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2013年2月26日 (火)

二・二六事件と高橋是清とアベノミクス

『待合に行って芸者遊びをする。風紀道徳からは問題だが

その金は料理人の給料になり、材料の代価や、

運搬人、商人の稼ぎになり、農民、漁民らの懐を潤す。

その人が待合に行くのをやめて節約すれば貯蓄ができ

銀行預金が増えるだろうが、それでおしまい。

待合で使えば、二十倍、三十倍にもなって働く。』






これは、世界恐慌が起こった1929年に

高橋是清が語ったという言葉。































まるで、アベノミストじゃないか。





 

と思うかどうかはともかく、

昔からこんなことを言う人はいた、ということだ。

いまさら珍しくもない。






 

世界恐慌、というのは第一次大戦時のアメリカから始まった

株と土地バブルの極端な反動不況。



 

当時の日本は、第一次大戦の恩恵を受けたことでは

アメリカと同じだったが、後始末に失敗した。


 

経済規模ではるかに小さい日本で反動不況が起こったのは

アメリカよりもずっと早くて1920年。

うろたえた日本銀行と大蔵省は、特別融資や震災手形という

借金手形を切りまくって国家予算をはるかに上回る金を流す。





 

しかも片岡大蔵大臣が帝国議会で 

 

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『渡辺銀行が危ないらしいよ』


 

 

 

 

なんて言っちゃったもんだから、

取り付け騒ぎが起こる。 



 

何の罪もない東京渡辺銀行は跡形もなく潰れ、

ほかの銀行でも騒動が起きる。

この時、片岡に代わって蔵相になったのが高橋だったのだが

混乱の収集のために日銀に慌てて紙幣を刷らせる。




しかし、あんまり慌てたものだから

もう、裏なんか刷ってる暇はない、ということで

裏が真っ白な二百園紙幣を発行する。














 

1929年に大蔵大臣となった井上準之助

こういった混乱の収拾のために緊縮財政を取る。


 

具体的には『金解禁』と円切り上げ。

1971年のニクソンショックまで世界の紙幣は

金と代えられる、ということで価値を担保していた。

そりゃそうだ。ただの紙だもん。

なんか裏付けが欲しい。



 

世界大戦で、一時的に停止していたこの体制を

先進国はすでに元に戻していた。

だから、日本も戻そう。と。





 

日露戦争で外国から借りた債権の償還期限が迫っており、

どうせ返せないから

また借金しないといけないんだけど

グローバルスタンダードになっていないと

次の借金の利率が上がるぞ。と




 

なんか、最近もギリシアあたりで聞くような理由によって

金を解禁したんだが

ちょうどその年にアメリカで暗黒の木曜日が起きる。





 

世界中が保護貿易に入って、通貨切り下げに入って

輸出は絶望、日本は昭和恐慌になった。

凶作も重なって東北ではこんな看板が村役場に出る。












  

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娘身売りの場合は

当相談所へお出でください。

 

 

 

 

 

 

ここで1931年に蔵相として返り咲いたのが高橋是清。





 

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5回も大蔵大臣をやったのは

ぼくだけさ。 

 

 

 

 

  

高橋は、日本国内に現金がないこのデフレ状態を

紙幣の増刷で賄おうとした。


 

まず再び金の交換を停止して、

つまり金の保有量に縛られないようにして、

国債を日銀に無制限に買わせて紙幣を発行する。

これで、15億だった国家予算を2年間で1.5倍の22億にした。


 

そして、その半分を軍に与えた。

軍事費は、高橋が蔵相となる前年の4億4千万から

倍以上の10億4千万円になっている。

     

     

  

政友会というのは軍に近い政党だった。









    

 

        



 

もっとも、軍隊というのは当時の日本では最大の組織で、

そこへの投資は波及効果が大きかった。
       

       

       

      

         
 

海軍は、ワシントン軍縮条約による

『ネーバルホリディ』だったが、それでも鉄と機械の塊であり、

陸軍も機械化を進めていた。

航空機では、陸軍の方が海軍よりも優秀な例が少なくない。
       
       
       
 

高橋のリフレーション政策は成功したように見えた。

ところが大量の紙幣増刷はインフレを招き

高橋が蔵相だった4年半で物価は5割近く高騰する。

      

     
      
 

『さすがにまずいか?』と

軍事費だけじゃないんだけど予算を圧縮しようとしたら

二・二六事件で殺された。

    

     
    

     
      

享年71。

    


     


    

     

    

     


    

    

     

月26日は二・二六事件の日です。

      
     
 

こんな簡単な括り方をしたら

全国の『高橋是清ファン』から怒られそうだが

『アベノミクス万歳』みたいな風潮を見ていると

例によってへそが曲がったわけです。

      
     
     
      

 

        
 

経済って難しいんですなあ。
     

          
 

まあ、暗殺したりしないから、

うまくやってくださいよ。
      

 

 

       
 

とりあえず仕事ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、『今日の一枚。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    
 

取り付け騒ぎにうろたえた日銀が

急遽発行した『裏白』二百円札

 

           0000000000000urashiro_3    

 

 

 

裏面の印刷が本当にない。

    

 

 

 

 

 

ほとんどが回収されて、

今、古銭屋で買おうと思えば、1枚数百万円するそうです。

 

       
 

だから偽造すんなよ。

 

      
  

こんな解像度の低い画像から偽造しようとする奴は

いないと思うが、わたしゃ関係ないからね。 

 

 

 

 

       

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