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2013年4月15日 (月)

聖徳太子は二人いた

来年度から使うことができる、高校の歴史教科書の中に

『聖徳太子は実在したか』というコラムが載ることになった。

これが話題になっている。という記事。

(毎日新聞へのリンク)







ただ、この毎日の文章の筆者は

こういう『歴然たる史実』が教科書に載るのが遅すぎる、

と言いたいらしい。







聖徳太子の一万円札や十七条憲法の世代としては

受け入れがたいだろうが「聖徳太子=架空の人物」

というのは合理的で、既に学会の多数意見だ。

情緒で考えるな、と。










そうかなあ?














『本日は、実在を疑われている歴史上の人物の皆さんに

お集まりいただいて対談していただきます。』



『題して…』



『お前は、いたのかいないのか?』

        
『いきなり怒られそうな番組タイトルですが。』


『では、みなさんに自己紹介していただきましょう。』









『武蔵坊弁慶です。』

『ウィリアム・テルです。』

『卑弥呼じゃ。』

『聖徳太子1号です。』

『2号です。』












『突っ込みたい所は色々ありますが…』

          

『お一人ずつお話を伺いましょう。まずは弁慶さん。』

        
『はい。』

          

『あなたは、大人の男のくせに京の五条の橋で

元服前の牛若丸こと後の義経に

「その太刀をよこせ」と絡んだそうですね。』

  

『だってあと一本で1000本の大願成就だったし。』

                

『しかも、ここと思えばまたあちら、燕のような早業に

鬼の弁慶のくせに負けて、謝っちゃって

家臣になるんですよね。』

   

『だけどあいつ、持ってた扇を投げつけて

橋の欄干から来い来い来いって挑発するんですよ?

超生意気だと思いませんか?』

   

『挑発に乗らなければよかったのに…

平泉で立往生して、矢ぶすまになって死んじゃうんだから。』

   

『ううう…』

               

『涙目になってますよっ。』 

   

『…うわあああん…』

                  

『弁慶の泣き所だあっ。』 

 

 





















『さて、弁慶さんが泣いちゃいましたので

次の方の話をお伺いしましょう。』

                

『ウィリアム・テルさん、日本ではあなたのことを

「息子の頭の上のリンゴを矢で射抜いたひどい親父」と

思っている人が多いと思うんですが…』

   

『オー、ソレハヒドイ誤解デース。』

               

『じゃあ、一体何があったんです?』

   

『私ノ街、神聖ローマ帝国ノ領土デシタネー。』

             

『はあ…』

   

ヘルマン・ゲスラーッテ代官ガヒドイ男デ、

広場二掲ゲタ自分ノ帽子ノ前ヲ通ルトキハオジギシロッテ

命令シタンデスネー。』

 

 

『デスラー?』

   

000000000000000dethler                 

久しぶりだね…

ウィリアム・テルくん 

 

 

    

『広場ヲ通ラナイト、ドコニモイケマセンネー。

私オジギシナイカラ捕マリマシタ。ソウシタラ…』

 

 

000000000000000dethler_2                

息子の頭の上のリンゴを射抜きたまえ

そうすれば許してやろう… 

 

 

  

『私、一発デ射抜キマシタネー。』

 

 

000000000000000dethler_3                

き、貴様ッ。

なぜ二本目の矢を持っているっ

やめろっ。弩のハンドルを回すなっ 

 

 

 

 

 

441pxwilhelm_tell_denkmal_altdorf_2                   

 

 

 

『エネルギー充填120%ッ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Picswiss_ur2507_2           

 

 

 

ぐわあっ…

 

 

 

   

『この後、スイスの人達は立ち上がって独立を獲得しました。

私のことをこんなふうに書くとあなた、

スイスの人が黙ってないですよっ。』

   

『うわわわわ…』

                   

『急にカタカナでしゃべるのをやめないでくださいっ。』

















『あーびっくりした。』

              

『では次の方にお話をお伺って参りましょう。

卑弥子さん、お待たせしました。』

   

『………』

              

『寝ちゃったかな?』

              

