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2013年2月 9日 (土)

逆噴射の日

2月9日は『日航350便墜落事故』の日。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今から31年前、昭和57年(1982年)のこの日、

羽田に着陸する日航機が滑走路の直前で失速、墜落した。

 

 

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死者24名

負傷者149名

 

 

 

 

原因は墜落直前、

機長が行った『逆噴射』という異常な操作。

副操縦士が叫んだ、『キャプテン、やめてください。』

というセリフは『逆噴射』とともに、この年の流行語になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、事故の最終報告書がこちら。

(国交省 航空事故調査報告書)

                 

これの「7.日本航空所属  DC-8-61型 JA8061東京国際空港」

というのがこの事故のレポートなんですが

膨大なレポートをそのままスキャンしやがって

7部に分割してあるんだけど、それでも

一つ一つが4.5MBとか、5.7MBとか

『お前、読ませるつもりないだろう』

としか思えない非常識な容量なので、

事故の実況の部分だけ、画像でも載せておきます。

 

 

2013y02m09d_150302183_2    

 

 

 

 

 

 

 

 2013y02m09d_150338360

 

「認定した事実」

(クリックで大きくなります)

 

 

 

 

2013y02m09d_150453942    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

役所には、こんな書類を

一日中スキャナーにかけたりしているだけの人がいて

俺より給料もらってるんだろうなあ。

 

 

くすん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、

  

 

機長の奇行の理由は、『重度の精神分裂症』であったと

当時の報道は伝えている。

いまは「統合失調症」というが、当時の表現は残酷ですな。

            

機長は、『心身症』でも治療を受けており

この言葉も流行語になった。

 

 

 

 

  

事故当時35歳だったK機長は、昭和44年に日航に入社。

事故3年前の54年に「キャプテンの社内資格」をとっている。

                

昭和51年に関連会社に出向しているのだが

その頃から精神の安定を欠くようになり、

奇行が見られるようになった。とある。

  

 

2013y02m09d_153859318    

 

 

機長が壊れていく様子

(クリックで大きくしてください)

 

 

 

  

その後、日航に戻って国際線のキャプテン(機長)になるが

心身の不調を訴えて、半年で休養。

その後、治療を受けながら国内線のコーパイロット(副操縦士)

として勤め、事故の3か月前にキャプテンに復帰。

               

2ヶ月半、通常のローテーションで勤務をしていたが、

昭和57年の今日、福岡へのフライトの復路で

事故を起こした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

さて、長々と『過去の人』の個人史を書いてきたのには

もちろん理由がある。

 

 

 

 

 

仕事で『壊れる』ってのが、

人ごとではない気がするからだ。

 

 

  

 

このARAIC(事故調査委)の最終報告書では、

もちろん、そんなことについて明記していない。

                  

『事故の背景についての報告書』なんだから、あくまでも主題は

『この人の病気に対して、日航はどんな対応をしたのか。』

ということであり、もうひとつは、

『なんでこんなキチ○イ乗せたんや。』

ということだ。

 

 

 

 

 

しかし一読した感想としては、機長に対して好意的だと思う。

            

『出向や国際線勤務で大変だったね。』

『国内線に復帰しても機長資格があるのにコーパイ扱い

じゃ辛いよなあ。』という 

そういう表現や証言が随所に出てくる。

        

 

つまりこの人の病気は、

本人に先天的な原因があったものではなく

『会社が作った』と。

 

 

  

過酷な環境がストレスになった、と。

はっきりと、そうは表現していないが

そういうニュアンスを感じる。

 

 

 

 

 

 

 

『そうかなあ。』とも思うし、

『そうかなあとも思う。

       

世の中にはすちゃらかちゃんに元気な人がいる。

叩こうが、沢庵石を100個積むような圧力を加えようが

らりほうに明るくて困ってしまう人がいる。

                

そして、私自身のことを思っても

ストレスに対する強弱、というのは

相当程度、個性だと思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日航の対応に対しては、

通院させたり休暇をとらせたり藤原鎌足

「自社のマニュアル」に沿って対応したことを認めつつも、

所詮それだけだった」というニュアンスが伝わる。

 

 

 

国際線乗務時代に体調の異状から

フライトスケジュールの変更を求めた機長に対して上司が、

『スケジュールのことは別に考えるから、

(ローテーションの中で)休養を取りなさい』と答えた、とか

                

コーパイから、キャプテンに復帰するときの社内の査定会議で

『病状は良くなっている、ちょっと無口になっちゃったけど

技術的には十分だから復帰させてよかろう。』

という報告書がそのまま通った、

なんていうエピソードが書いてある。

 

 

 

 

 

ただし、この事故調査委のレポートは、繰り返すけれど

『犯人の特定や断罪。』が目的ではなく、

『事故の背景を明らかにして再発防止を図る。』ものなので

恐ろしく重たくて読みづらいこのレポートを読んでも

「悪いんは、お前や-っ」といったことは

一切書いていない。

 

 

  

でもニュアンスは伝わる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この人は事故後に逮捕されるのだが結局は

『病気である。』として不起訴になった。

刑事事件としては、それでおしまい。

  

民事訴訟が起こされたかどうか、

賠償金を支払ったかどうかは知らない。

              

会社的には、本人の非行ではないから

懲戒解雇になることもなく、しばらく在籍したそうである。

といっても出社はできなかっただろうから

有給を消化して退社、といった具合だったんだろう。

  

 

 

その後の消息は知らない。        

存命であれば66歳である。

 

 

しかし、35歳で少なくとも社会的には

人生が終わってしまったわけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

もっとも、こんな話、

犠牲者の遺族からしたら腹立たしいだけだろうが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

では、『今日の一枚。』

 

 

 

 

 

 

 

この機長が罹っていた『心身症』とは何か、というと、

文字通り『心のストレスが体に現れちゃう』

という病気である。

 

  

例えば『円形脱毛症』

 

 

 

去年の衆院選で500円ハゲを作ってまで

走り回ったのに落選した山本太郎候補 

 

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ハゲを隠さず

敗戦の弁を語る山本候補

太ったね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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はい、まだ本調子じゃないですね。

 

 

 

 

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そんな時代もあったよね」カテゴリの記事

コメント

私は壊れて6年ほど経ちます
金ができると、どっかに行き撮影しておりますが
これが写真ではなく俳句であれば
種田山頭火であります

お互い、社会の片隅にしがみついていきましょう^^

投稿: FREUDE | 2013年2月11日 (月) 09時07分

FREUDEさん、ありがとうございます。
そうか、旅行に出るっていうのは素晴らしい解決法ですね。でも、それができないんだよなー。おかねもないし…

投稿: natsu | 2013年2月16日 (土) 23時23分

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