地球の滅び方
『滅びませんね、地球。』
『まあ、諸説あって、一応23日まで、ということらしいんだが。』
『滅びるのはいいんですけど、問題は
「どんな滅ぼされ方をするか」ですよね?』
『いや、滅びるのはいいのか?』
『でも「地球滅亡」って言うと、
映画、インディペンデンス・デイみたいに
どかんとやられるって思ってるでしょう。』
どかん
『…まあ、こういうイメージがあるよな。』
『わかりませんよ?』
『どういうことよ。』
『だから、こう言う「どかっ」っていうんじゃなくて
擬音でいうと「ぬるっ」とか、「べとっ」とか、
「うわ、くさっ。」とか、そんな
滅ぼされ方かもしれませんよ?』
『…臭いのは嫌だな…』
『でしょ?』
『「ぬるっ」とか「べとっ」ってどんな滅ぼされ方だよ。』
『空から大量の納豆が降ってきて
世界が納豆に溺れる。』
『うわ、三重苦。』
『大体なんで12月22日なんだろうね。』
『冬至だからじゃないですか?』
『あ、じゃあ。今日は銭湯に行くとゆず湯に入れる。』
全力ゆず湯
『冬至は、「太陽が一番弱くなる日」っていうことで
滅亡伝説が多いんです。』
『ふーん。』
『キリスト教会の正伝じゃないですが
「クリスマスは冬至の三日後だからだ。」
という話を読んだことがあります。』
『どういうこと?』
『「太陽が一番弱った日の三日後に救世主が誕生した」
っていう話があったとか。』
『へー、じゃあ今回地球が滅んでも
3日後に救世主が誕生するわけだ…』
『今頃タクラマカン砂漠を3人の博士が歩いてますよ。』
『じゃあ、メキシコの地球滅亡説も、冬至と関係がある、と。』
『多分…』
『……』
『キリストも南半球で生まれていたら
6月にクリスマスだったんでしょうかねえ。』
『大体ユカタン半島なんか、ほとんど赤道直下じゃないのか?』
『…まあ…』
『季節なんか関係ないじゃないか。』
『ノストラダムスは7月でしたしねえ。』
『真夏に滅亡するのは嫌だよなあ。』
『蚊とか出ますしねえ。』
『あ、そういう問題?』
『滅びるにしても適した季節ってあると思いませんか?』
『それを言うなら、スウェーデンのサンタクロースは
ほとんど白夜の中での出勤だ。』
『スウェーデンの人は白夜の時は深夜勤務
なんでしょうか?』
『時間のことはともかく、雪、闇。労働条件は過酷だ。
12月24日深夜のサンタクロースの出勤はILO基準違反だ。』
『はあ、』
『我々サンタ組合は、
ただちに「サンタ権スト」を行うっ。』
『サンタ権スト?』
『夜にはプレゼントを運ばないのさ。
日本の家に煙突なんかないだろう。』
『じゃあ、どうするんです?』
『おとうさんが配る。』
『サンタに見えないでしょ?』
『「ごめんねえ。本職のサンタさんがお休みで…」。』
『微妙に通じそうないいわけではありますね。』
『あるいは、街で唯一煙突がある銭湯で、
子供たちにプレゼントを配る。』
『銭湯?』
『そのあとでゆず湯に入ってもらって
なんきんのケーキを食べてもらったら
完璧じゃないかあ。』
『あ、それはいいですねえ。』
『今日くらい地球滅亡なんか忘れようぜ。』
では『今日の一枚。』
「なんきん」というのは関西弁でかぼちゃのこと
「いも、たこ、なんきん。」というのは
関西の女の人の好物の代表。
何故か冬至には、これを煮たやつを食べます。
おいしい。
カンボジアじゃなくて中国から渡ってきたのかしら。
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