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2013年7月 9日 (火)

全国区とタレント候補と政党化

7月7日は参議院選挙の日。

 

 

なにを言ってるんだ?と思われるかも知れないが

参議院選挙は必ず夏なので、大体この時期になる。

 

7月7日に選挙があったのは、1968年の第8回参議院選挙。

この選挙で、石原慎太郎、青島幸男、横山ノックなどの

そうそうたる馬○どもが当選した。

 

 

 

 

 

 

こいつらは『全国区』で当選したのだ。

 

 

 

当時の参議院選挙には『地方区』と『全国区』があった。

議席の配分は、150議席と100議席。     

参議院は『3年おき半数改選』だから、この時の全国区は51。

 

なにしろ全国が選挙区で50人しか通らない訳だから大変で 

交通費だけでなく、ばらまく金が馬鹿にならず 

『金権選挙』という言葉を生むことにもなった。

 

 

 

その一方、むかしは供託金が安かったので 

受かるつもりがない泡沫候補が、それこそ 

山のようにあふれ出て、政見放送がたのしかった。

 

『全国区』選挙なのに、得票数300とか

AKB総選挙でもそれはないだろう、という

コアなファンしかいない候補がいたんだよ。

 

 

 

だから、結局は労組とか宗教団体とか、 

そういう所の支援を受けた候補か 

金持ちか、旧軍人(これも強い支持団体がある)か、 

金持ちで○○団体の支持を受けていた松本龍の親父とか 

そんなのばっかりだった。

 

それが、この時の選挙から、石原、青島、横山といった

『タレント候補』が出てくる。

 

出てくる、どころではなく石原慎太郎は300万票でトップ当選。

これは、いまでも歴代1位の個人得票。

青島幸男は120万票で2位、横山ノックも25位。

 

 

石原慎太郎は、太陽の季節で人気作家となり

同名の映画に弟の裕次郎と出演して人気者。

青島幸男は、草創期のテレビの放送作家から

タレントになって、これも人気。

横山ノックは漫才からテレビタレントまで、

大阪では知らないもののない人気者だった。

 

 

 

 

 

テレビの選挙、でもあった訳です。

 

 

 

日本でのテレビ放送は1953年からだが

ご家庭に普及したのは1958年の皇太子ご成婚と

1964年の東京オリンピックがきっかけだった。

 

この選挙で、テレビで育った『タレント候補』が 

得票でトップを取れるまでになったわけです。

 

   
テレビによる『事前調査』なんてのが始まったのも

この時からだった。

 

石原さんは、

『とーるの馬鹿が余計なことを言わなければ

今回の選挙は、俺との組み合わせで楽勝だったのに。』

と思っているだろう。

 

 

 

 

   
    

 

 

     






ばいざうぇい。

     














なんで『全国区』なんてあったんだろう。

 

 

 

 

Wikipediaには、『全国的に有名有為で優れた

学識経験を持つ人材を簡抜することを主眼とし、

職能的知識経験を有する者が

選挙される可能性を生じさせることで

職能代表制を有する長所を採り入れることも目的としている』

なーんてことが書いてあるが、大失敗でしたね。

 

 

 

 

それもあるだろうが、

参議院には『政党化を拒む』という風土があった。

 

 

実際昔は、政党に所属するのを潔しとしない、

という参議院議員がいたのだ。

議院内閣制なんだから『憲政の常道と』として

衆議院が政党で争うのは当然。    

 

しかし参議院は、それとは違う存在として

政党に分割されてはならない、と。



もちろん選挙制度がそうしたことを誘導できるはずはないが

現在行われている比例代表制+選挙区選挙だと、

100%、政党候補者になる。

政党に所属していないと、比例区には出馬さえ出来ないのだ。

 

第一回参議院議員選挙では無所属の議員が4割以上いる。 

全国区に限って言えば6割だ。


     

      
















しかし、全国区選挙の負担があまりに大きくなってくると 

さっきも言ったように、 

組織をバックにしていないと勝てなくなる。


全国区でも政党化が進んで、

石原慎太郎も自民党から出馬している。     


『どうせ政党化するなら比例方式でいいんじゃね?』と 

1983年の第13回選挙から比例代表制が導入された。

 

 

したがって、 

『衆議院と参議院はなにが違うんだ?』 

なんてことが言われる。

 

 

 

全国区に戻せっていってる訳じゃないですよ?

   

でも、選挙制度も含めて衆議院と大差なく、

解散もあって任期も違う衆議院とは選挙のサイクルは

違う訳で、だからしょっちゅうその時の世論の風で

衆議院とねじれちゃうんだったら、

『参議院なんて要らん。』 

という奴が出てくるのはしょうがないよなあ。

 

 

いっそのこと、

参議院は政党禁止。

ってことにしたらどうだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       



では、『今日の一枚。』

 

 

 

 

 

 

 

   


どっちが参議院でしょう。

 

00000000000000000000000000000000000    

 

尖塔を境に

左右で衆参が

別れています。

 

 

 

 

             
    

正解は右。

 

 

参議院の方が『格が高い』んですね。

芝居の舞台も向かって右が『上手』。

相撲の番付も右側が東方。

 

開会式が行われるのも参議院本会議場。

玉座がおかれ陛下のご臨席を賜れるのも

参議院本会議場。

 

昔は貴族院だったからな、といってしまえばそれまでだが 

それだけの誇りを見せてくださいよ。

     

 

 

 

 

 

 

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