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2013年3月12日 (火)

縮小社会のモデルを東北に

東日本大震災から2年。 

TVでも新聞でも復興は進んでいるのか?

といった特集が組まれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

わかりやすい指標として『人口』というのがある。

しかしこれもなかなか厳しそうだ。 

       

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(クリックで大きくなります。)

 

 

 

 

     

地震発生後2年間の人口動態。

人口増加傾向にあった宮城県が一転、転出過多となり

千葉埼玉神奈川東京といった、激甚被災地とは言い難い

場所からも転出の傾向が強い。

 

 

 

 

 

 

 

 

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(クリックで大きくなります。)

 

 

 

 

 

 

 

太線が三県合計。

地震前でも震災前4年間ほどは毎年1万人くらいの人口を

減らしてきた。

全体で見ると分かりにくいが年によって、地方によっては

5パーセント以上、というところがごろごろある。

 

 

 

震災前平成21年の人口動態調査(厚労省)

2013y03m12d_140214790      

被災三県の人口動態。

(クリックで大きくなりますよ。)

 

 

震災前のこの時点でも、宮城県の0.8%減を始め

岩手、福島では4%の自然減がある。

  

俗に『東北被災三県』と呼ばれる福島、岩手、宮城の人口推移。

さすがに大震災の時の人口減は急激だが

被災三県のうちで最大の被災者数を数えたのは

宮城県で死者行方不明者1万有余人。

これは、ほぼ統計に顕われている。

   

それ以上に減少しているのは福島県で

原発の影響もあるが、

望まずにその土地を離れざるを得なかった。

社会がそれを強制した、という意味で

社会減と呼ばれる。

    

県名 死者数
A
行方不明者数
B
死者+行方不明者数
A+B=C
2010国調人口
D
死者+行方不明者数/人口
C/D
北海道 1 0 1 5,507,456 0.00%
青森県 3 1 4 1,373,164 0.00%
岩手県 4,673 1,151 5,824 1,330,530 0.44%
宮城県 9,536 1,302 10,838 2,347,975 0.46%
山形県 2 0 2 1,168,789 0.00%
福島県 1,606 211 1,817 2,028,752 0.09%
東京都 7 0 7 13,161,751 0.00%
茨城県 24 1 25 2,968,865 0.00%
栃木県 4 0 4 2,007,014 0.00%
群馬県 1 0 1 2,008,170 0.00%
千葉県 21 2 23 6,217,119 0.00%
神奈川県 4 0 4 9,049,500 0.00%
合  計 15,882 2,668 18,550

※参考:阪神・淡路大震災時の兵庫

 

 

地震による自然減。 

 

       

で、それよりも注目して欲しいの二番目のグラフ。

  

東北三県は、昭和30-40年代

べらぼうな人口流出が続いているのだ。

最近でこそ多少平衡してきたがそれでも

毎年、数%の人口流出が続いてきた。

          

震災がなくても

基調としては過疎傾向だったわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでもう、『結論』を言ってしまおう。 

          

東北は人口を取り戻せない。 

人口の上での『復旧』はないのだ。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

まず、これが厳然たる事実じゃないか?

   

阪神大震災で、150万神戸市は4500人の死者を出した。

しかし転出者を含めた社会減は10万人に及んだ。 

神戸市は人口でこれを回復するのに10年かかっている。

   

東北の人口が復旧しないのにはいろんな理由がある。

諸般の理由によって高台移転も進まない。

高台移転の造成の費用だけは出るにしても手続きが

死ぬほどめんどくさい。

何より、海を離れては産業が立ちいかない。

三陸は漁業の街だ。

  

 

そもそも日本人自体が減っている。

ボランティアは佃煮にするくらいやってくるが

彼らが、そこで根ざして子供を育てよう、とは

思わない。

  

 

もちろん原発の問題もある。

立ち入り禁止区域とかにされたために

住民はともかく役所でさえ、埼玉県に移転して

なんだか亡命政府のようになっている町もある。

(福島県双葉町公式HP)

 

 

 

 

 

 

神戸だから、東北だから、という言い方はしたくないが

東北三県は震災前から人口減少の傾向にあった。

  

そして、10年後

めでたく人口を回復した神戸市が

等しく復興・復旧したのか、

というととんでもない。

  

人口が増えたのは六甲山系の北側、北区、西区。

確かに六甲山を超えると、

普通に焼肉屋があいておりパチンコ屋があいており

『なんだ、ここは。夢の国か?』と

思ったもんである。

 

 

 

そのほか、企業や公営住宅が老朽住宅を改築したため

今私がいる東灘区などは猛烈な勢いでマンションが建った。

         

今時徒歩10分の範囲に3つも小学校があって

それが仮設教室を建てている、

なんていう光景はなかなかない。

  

 

もっともその光景も、せいぜいあと3年だが。

       

 

対して長田区、兵庫区などは人口が増えない。

新長田1番街など、区画整理して鉄人まで建てた。

なかなかの決断だと思うが客は来ない。

鉄人建立後に何回かいったことがあるのだが

愛想の悪いおっさんが集会所らしきところに陣取り

『よそもんは許さん。』という態度で外来者に接していた。

          

 

あいつ殺せ、と思うのだが、そう思うのも気の毒なくらいに

客はいなかったがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、東北だ。

  

関東大震災でも東京市が大阪市よりも下回ってしまった

人口を取り戻すのには5年かかった。

神戸で10年。

      

そして、東北は人口の回復が無理だろう。

   

ほおっておいても年率5%で人口が減少するのだとしたら

100万都市は3年で14万の人口を失う。

ここ2年の人口減少のきっかけは確かに

震災だったかもしれないが、

潜在的な『流出予定者』が肩を押されたのかもしれない。

  

 

 

 

もう、『人口縮小』を前提に

社会モデルを作っても

いいのではないか?