『トランス状態に入ってるんじゃないか。』

   

『だいたいこの人何をやったんですか?』

                

『占いで国を運営してたんじゃない?』

   

『…ふああ。』

                 

『あ、やっぱり寝てた。』

   

『おおお、見えるぞ。』

                  

『あ、鬼道の結果が出ますっ。』

   

『スクラムは崩れ…風が舞って…吹き溜まりの…陶片追放。

金の流れ…地の軋み……この国は沈むぞ……』

                      

『ぶん殴ってやりましょうか、この婆ぁ。』

     

『まあまあ…』


















『じゃあ、最後に聖徳太子さん。』

                

『あなたがいなかったんじゃないか、ってことが

教科書に書かれるんです。』

  

『その教科書が根拠にしている、大山誠一の本にしても

厩戸王としての私の存在は否定していません。』

                

『お、答えに淀みがない。』

   

『Wikipedia丸写しですが。』

                 

『さすがに10人の質問を同時に聞き分ける男…』

   

『じゃあ…』

                 

『あなたが存在したっていう証拠はあるんですか?』

『十七条憲法は後世の創作じゃないんですか?』

『今ある法隆寺は、あなたの時代よりも後でしょう。』

『修学旅行の時に「夢殿で太子は瞑想していた」って

聞きましたけど嘘ですよね。』

『兵庫県太子町の斑鳩寺に

「地中石」っていう、割と正確な地球儀があって

あなたが作らせた、という伝説があるんですが

あなたの時代ならオーパーツです。どうなんですか?』

『四天王寺のそばのバーでぼったくられたんです。

どうしてくれるんですか?』

『馬に乗って空を飛んだってのは嘘でしょう。』

『未来のことが見えるらしいじゃないですか。』

『日本はいつ滅びるんですかっ?』

 

  

『私が書いた法華義疏御物になっており、

私の存在を否定することは「皇室に喧嘩売ってんのか?」

ってことになりますよ?』

『そんなことはありません。いいことが書いてあるでしょう。

それにしてもなんですか、こんな飽和攻撃みたいな質問。

和を以て貴しと為し、ですよ。』

『でも、今の建物の下に私の時代の伽藍があったことが

確認されています。』

『夢殿があった東院伽藍の下が私のいた斑鳩宮だから

全部が嘘、というわけではないですね。』

『私には未来が見えます。』

『それは自分で何とかしてください。』

『古代英雄につきものの伝説ですよ。ペガサスとか。』

『楠木正成が私の未来記を見た、という記録があります。』

『それは現代の国民である、

みなさんが決めることです。』

 

 

   

『なかなかやりますね。』

                   

『次の地震はいつ来るんですか?』

  

『………………』

                 

『お、初めて答えに詰まったぞ。』

   

『いつなんですっ?』

 

『…頭の中が真っ白になって、って…』

   

『頭の中が真っ白になって。』 

 






















では、『今日の二枚。』

 

 

 

 

 

 

              

聖徳太子の1万円札

 

  

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もうこのお札を

知らない方が

多いのかなあ

 

 

 

 

 

   

歴史研究にいろんな立場や議論があっていいとは思う。

教科書でも同じことだ。

   

でも、『遣隋使は認めるけど十七条憲法は認めない。

遣隋使は、「日出處天子致書日沒處天子無恙」

(日、出処の天子、日、没するところの天子に書を送ります。

お元気ですかぁ)って書いて皇帝が怒ったっていうのが

随の記録にあるから。』っていう人の説を載せるのを

嫌がるのを、

 

                    

『昭和世代のノスタルジー』

みたいに言われるのは、悲しい。

 

 

 

 

 

 

  

聖徳太子の地球儀

 

00000000000000000000taisinochikyuug     

 

       

これは一体

どのあたりだ?

 

 

 

  

はい、そこの人。すぐにリンクを開いて

答えを見ようとしない。

 

 

  

  

おまけ

 

 

 

今日のオチがわからなかった人のために 

http://youtu.be/tVm_FkJfuj8

はい、すぐに開かない。

 

 

 

 

 

 

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