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2013年2月21日 (木)

電話帳の日

2月20日は世界初の『電話帳』がアメリカのコネチカット州で

発行された日。今から135年前、1878年のことだ。

 

  

 

昨年の6月、これの11月号の『原本』がオークションに掛けられ

17万5000ドル(今、円安だから1600万円くらいか?)

で落札された。(ITmediaニュースの記事へのリンク)

 

 

        

 

 

ちなみにこんなの。

  

0000000000telephone_3      

        

Terephone directory

nov.1878

 

 

 

  

コネチカット州内の電話契約者391人の氏名と電話番号、

そして、

『相手が電話に出たら、ハローと言おう。』

『用件を喋り終わったら、「ザッツ・オール」と言おう。』

といった『電話のマナー』が書いてあるそうな。

 

 

         

なんとなく笑えないのは、

1980年頃に留守番電話が登場した時、私なんかも

用件が言えずにそのまま電話を切ったりしていたからだ。

  

135年前のアメリカ人も、電話をかける時や

受ける時に緊張していたんだな、と思う。

                 

人間っていうのは、国が違っても

100年経ってもあんまり変わらないらしい。

 

 

 

 

 

 

  

しかし、1878年(明治11年)というのは破格に早い。

グラハム・ベルが電話の特許を取ったのが

1876年だから、たったの2年後だ。

 

 

  

その頃の日本には、市内電話もなかった。

 

 

          

以前も書いたが、この時代の電話は交換手を通して

つないでもらうので、

番号案内としての意味はほとんどなかっただろう。

  

加入者もごく少数の金持ちだったはずで

『○○町のだれそれさんにつないでくれ。』で

十分に通じたはずである。

           

そもそも400人足らずの電話帳では

『お、お姉さん、パンツ何色?』

なんていう電話を架けたい人は困ってしまう。


















まあ、『電話をかけるときはハローと言おう。』みたいな

ことが書いてあるあたり、

番号案内、というよりは『電話加入の啓蒙活動』

だったのだろうな。

  

最初から官営で建設された日本の電話と違って、

アメリカでは民営の電話会社が乱立したそうだから

それぞれの電話会社の宣伝でもあったのだろう。

 

  

この時代、いかにアメリカとは言え

電話の加入権を持っていたのはよほどの金持ちである。

ちなみに日本で、固定電話の一般サービスが始まったのは

この電話帳の12年後の1890年。

           

東京と横浜で始まり、それぞれの加入者数は

東京155、横浜42であった。








両方合わせてもコネチカットに負けてる。






それなのに、

名誉ある電話番号『東京1番』は、東京府庁だったそうである。

役所も含めて、その数だったのだ。











実際、今でこそ犬もガキもケータイを持っているが

ほんの30年前くらいまで、電話というのは

加入するだけで大金がかかった。

  

電話加入金と言って8万円くらいとった。

そのまた大昔には、電話債権と言って

やっぱり10万円くらいとった。

              

『電話の敷設普及のため』というのが

大義名分だったのだが 

それでも、昭和40年代まで、『順番待ち』ということで

今よりもはるかに偉そうにしていた電電公社の小役人に

『お宅の地区の工事の予定は、しばらくありませんねえ。』

とか言われて、にえええええ

憎たらしい。





戦後になって、ベビーブームの時代になると

電話加入者の圧力が、一気に

電電公社のキャパを超えたらしい。

  

あ、そうそう。

1987年まで、電話事業は電電公社(1981年からはNTT)の

一社独占だったんですよ。





























しかし、電話が普及すると

電話帳が意味を持ってくる。

  

我が家にも怪しげな電話がかかってくる。

曰く『○○という儲け話があるんですが。』

といったものばかりで、当時は黒電話で

ナンバーディスプレイも着信拒否もできないから

あー、めんどくせえ。





これで、

『どうやってこの番号をお知りになったんですか?』

とか訊いても、

『電話帳から無作為に選んでかけさせていただいております。』

と、ナニワ金融道のようなことを言われてしまう。












職業別電話帳が、電話帳というよりも

広告をあつめたホットペッパーのようになっていくのも

この頃である。

  

いま、我が家の固定電話はNTTではないので電話帳はこないが、

昔、まるっきり伝手がない時代に協力業者さんを探そうか、

という時に電話帳を紐解くと、

やっぱりでかでかと広告を出している会社に目がいってしまう。

            

なんだか、会社名と番号だけ、というのはどうなんだ?

