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2013年5月21日 (火)

お前を、『定遠』にしてやろうか?

沖縄近海への

『知ってるけど国籍は言えない国』による

潜水艦の接近が頻発、というニュース。

(読売の記事へのリンク)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『艦長っ。左舷2時、深度200に潜水艦っ』

 

『くそっ。ここが我が国の領海と知っての

狼藉だな』 

 

『今月に入って潜水艦の「接近」は

頻発していますっ』

 

『よしっ。目標に対して信号っ』

 

『はっ。ULFでもVLFでも交信が可能ですっ』

 

『馬鹿野郎っ』

 

『ひっ』

 

『国際信号なんか通じる相手か。

アクティブソナーをこのマイクにつなげ』 

 

『は?』

 

『敵のソナー員は、耳を澄ませて

我々の行動を追っているはずだ』 

 

『そりゃまあ』

 

『いいから繋げっ』 

 

『はあ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『準備できました』

 

『よしっ』 

 

『仮想敵チャーリー、大東島近海で潜行中ですっ』

 

『マイクをよこせっ』 

 

『はっ』

 

『ボリューム最大っ』

 

『はっ』

 

『……』 

 

『……』

 

『お前を定遠にしてやろうか?』

 

 

『ソナー感知、何か人が椅子から転げ落ちる

ような音ですっ』

『ソナー員、死ぬんじゃないかな…』

 

 

『鎮遠にして

このまま捕獲してもいいんだぞ?』

 

 

『チャーリー、反応なしっ。』

『反応されても困りますが…』

 

 

『スワロフにしたっていいんだぞ?』

 

 

『音紋解析で国籍も艦種もわかってるんだから

そんな、あちこちに喧嘩を売らなくても…』

 

『うるさいっ。

ひそひそと情報収集をやるのも大事だが

毅然とした警告も必要だっ。』

 

『それにしたって、こんな『デーモン閣下』

みたいなことを言わなくても』 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前を蝋人形にしてやろうか?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『大体、こんな形で

日本に嫌がらせをする時点で間違いだろう。』

 

『まあ、これは中国の「探索射撃」

なんでしょうけど。』

 

『どういうこと?』

 

『日本の反応を見たい。

正体のわからない敵陣に向かってとりあえず

発砲して反応を見るのが「探索射撃」。

こういうイライラする挑発もこれと同じです』

 

『腹立つなー。』 

 

『でも、日本の反応もそうでしょうけど、

一番はアメリカの反応が知りたいんでしょう』

 

『うーん。腹立つ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『中国は、「沖縄は日本じゃない」とか

血迷ったことも言いだしているらしい

じゃないか』 

 

『それも「探索射撃」ですよ』

 

『まあ、ヤマトンチュー以上に沖縄人が

そんなこと許さないだろうけどな。』

 

『まさか中国も。沖縄が独立国になって

自分にしっぽを振るとは思ってないでしょう』

 

『ああ…』 

  

『でも中国史にはそうじゃない例があります』

 

『…国境紛争?』 

 

『珍宝島やカシミールもそうですけど、

毛沢東が北京を支配した時

真っ先に問題になったのが香港です。』

 

『共産党を嫌って、たくさん亡命したから

あそこは世界一人口密度が高くて

豊かな街になったんだよな。』 

 

『中華民国領だった香港の周囲が

中共の手に落ちた時、イギリスは  西側諸国

では真っ先に北京政府を承認します。』

 

『でも、租借期限ぎりぎりまでイギリス人は

偉そうにしていたぞ?』 

 

『だから、北京政府を認めたからですよ。

それで1997年まで許された。』

 

『ああ…』 

 

『「租借期限が終わった」とかいって

撤退していきましたけど

香港島や九龍半島はアヘン戦争で割譲させた

れっきとしたイギリス領だったんです』

 

『え?そうなの?』 

 

『そうですよ。あんなに堂々と撤退していく

敗残兵なんかなかなか世界史にいません。』

 

 

000000000000000000000000000000000001997年の返還式典

面子ってのは

くだらないもんだ。 

       






『マカオは?』 

 

『マカオはポルトガル本国の大統領の

サラザールが大の共産党嫌いだったので

革命後の1979年まで

中共の国家承認をしませんでした』

 

『でもマカオ返還は香港より後だったぜ?』 

 

『1966年に、マカオで地元住民との間で

紛争が起こった時に、

中国軍が実力行使をする姿勢を示したことで

マカオ政庁だけは本国の意に反して

北京政府に恭順の姿勢をとったからです』 

 

『…な、情けない。』 

 

『……』

 

『……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そこでですね?』

 

『うん?ろくでもないことだな。』 

 

『沖縄を独立させちまうんですっ。』 

 

『なにっ?』

 

『中国が「沖縄は独立するべきだ」ってんなら

お望み通りにしてやろう、と。』

 

『じゃあ、中国の言いなりなのか?』 

 

『馬鹿なこと言っちゃいけません。

「沖縄独立政府」は日本国と同盟を結びます』

 

『ほう…』 

 

『そして、沖縄政府は北京の傀儡政権を

否定し、台北の中華民国を承認します』  

 

『そんな国、ほかにあるか?』 

 

『ナウルみたいな貧乏国は

中共と台湾の援助額を比べて

国ごとに、数年おきに承認先を変えています』

 

『大丈夫かなあ。こんなことばっかり・・・』 

  

『台湾の在外公館である交流協会を大使館に

格上げして、福岡から那覇に移転させ、

沖縄からは北京の外交官を追放します。』 

 

『それは無理じゃないのか?』 

 

『沖縄が独立すれば、

国連総会での一票も増える。

沖縄と日本には

「日沖安全保障条約」を結ぶ。』 

 

『アメリカとは?』 

 

『台湾関係法を適用する。

っていえばびびり倒しますよ。』

 

『F16でも何でも配備してやる、と。』  

 

『「お前を定遠にしてやろうか?」というのは

結構実感のある恐怖として感じられるはずですよ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、『今日の一本。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

坂の上の雲。

ロシア艦隊の先頭艦がスワロフ。

 

 

この時、日本の第三艦隊の旗艦だったのが

日清戦争で鹵獲した『東洋一の堅艦』、鎮遠。 

日本海軍はこの軍艦を25年以上にわたって使い続けた。

 

黄海や東シナ海は日清戦争後40年間

帝国海軍の艨艟が支配した

 

いまの中国とどちらがましだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

かつて週刊モーニングに連載されていた、
かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」を
楽しみにして立ち読みしておりました♪

海江田館長が敵艦に聞かせるため、
フルボリュームでストラビンスキーの「春の祭典」を
流したシーンを覚えています

チャーリー級とか、聞くと大阪人の私は
チャーリー浜が思い浮かびます
「ごめんくさい」「いずこへ?」

投稿: FREUDE | 2013年5月21日 (火) 08時17分

FREUDEさんありがとうございます。
 
あー、ありましたね。海江田が
潜水艦の中でモーツァルトを
フルボリュームで掛ける場面。
 
あんな音が拾えるんだ。
 
チャーリーは『C』の隠語ですね。
でも確かに、『チャーリー潜行中』とか
いうとチャーリー浜を思い出しそうです。

投稿: natsu | 2013年5月24日 (金) 02時22分

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