マグロやウナギに限らず

海産資源が激減しているのも事実なのだ。


0000masaba


マサバの資源量と

漁獲高の推移 









遠くない将来、

『クロマグロの漁獲割当てをめぐって

日中が対立』というのは

容易に予想される事柄なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









海産資源ばかりではない。

中国では、単に『肉』と書くとそれはキン肉マンか豚肉。

 

牛肉は『ニューロー』といって区別された、

匂いが嫌われたらしい。

 

しかし、吉野家が中国に進出した時は大人気になった。

『ラフな昼飯』ではなく『デートコース』として選ばれたそうだから

奴らも牛肉のうまさに気づいてしまったか?

 

いずれ戦後の日本のように

『朝飯は中華がゆではなくバターとハムとチーズとトースト。』

という時代があの国にも来るのだろう。






















中国ばかりではない。

インドやブラジルなど『人口超大国』が

急成長している。

 

彼等も、トロを霜降り牛を求める時代がやってくる。

インド人の半分はベジタリアンらしいが

半分は肉を食うのだ。

ヒンズー教徒は牛は食わないが羊や豚や鶏は食う。

魚に禁制はないだろう。

 

あのあたりは宗教信条によって『食の禁制』が人によって違い、

食事の注文の際には

『ユー、ベジタリアン?』から始まって、

『チキン、オア、ポーク、オア、マトン?』と味と関係ないところで

非常にめんどくさいらしい。

 

しかし、そのうち彼等も

『おー、チキンプリーズ。ヒナイヂドーリね。』

というように味にこだわるようになるかも知れない。

なにしろあの国は『半分』といっても6億人もいるのだ。








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

量と質の両方を求める時代は

そこまで来ている。

 

たとえば牛一頭の養殖というとこれは大変だが

可食部位、たとえばレバーとか筋肉とかだけを

1kg単位くらいで電子レンジ程度の大きさの機器で培養できれば

そのまま出荷できるし、なにしろ生牛を飼うのに必要な

肥育、運動、衛生、といった一切の手間がいらない。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだある。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

動物の可食部位って

そんなには多くないような気がするのだ。

 

もちろん肉食用に品種改良されたものであれば

牛でも豚でも可食部位は多い。

 

牛の場合、内臓まで『ホルモン』といって食ってしまう。

こんなことをするのは日本人と韓国人くらいだろうと思っていたら

イタリア人も牛の胃袋の煮込みなんてのを作る。

トリッパという日本でいうところのハチノスという部位なのだが

あれをトマトソースで煮込んだ奴はうまかった。

 

かし、そういう部位を入れても

骨格や獣皮、脂肪などを取り除くと

食べられる部分というのは重量の半分、

とまでは言わないが7割は超えないんじゃないだろうか。

 

当然食べられない部分は

『生ゴミ』として廃棄される。

その処理コストを減らすだけでも

社会的な意味はある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









もちろん、今回のiPS細胞がすぐに

人間以外に応用できるわけでもないだろう。

 

仮に『可食部位の再生』が可能になったとしても

それが、味、食感、といった品質の上で

市場の評価に耐えられるようになるには時間がかかるはずだ。

















さらに、敢えてここまで黙って書いてきたのだが

私自身、『食べられる部分だけ培養。』というのは

どうも気持ち悪いというか拒否感がある。

 

『肉を食う』というのは

『命をいただく』ということ。

『いただきます。』という食前の挨拶には

食材への感謝の意味がある。

 

だから、『一個の生命としての養殖』ではなく

『パーツとしての可食部位の培養。』というのは

倫理的に嫌悪感を持つ人がいるだろうな、

ということを承知の上で、ここまで長々と書いてきました。

















しかし、もし可能ならビッグビジネスになる

ということもおそらく確かだろう。 




私はもう生きていないだろうが30年後くらいに

世界は食材の量と質を求めて

えげつない争奪戦に入っていくのは

確実だからだ。 

 

 

 

 

 






まあ、実現するにしても

おそらく巨額な投資が必要だろうから私には関係ないが

『再生可能細胞?』と聞いて

『生レバー作ってよ。』と単純に思ってしまったわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 














では、『今日の一枚。』





 

 

 

 

 

 

 

 

 

受精卵の状態に初期化された細胞が作れる、

というのなら、クローン人間は作り放題じゃないか?

と思ったのだがどうなんだろう。

 

いってみればそういった全能なるiPS細胞を

健康な女性の子宮に着床させたら

生まれてくる子供は、DNAが細胞提供者そっくりになる。

 

この場合SEXじゃないんだから

細胞の提供者の性別は関係ない。

 

悪用しようと思ったら

いくらでも悪用できる技術なのかも知れない。

 

うーん、素直にノーベル賞を祝ってやれよ…


 

 

 

 

 

 

 

 

1996年に生まれたクローン羊『ドリー』

773pxdollyscotland_crop



こいつって

こんな顔してたっけ







で、当時もあまり興味がなかったのだが

画像を引用するに当たってWikipediaをみたら

彼女の名前の由来が書いてあっておかしかった。


 

 

 

 

 

彼女は、乳腺細胞の核を取り出して作られたのだが

その時の飼育員が当時でももう50歳になっていた

アメリカの歌手で女優のドリー・パートンという人のファンで

彼女の巨乳に敬意を表して名付けた、

という。

 

250pxdolly_parton_in_nashville_apri












それほどの巨乳か? 















しかし、こういう冗談は嫌いじゃない。

 

 

 

 

 

にほんブログ村 その他日記ブログへ 

(クリックしてくださいな。) 

 

 

 

 

|

« その街に住みたいか? | トップページ | 『殿下』の死 »

おこられませんように」カテゴリの記事

コメント

That is good that people can receive the mortgage loans moreover, it opens new opportunities.

投稿: Gilmore23Clare | 2012年10月16日 (火) 22時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/453502/47398385

この記事へのトラックバック一覧です: iPS細胞技術の新事業提案:

« その街に住みたいか? | トップページ | 『殿下』の死 »