やる気あるのか?

という気がしてしまうのである。
















友人が大学卒業後数年で自分の事務所を立ち上げる

という時も電話帳に広告を出していた。






結構な金額だったそうだ、

というのを覚えている。







資力があるから広告が打てるわけで、

長年続けられれば信用になるだろう。

  

逆に電話帳にデカデカと広告を打つのは

新進の業者か、過当競争の業界なのか

どちらかだ、ともいえる。

 

           

整形外科の広告って、なんであんなに多いんだろう。




















そうそう、無作為な勧誘による迷惑電話を防止するため

NTTは加入者に対して、

『電話帳に掲載するかどうか』を聞くようになった。

           

いや、聞くこと自体はかなり昔からあったような気がするが

掲載を拒否する人が増えた。






いまは104の番号案内を使う人は、あまりいなと思うが

昔は、この番号に架けて

『○○町の○○さんの番号を教えてくれ。』あるいは

『○○という番号の○○さんの住所を教えてくれ。』

と聞くと無料で教えてくれた。

  

昔はオペレーターの女の人が電話帳をパラパラめくって

教えてくれていたが、電話帳の内容の電子化が進んだらしく

『ぱらららららっ』という、とてつもないスピードで

キーボードを打ち込んで教えてくれる。

  

私はメモ帳を持ち歩かないので

一緒に仕事をしている会社の電話番号さえ、

忘れてしまうことがあり、

番号案内が無料だった時分には重宝した。








電話普及のための電電公社のサービスだったのだが

キャッチセールスや怪しげな金融屋の温床になり

1990年から有料化された。

(NTT西日本 104)

           

料金も最初は1案内10円とかだったのだが

どんどん値上がりして、一時期は100円になった。

  

さらに個人のお客さんの仕事が

入るようになったりするのはありがたいのだが、

その人がNTTではない、

あるいは、NTTでも電話帳への掲載を拒否していると、

案内してもらえない。

 

 

大変困った時代である。 








最近は多少値下がりしたらしいが、逆に夜間は値上がりして

深夜に番号案内を受けようと思ったら150円もかかる。

  

これでは、気に入った女性のあとをつけ、

住所は突き止めたが、番号がわからない。 

『お、お姉さん、パンツ何色?』

なんていう電話をかけたい人は困ってしまう。

  

本当に困った時代である。
















しかしまあ、電話帳なんてもう使わないね。

社会的な使命は終わったのだろうか。

まだなんか、ありそうな気はするが…

    

あ、ちなみに弊社の広告ものってません。

 

            

そもそもNTTじゃないしな。




















では、『今日の良純。』












『そんなときはタウンページですよ。』でお馴染みの、

石原良純のタウンページのCM。

           

悔しいけどちょっと笑った。

 

 

(見られない場合はこちら)

 

http://youtu.be/Fe4Oev2P0AE













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コメント

未だにNTTから電話帳が配られます
近所のかたがた、ほとんどが廃棄しているようです
凄い費用が無駄になっているのですね

10年前に越して来た時、加入権が安いために
KDDIで電話を引きました
直後に10万件以上の個人情報漏えいがありましたが
詫び状1通だけで、同社は責任を取らなかったために
NTTに戻しました

NTTに何かを依頼すると25%の確率で伝達ミスをします
責任者の某氏も嘆いておりました

投稿: FREUDE | 2013年2月21日 (木) 21時40分

FREUDEさんありがとうございます。
まあ、個人情報の塊ですよね。
それを玄関先に
無造作に置いていくんだから、
日本ってば、いい国です。
NTTにたのむと、伝達ミスをする?
何があったんですか?

投稿: natsu | 2013年2月25日 (月) 02時49分

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