  

 

 

 

もちろん、街は徒歩圏。

車なんか使わない範囲に病院があり保育園が有り

役所があり、買い物もできる。

近距離だから宅配も気軽。

誠にコンパクトだ。

      

産業にしても、アラブの大富豪と

仕手戦をやるようなことはないんだから

ちまちまちまクロマグロとか育てたらいい。

うなぎもいいな。フグもいい。

フォアグラ、カナール、トリュフ、チョウザメ、

レタス、チッコリ、ルッコラ、そしてスパイス。

単価が高ければ養殖産業は既に市場に耐える。

  

もちろん、目前の海の豊穣をほおっておくいわれはない。

たくさん獲って東京へ送ってしまえ。

変に手をかけたり。漁業権者の取り分に配慮して

妙な市場なんか立てるから時間と人手がかかる。

  

 

ネットで直販して

速攻で、東京まで運んでしまえ。

 

 

 

 

 

 

  

人がいない。 

手間はかけられない。

  

 

という大前提に立たないと、何も進まないし

いずれ石碑だけ残して奥尻島のように

消えてしまうんじゃないか?

        

仮に地震がなくとも、あんたたち過疎地だったんだから。

  

逆手に取らないと、負け越すぜ。

今はまだ金だけはあるんだ。

        

ひも付きの金かもしれないが

紐をたぐれば政治家が釣れる。

  

小沢さんとこの連中なんか、

今だけは

よく働いてくれるような気がするね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

では、『今日の、中村聡子』 

 

 

 

 

 

 

 

今から半年前に開かれた『脱原発・パネルディスカッション。』

議論の大半はどこかで聞いたような鼻くそな内容なのだが

新鮮なのが、市民団体の顔役、中村聡子さん。

  

放射能が怖くて千葉から兵庫県に引っ越した来たんだけど

近所の廃校にメガソーラーの建設計画があって

なぜか大反対している。

             

原発は嫌だ、なのは主張として認めるとしても。

ソーラー発電も嫌だ。

少なくともうちのとなりじゃ、眩しいじゃない。

という神経はなんなのだろう。

 

 

 

 

  

『ソーラー発電なんて、砂漠ならともかく

四季のある日本じゃ無駄よ。反射光が眩しいし

そもそも、どうしてうちの近所に。』

という、脳みそをぐじゅぐじゅってしてやりたい思考経路。

(26分58秒あたりから)

 

    

原発がダメ、なのはわからなくもないが

ソーラー発電もうちの近所じゃダメ、となると

君の味方は地球にいないだろうな。

  

だから我慢しろ、と言うつもりはない

主張すべきはしたらいい。 

でもそれはせめて日本語でしゃべってくれ。

 

  

なに言ってんだ?お前。

ごめん、君の日本語、

全く理解できない。

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

東北での人材は豊富で、
近年は製造業が海外依存以外に東北でも展開されてきました
震災でのしわ寄せが全国に波及しているようです

中央に比べて安い賃金で雇用し、
土地や水が潤沢に供給できる都合の良さが
仇となったようです

宮城県漁連としては南に操業できず、
関東では放射能汚染を懸念します
さりとて関西では、東北の魚種を食べる文化が乏しい現状、
こうやって食文化が変わっていくのでしょうね

投稿: FREUDE | 2013年3月12日 (火) 08時02分

私の住む島も、ついこの間まで
市の計画に沿った架空のプランニングに
夢を抱いてきました。
結果、大きなビルはほとんどテナントがなくなり、ゴーストビルになっています。
そろそろ実際の人口に合わせた
街作りを考えようよ、ということになっています。

投稿: takae h(fullpot) | 2013年3月12日 (火) 22時21分

FREUDEさん、ありがとうございます。
 
東北が人材も海の幸も山の幸も
豊かでも、それを生かせないで
人が流出していくのを見るのは
悲しいです。
 
東北の魚って西日本とそんなに違うんですか
ホヤくらいしか知らない。
なるべく食べてみることにします。
 
 
takae hさん、ありがとうございます。
 
そうですか、あの島もそうなってますか。
『シャッター商店街』が日本中で
問題になっていますが
解決方法はひとつだけ。
 
『シャッターを開けたらいいんです。』
 
店子が高齢化して店を続けられない。
賃借権を売りたがらない。
家主や地主が知らない店子を嫌がる。
営業権の安売りはしたくない。
 
そんなことの繰り返しだから
シャッターが下りていくんです。
そういう権利関係を一つずつ解きほぐして、新しく店子を入れるしかないんでしょう。
 
興味のあるテーマなんで調べてみます。
 
返事が遅れてすいません。

投稿: natsu | 2013年3月19日 (火) 00時47分

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